区民・事業者・練馬区等がともに地球温暖化防止をめざす

第12回(令和4年度)こどもエコ・コンクール結果

第12回こどもエコ・コンクールにたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。

概要入賞作品【小学生部門】入賞作品【中学生部門】審査員の紹介とコメント審査経過今後の予定

第12回こどもエコ・コンクール 概要

目的

 こどもエコ・コンクールは、未来を担う子ども達が地球環境に関する絵を描くことによって、地球温暖化対策やエコへの関心を高めてもらうことを目的に実施しています。

対象

小学生部門:練馬区内に在住または在学する小学3年生から6年生
中学生部門:練馬区内に在住または在学する中学1年生および2年生

テーマ

次のテーマを参考に、地球環境に関するものであれば自由です。

  • ゼロカーボンシティ(二酸化炭素の排出量が実質ゼロのまち)
  • 守りたい練馬の自然
  • 自然エネルギーのあるまち
  • 温暖化から美しい地球を守ろう
  • わたしのエコじまん

募集期間

令和4年7月21日(木)~9月8日(木)

応募数

2,949人
小学生部門:655人(参加校61校)
中学生部門:2,294人(参加校25校)

入賞作品

小学生部門

最優秀賞「助けようみんなの地球」

田柄第二小学校 4年2組
久保田 紫(くぼた むらさき)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

地球温暖化は地球に住んでいる生き物にとってとても深こくな問題です。TVで速ほうで流れるニュースみたいにかいたら皆自分達と置きかえて考えてくれたらいいなと思いました。ちなみに、体温計の56.7℃はアメリカのカルフォルニア州にあるデスバレーというところで本当にあった気温です!

【受賞した感想】

うそかと思って耳をうたがったほどびっくりしました! とてもうれしいです!

【審査員のコメント】

キャッチコピーがとても面白く、テレビのライブ画面で速報が入るというアイデアも今までにない新しいアイデアで新鮮です。氷のところまで凝って描いていてとても良いです。地球が重体という大変な状況なのですが、きれいな色づかいで、重々しくならず、バランスがとても良い作品です。

優秀賞「炭素-(マイナス)・eco+(プラス)」

豊玉東小学校 6年1組
西松 佳音(にしまつ かのん)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

今年の夏はとても暑かったので、地球も苦しんでいるのではないかと思い、具体的にどんなことをしたら地球を冷ますことができるのか調べました。するとエコにいいことをするだけではなく、エコに悪いことをやめることも大事だと分かり、そのことが伝わるように描きました。

【受賞した感想】

四年生のときからエコポスターをかいてきたので多くの受賞作品を見てきました。私もその一つに選ばれてうれしかったです。

【審査員のコメント】

構図がしっかりと考えられているので、絵の画面が強く、インパクトがあります。色の塗り方もきれいで、不愉快な色が使われておらず、バランスが良いです。子どもの表情が良く、イラストの雰囲気も今までにないもので、目を引く作品です。

優秀賞「プラスチックを食べている」

豊玉小学校 4年1組
本橋 隆四郎(もとはし りゅうしろう)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

夏休みの間、家で買った物についている「プラ」のマークをずっと切りとった。絵にははっていないけれど、「プラ」の切りぬきがたくさん残った。この世の中は本当にプラスチックをへらそうとしているのか不思議に思った。

【受賞した感想】

受賞してうれしかったけれど、このままプラスチックがへらなかったら悲しい。

【審査員のコメント】

絵もキャッチコピーもインパクトがあり、作品を見た人がこの作品は何を表現しているのだろうと考え、話題となり、問題提起として訴えかける強さのある作品です。アイデアを考えて、様々な技術を使い、時間をかけて制作されたのが分かり、技術力と面白い感覚が伝わってきます。

入選「進みたい、未来へ」

光が丘第八小学校 5年1組
石井 結(いしい ゆう)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

人間がよごしてしまった海で魚たちが苦しんでいる。美しい海をとりもどして、みんなで未来に進んでいきたいという思いで描きました。

【審査員のコメント】

汚れた海の中に、未来のきれいな海が描かれている本のページへ船が入ろうとしているという構図が面白いです。珍しい魚もきちんと観察して細かいところまでしっかりと描いているのが良く、魚が好きなのが伝わってきます。

