区民・事業者・練馬区等がともに地球温暖化防止をめざす

第2期くらしのエネルギー・スキルアップ講座

第5回講座レポート

第1部 ワークショップ「講座で印象に残ったこと・ワットモニターで計測し、気づいたこと」

ねり☆エコ 沼田 美穂 委員

第2部 説明「今後の活動等について」

ねり☆エコ事務局

修了式

ねり☆エコ 会長 横倉 尚

日時:平成29年2月17日(金)10時~正午
場所:練馬区役所19階 1902会議室

第1部 ワークショップ「講座で印象に残ったこと・ワットモニターで計測し、気づいたこと」

ねり☆エコ 沼田 美穂 委員

 ねり☆エコの沼田 美穂 委員から、事前に受講者から提出されたワットモニター計測の結果について報告がありました。

「家電によるおおよその電力の目安はありますが、実際はそれぞれの機器の使用するモードによって消費電力は大きく異なり、同様に、待機電力の有無なども違うことが、お分かりになったと思います。さらに機器の省エネを考えるためには、こうした瞬間的な消費電力に加え、その『使用時間』が関わってきます。消費電力を小さく、使用時間を短くすれば、省エネになります。例えば、お使いの炊飯ジャーについて、炊飯と保温にかかる電力量をそれぞれ実測すれば、何時間保温すると炊飯分の電力量になるか、等がわかります。今後もご活用ください。」等と具体例を挙げて、ワットモニターの省エネにつながるポイントを説明しました。

 次に、5回にわたって実施した講座のまとめとして、「講座で印象に残ったこと」「ワットモニターで計測し、気づいたこと」についてグループに分かれて話し合いました。代表者が結果を発表し、情報を共有しました。

1グループ

「講座で印象に残ったこと」は、「本圧市見学」についてで、新築でなくても、その地域で協力し合ったかたちで省エネへの取り組んでいける方法もあることを学んだ。

「ワットモニターで計測して気づいたこと」は、何でもかんでも計ってみることが大切で、その結果から省エネモードに切り替えたり、無駄な電気を消したり、省エネ行動が広がっていくと気づいた。

2グループ

「講座で印象に残ったこと」では、「本圧市見学」で追尾式太陽光発電システムを見たことと、第4回講座「エアコンのいらない家」の話で、エアコンのない生活を自分はできるのか? を改めて考えた。また今回講座に参加することで、気候変動の深刻さが分かり、温暖化対策の必要性を感じた。

「ワットモニターで計測して気づいたこと」は、自分が使っている電力を数値で見える化できたことで、いろいろ気づくことがあった。たとえば、個別に食べると保温や温めに電力が余計にかかるので、家族皆で同じ食卓を囲む、というのが省エネだし、理想的なのではないかと思った。

3グループ

「講座で印象に残ったこと」は、「本庄市見学」。既設の街区を変えていくのは大変だと思うが、県や市、住人の方々が努力してきたのが伝わった。特に電気屋さんの説明が具体的で、尽力している様子に感心した。

「ワットモニターで計測して気づいたこと」は、知識はあったが、目で見て自分でやる、というのは大変ためになった。例えば、今まで洗濯物が少量でも洗濯機を使用していたのを、なるべく一度で多くの洗濯物を洗い洗濯機を使用する回数減らしたり、パソコンの起動時に多くの電力を消費したりといったことなどをした。また、テレビを買い変えたら、消費電力が30%くらい大きく下がった。

4グループ

「講座で印象に残ったこと」は、家電の消費電力を意識すること。例えば、家電製品を選ぶ際に、カタログなどでチェックすると、機器によって消費電力にはかなり差があり、省エネ性能が違うことが比べられる。購入前に確認することは重要だと思った。また、「本圧市の見学」では、高遮熱塗装を導入した住宅が多い街並みを実際に目にして、とても印象に残った。市でも、生ごみの水を絞るためのシートを配布するなど、自治体や住人の熱意が感じられた。

 発表を聞いて、江部 由美子 委員から講評がありました。

「参加者の皆さまが自分で見て、感じて、体験してというものはやはり印象に残るのだと感じました。講座修了後も、それぞれのご家庭にあった省エネに取り組んでいただきたいと思います。また、皆さまが学んだことを、周りの方々にぜひ伝えてもらい、省エネ行動する方を増やしていけたらと思います。よろしくお願いいたします」

配付資料等

第2部 説明「今後の活動等について」

ねり☆エコ事務局

修了式

ねり☆エコ 横倉 尚 会長

 ねり☆エコ事務局から、今後の活動についての事務連絡の後、修了式を行いました。

1 横倉 尚 会長挨拶

 なかなか盛りだくさんだったもので、皆さんどこまで息切れしないかと実は陰ながら心配しておりましたが、今日の発表で、成果がとても発揮されていて素晴しかったと思いました。

 今日のお話を伺って、1つは省エネというのは、みなさまも感じ取られていると思うのだけれど、色々な方法で実践できるというのがあると思います。それによって生まれるメリットは、まず金銭的な節約が可能になるということです。

 2つ目は、やはりエネルギーも、環境も、自分のものだけでは無く、皆のものなわけです。エネルギーであれば、省エネをすれば、他のところで使える量が増える。将来を考えれば、我々の将来の子孫が使えるエネルギーが増える。それこそ、広がり、つまり地球規模全体で影響するだけではなくて、長い将来の世代にも影響するものなのです。我々がCO2を削減する努力をすれば、それは我々が生活しているまわりだけじゃなく、日本全体、それから世界全体に良い影響を与えるということでありますし、さらには、50年後100年後に生きる人間もそうですし、生き物にも良い影響を及ぼす。それは自分にとっても、他の人にも、将来にも良いことがある。そんな波及するメリットがあるのです。

 そして3つ目は、皆さんは本庄市のエコタウンに見学に行かれたのですが、練馬区でも、これから自立分散型エネルギー社会を進めるという施策があります。ただ、区民の反応が今一つの状態で、もっと区民の方からプッシュした方が進むのではないか、と感じていました。そこで、皆さんが今回学んだ知見や、日頃のご経験を、区に積極的に伝えていただければと思っています。

 本当に短い期間でしたが、少しでも「受講してためになって良かった」と思っていただければ、私ども、担当した会員、また事務局もやって良かったという実感がわきます。 本当にありがとうございました。

2 修了書・記念品 贈呈ほか

 横倉会長が修了者の一人一人の名前を読み上げ、修了書と記念品(放射温度計)を渡しました。(2年連続の方の記念品は、充電式電池)

 また沼田委員からは、放射温度計の活用方法と充電地の種類や用途についての補足説明がありました。

 最後に、受講者と横倉会長、担当委員、委託スタッフ、事務局が加わり、記念撮影を行い、和やかなうちに全講座が、無事終了いたしました。

参加者アンケートから

  • 家電などに興味を持っている方の話を聞き、今後、家電関係について勉強したいと思いました。
  • 話してみて、考えること思うことは、皆同じだなと思った。
  • 今まで無駄に使っていた家電のエネルギーについて意識するようになりました。
  • 家族と省エネについて考えるようになり、節電を皆でやるようになった。
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