区民・事業者・練馬区等がともに地球温暖化防止をめざす

地球温暖化とは?

 地球温暖化とは、地球を取り巻く大気に含まれる二酸化炭素(CO2)やメタン、フロンなどの気体が増えてきて、地球大気の平均気温が上がっていく現象ですが、これだけだと、いったい何が原因で二酸化炭素などが増えるのか? 二酸化炭素などが増えるとなぜ平均気温があがるのか? 平均気温が高くなるとどうなるのか? が分かりません。

 実際、これらのガスの量を増やしているのは私たち人間ですし、気温が高くなることに伴い、私たち人間にも大きな影響が及びます。この辺のところをよく考えてみましょう!!!

二酸化炭素などが増える原因

 地球温暖化の原因となる気体(温室効果ガス)には、メタン、一酸化二窒素、フロン等いろいろありますが、人間活動によりもっとも大きな影響を与えるのは二酸化炭素です。

 ではなぜ大気中に二酸化炭素が増えてきたのかといえば、ずばり、人間の生活や産業活動にエネルギーを大量に使うようになったからです。エネルギーは、電気、熱などの形で私たちが使いますが、これは、多くの場合、石油、石炭、ガスなどの“化石燃料”を燃やしてつくられます。

 そうです!ここで二酸化炭素が出るのです。学校で習ったと思いますが、化石燃料中の炭素(C)が燃えると、空気中の酸素(O2)と結びついて二酸化炭素(CO2)がでます。この反応で熱が出て、エネルギーが生まれるわけです。

 化石燃料を大量に使うようになったのは、18世紀半ばに始まる産業革命の後です。特に20世紀になると、大量生産・大量消費・大量廃棄を背景に、エネルギー消費はウナギ登り、CO2もじりじりと増えてきて、ついには広大な地球の大気の組成を変えるまでになってきました。

 実際、二酸化炭素の世界平均濃度は、工業化以前(1750年)の278ppm(0.0278%)から2017年(平成29年)には405.5ppm(0.04055%)台にまで増えました。

 なお、過去の濃度についても、推定方法の向上により、これまでの数値から変更となっているものがあります。

 また日本国内で観測を行っている3地点では、いずれも速報値ですが、綾里412.0ppm、南鳥島409.4ppm、与那国島411.7ppmと、全てで2018年(平成30年)の年平均値が世界平均の405ppmを超えており、観測開始以来の最高値を更新しました。

大気中の二酸化炭素濃度および増加量の経年変化

大気中の二酸化炭素の世界平均濃度(上)と濃度年増加量(下)
温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)が収集した観測データから作成した大気中の二酸化炭素の月別の世界平均濃度(青丸)と、季節変動成分を除いた濃度(赤線)を示す(WMO,2018b)。濃度年増加量は、季節変動成分を除いた月別値から、各月の増加量を1年あたりに換算して求めている。算出方法はWMO(2009)による。解析に使用したデータの提供元はWMO(2019)に掲載されている。
出典)令和元年7月気象庁気候変動監視レポート2018

二酸化炭素などが増えると気温が上がる理由

 ところでこの二酸化炭素CO2などの温室効果ガスは、熱エネルギーを吸収する性質を持っています。

 地球の平均気温は14℃前後ですが、もし大気中に水蒸気、二酸化炭素、メタンなどの温室効果ガスがなければ、マイナス19℃くらいになります。太陽から地球に降り注ぐ光は、地球の大気を素通りして地面を暖め、その地表から放射される熱を温室効果ガスが吸収し大気を暖めているからです。

 近年、産業活動が活発になり、二酸化炭素、メタン、さらにはフロン類などの温室効果ガスが大量に排出されて大気中の濃度が高まり熱の吸収が増えた結果、気温が上昇し始めています。

全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

 それでは、どのくらいの気温上昇が予想されているのでしょうか?

 100年前から現在までの間に、世界の平均気温は約0.85℃上がったことが観測されています。(1880-2012)

 今後の予想は、いろいろと条件があり難しいのですが、このまま二酸化炭素などが増え続けたとすると、21世紀末には最大で4.8℃くらいの上昇が見込まれています。

出典)IPCC*第5次評価報告書
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より
* IPCC : 気候変動に関する政府間パネル 地球温暖化をさまざまな角度から研究している科学者・政府関係者からなる国連組織。1988年(昭和63年)設立。政策決定者向けのレポートを過去5回発表している。
世界の年平均気温偏差の経年変化(1891~2018年)
細線(黒)は各年の基準値からの偏差を示している。太線(青)は偏差の5年移動平均値、直線(赤)は長期変化傾向(この期間の平均的な変化傾向)を示している。基準値は1981~2010年の30年平均値。
出典)令和元年7月気象庁気候変動監視レポート2018

平均気温が上がるとどうなるの?

 気温の上昇。これは何をもたらすのでしょうか?

 一見、気温が上がれば、作物はよく実り、寒い冬も生活しやすくなると思われがちですが、地球の大気は生きものです。そう単純にはいきません。気温上昇が何をもたらすか、IPCCが予想している代表的な影響を見てみましょう!

 IPCCは、世界が協力して温暖化対策に取り組めば、2100年の温度上昇は0.3℃、今のままでは4.8℃上昇すると予測しています。温度上昇で、どのような影響があるのでしょう。

(1)海水の温度が上がり膨張したり、氷河が溶けたりして、21世紀末には海面が最大82cm上昇します。低地は水没のピンチです。日本でも砂浜が失われるなどの影響が出る可能性があります。

(2)現在、絶滅の危機にさらされている生物は、ますます追い詰められ、さらに絶滅に近づきます。

(3)デング熱、マラリアなど熱帯性の感染症の発生範囲が広がります。熱中症のリスクも高まります。

(4)雨の降り方が大きく変わり、内陸では乾燥化が進みます。台風、ハリケーン、サイクロンといった熱帯性低気圧が猛威をふるい、洪水や高潮などの被害が多くなります。水不足や都市基盤の機能停止などの恐れもあります。

(5)気候の変化や病害虫の増加により穀物の生産が大幅に減少し、世界的に深刻な食糧難を招く恐れがあります。海洋の生態系への影響により、漁業も打撃を受ける恐れもあります。

全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(http://www.jccca.org/)より

わたしたちは、なにをしたらよいのでしょう?

 こうした変化は21世紀末になって突然に現れるわけではありません。すでにみなさんも、変化の兆しを感じているのではないでしょうか?

 IPCCは、“人間活動による温室効果ガスの増加”が主な要因(95%)と警告しています。私たちの便利で快適な暮らし方が、地球規模の気候変動を引き起こしています。今後の温暖化の拡大を抑制する温室効果ガスの排出削減や吸収など、温暖化の「緩和策」とともに、熱中症予防や洪水対策など、既に起きている影響に対する温暖化への「適応策」も必要となっています。今、私たち一人ひとりがそれぞれ対策をはじめなければなりません。

令和元年8月30日更新