入選「緑のページを増やしていこう」

高松小学校 6年1組
佐久間 玲衣(さくま れい)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

私は学校で、地球の様々な場所で人口増加などによる森林破壊が進んできていることを知りました。森林が減少すると、生物も減少して、地球温暖化などにつながります。私はそれを止めたいという思いで、この作品を描きました。作品に描かれているノートの端がめくれているのは、次のページも緑豊かな自然を描きたいという願いがこめられています。

【審査員のコメント】

とてもすっきりとした絵で、メッセージがよく分かる作品です。緑のページを自分の膝の上に乗せて上から見ている構図が面白く、自分たちの手で少しずつ取り組んでいこうということが伝わってきます。色使いもきれいで、ピンク色の靴下が絵全体を引き締めていて効果的です。

入選「平和の虫たち」

開進第三小学校 4年1組
神田 然(かんだ ぜん)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

虫が好きだから、みんなに虫のよさを知ってほしいと思いました。人間たちは、戦争をするけど、虫たちは戦争をしない。ぼくたちは虫を見習いたいです。

【審査員のコメント】

作品を見た人が自然を大切にしなくてはと感じる優しい雰囲気の作品です。虫をきちんと観察して、テントウムシの羽など非常に細かいところまで描いていて、虫が好きで自然を愛でていることがよく伝わってきます。

入選「ゴミも未来もチェンジ!」

上石神井小学校 4年2組
吉岡 歩莉(よしおか あゆり)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

ゴミは正しく分別することで生まれ変わって、また活やくできる未来があります。そして、未来の環境を良くすることができます。だから、一人ひとりが分別することを、心がけてほしいです。

【審査員のコメント】

絵の密度が濃く、インパクトのある作品です。様々なリサイクルの内容が描かれているので、こんなに色々なものをリサイクルできるということが良く分かって面白いです。一生懸命、時間をかけて描き込んでいるのが伝わってきます。

入選「未来を考えよう」

上石神井小学校 6年4組
春日 香凜(かすが かりん)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

「美しい未来が散っていく」というイメージで描こうとしていて、美しいは花で例えて、未来は「未来」という花言葉が含まれる、「ニゲラ」という花にしました。その花が中央で、散っている青い花です。分かりやすいように、花の上に街をかきました。

【審査員のコメント】

絵がきれいにまとまっていて、放っておくと未来はこうなってしまうという思いがとても伝わってくる作品です。グラデーションも効果的に使われています。小学生が未来に対してこのようなイメージを持っているという、大人たちへの警告を感じます。

中学生部門

最優秀賞「クリーンエネルギーと緑ある街」

開進第四中学校 2年A組
相澤 里月(あいざわ りつき)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

昨年いただいた講評で、構図とテーマを工夫するとよりよいというコメントを頂き、今年の作品に絶対生かそうと思っていました。まず、テーマ選びの時に「自分が一番なじみがないかも」と思った「ゼロカーボン」について、言葉の意味や具体的な取り組み・練馬区ですでに行っているものを調べ、積極的にモチーフに取り入れるようにしました。「このままでは地球が危ない!」といった警告を感じさせるものではなく、優しく明るく楽しく見た人の心の引っ張る力のある作品を心がけました。

【受賞した感想】

実際に、区内の街灯やグリーンカーテンをスケッチにつれて行ってもらったり、小学生の妹や従弟に自転車に乗ってもらい、何ポーズもとってもらったりと、沢山の人に協力をしていただきました。今年はさらに大きな賞をいただくことができて感激です。

【審査員のコメント】

レタリングがきれいで、絵とのバランスもよく考えられています。自然の風景の中に、ソーラーパネルなどの再生可能エネルギーも自然に入っていて、絵づくりが上手です。子どもの表情も良く、正面から見た難しい自転車の描き方や遠近の描き方も上手で、絵画として見ていて気持ちの良い作品です。絵を描くのが好きなことが伝わってきます。静かで落ち着いた雰囲気の絵で人の心に届く素晴らしい作品です。

優秀賞「今、この瞬間の地球のために」

中村中学校 1年D組
平野 慈恩(ひらの じおん)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

練馬区にはあたり前のように緑があっても、地球全体の自然は無くなり続けているということを考えてほしいと思って描きました。なくなってしまった自然ではなく、まだ残っているものを守るためにどうするべきか、皆で考えなければいけないと感じます。

【受賞した感想】

誰かが環境についてまた考えるきっかけになってほしいです。自分ももっとスケールの小さいところから、環境や自然についてさらに学んでいきたいと思いました。

【審査員のコメント】

絵としてきれいで、シンプルで分かりやすく、センスの良さが感じられる作品です。砂時計が流れていく雰囲気を、スッと出ている葉っぱや流れる様な字体で表していて、細かいところによく目配りができています。砂時計も簡素化して描いていますが、枠の影をしっかり描いているので、立体感のある作品になっています。スッキリとした絵が逆にインパクトを与えています。

優秀賞「豊かな自然を未来に残そう」

中村中学校 2年C組
樋渡 すみれ(ひわたし すみれ)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

不法投棄や埋め立てがある中で、このまま自然を無くしてしまわないように地球の今残っている自然を絶やさず、未来につないでいきたいという思いで描きました。

【受賞した感想】

とても頑張って描いたので嬉しいです。この絵で表現したとおり、自然を残すため自分ももっと様々な行動を起こせるようにしたいです。

【審査員のコメント】

レタリングがきれいに描かれているので、作品で伝えたいことが見る人にしっかり届く作品です。ごみの靴という発想が良く、たくさんのごみが細かく描き込まれ、絵としてまとめ上げられていて、バランスも良いです。ごみが踏みあらされた草の箇所が描かれていると、キャッチコピーがより伝わってきてさらに良くなると思います。

入選「守りたい命がある」

開進第二中学校 1年A組
大槻 悠那(おおつき ゆうな)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

「大量のゴミ、分別されていないもの、これを思い出してほしい」「地球が大変になっている」ということを伝えたくて描きました。

【審査員のコメント】

力強く上手に描かれていて、溶けている地球が煙に包まれているという構図も新しく、絵としてのインパクトがある作品です。レタリングも絵に合わせて工夫してきちんと描いているのがとても良いです。

入選「ZERO CARBON CITY 2050 NERIMA」

貫井中学校 2年C組
櫻井 慶介(さくらい けいすけ)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

僕達の未来のために、練馬区が2050年の二酸化炭素実質排出ゼロを目指すことを表明し、脱炭素社会の実現に向けて取り組む自治体として「ゼロカーボンシティ」宣言をしました!もっと「ゼロカーボンシティ」を発信して、みんなで実現に向けて取り組みたく「ゼロカーボンシティ練馬」のロゴを考えてみました。双葉は「はじまり」を意味します。練馬区が「カーボン0(ゼロ)」に向けて楽しく取り組みを進めていけるようなイメージにしました。

【審査員のコメント】

ストレートな絵で、練馬区のマークがゼロにかかっているというデザインが良く、バランスも上手な作品です。このコンクールでは今までにないタイプの作品で新しいです。緑色を使って、練馬区の「みどりの風吹くまち」を上手く表しています。背景の白の分量が多いので、ゼロを太くしたり、背景に模様を描いたりするなど、真ん中に集中させる工夫をするとさらに良くなると思います。

入選「みんなが苦しむ」

貫井中学校 2年D組
吉國 恭平(よしくに きょうへい)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

私は、地球温暖化のせいで苦しんでいるのは人間だけではなく動物や植物だって苦しんでいるという事を伝えたくてこの絵を描きました。そして、分かりやすく伝えるためにはどうしたら良いのかを考えた時に、ピクトグラムを使えば分かりやすく伝えられると思いシンプルな絵にして、分かりやすいように描きました。

【審査員のコメント】

メッセージがとても分かりやすく、まとまりの良い作品です。背景の少し濁ったオレンジ色が苦しい感じをよく表していて、それ以外の無彩色で描かれているものと相まって、強いインパクトを与えています。画材の使い分けも絵と合っていて上手です。文字と絵が近づいている箇所があるので、バランスを工夫するとさらに良くなると思います。

入選「それは 本当にゴミ?」

中村中学校 2年E組
髙松 ほのか(たかまつ ほのか)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

まだ食べられるのに、捨てられる食べ物があると知り、捨てる前に「これは本当にゴミかな?」と一度考えてほしいと思って、描きました。

【審査員のコメント】

ゴミやバケツのバランスが良く、とてもシンプルで目を引く作品です。ごみが全部美味しそうに描かれていて、伝えたいことも分かりやすく上手です。色合いもきれいなのですが、色を濃く塗る箇所や線を太く描く箇所があると強弱や立体感が出てさらに良くなると思います。

入選「地球のために筆を持とう」

谷原中学校 2年A組
三ッ峰 志奈(みつみね ここな)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

私は絵を描くことが、とても好きです。なので、筆や絵の具を使って“全員が地球のためにできることがある”ということを伝えようと思い、この作品をつくりました。地球に住む全員が筆を持つことができる。でも、全員が地球を救う青い筆を持たなければいけない。筆を持つことは簡単でもそれを続け、地球を青で染めつくすのはとても難しいと思います。それでも、この作品を見て、少しでも「何かしようかな」と思ってくださる人が増えるといいです。

【審査員のコメント】

すっきりとした絵で、影を上手につけているので、立体感を感じさせる作品です。全体の絵の配置がよく考えられており、自分で塗っている感じがしっかりと伝わってきて、上手です。「自分たちの手で地球を青く」というメッセージが、絵の雰囲気からきちんと受け止められます。

審査員の紹介とコメント

練馬区美術家協会会長
島田 紘一呂 氏

このコンクールを始めた頃から比べると、全体に画力がとても高くなっていると思います。特に中学生は作品数も多く、甲乙つけがたい作品がたくさんあり、選ぶのに苦労しました。小学生は飛び抜けた作品が少なかったですが、全体的にレベルは上がっていると思います。


島田 紘一呂 氏
練馬区立美術館学芸員
真子 みほ 氏

全体のレベルはとても上がっていると思います。キャッチコピーの文字がきちんと書かれている作品が増えて、絵全体がとても引き締まって良い作品が増えてきていると思います。さらに、新しいイメージや、テーマをどう伝えようかという点が深まるともっと良い作品になると思います。


真子 みほ 氏
練馬区地球温暖化対策地域協議会会長
横倉 尚 氏

子どもたちの環境問題への関心が強くなっているため、応募作品数が増えているのだと思います。中学生は作品数も多く、力作がたくさんありました。小学生も入賞作品は例年以上の水準に達していると思います。また、絵とのバランスを考えて、キャッチコピーの字体などを工夫している作品が増えて、作者の考えが見る人によく伝わる作品が増えていると思います。


横倉 尚 氏

審査経過

(1)一次審査

令和4年10月6日(木)ねり☆エコ会員による審査
小学生部門97作品、中学生部門207作品を選定。

審査風景

(2)二次審査

令和4年10月21日(金)こどもエコ・コンクール審査員による審査
小学生部門97作品の中から、最優秀賞1作品、優秀賞2作品、入選5作品を選定。
中学生部門207作品の中から、最優秀賞1作品、優秀賞2作品、入選5作品を選定。

審査風景

(3)最終審査

令和4年10月26日(水) ねり☆エコ役員会で、入賞作品を二次審査のとおり決定。
募集の詳細はこちらからご覧になれます

今後の予定

第12回こどもエコ・コンクール作品展 in 練馬区役所アトリウム

日時:令和4年12月22日(木)~令和5年1月5日(木)8:45~20:00
    ※12月29日(木)~1月3日(火)は年末年始で閉庁のため展示は見られません。
会場:練馬区役所1階アトリウム

入賞作品をはじめ、小学生約100作品・中学生約200作品を展示します。

第12回こどもエコ・コンクール作品展 in 図書館 など

図書館や地下自転車駐車場連絡通路などでの作品展も行っていく予定です。

開催が決まりましたら、このホームページ「お知らせ・最新情報」やツイッターなどでお知らせいたします。
ぜひ見に来てください!

練馬区地球温暖化対策地域協議会より

 新型コロナウイルス感染症拡大の状況の中、これまでで最高数のご応募をいただきました。
 ありがとうございました。

 練馬区では、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガス排出量のうち、 家庭からの排出量が全体の半分以上を占めています。回を重ねるごとに、未来を担う多くの子ども達が地球温暖化や環境問題について真剣に考えて、関心が高まっていると感じています。作品を描いたことをきっかけに、一人ひとりが身近な省エネ・節電・エコに取り組んでいっていただけたら幸いです。

 児童・生徒のみなさま、保護者の方々、先生方、教育機関のみなさまに厚く御礼を申し上げます。

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