区民・事業者・練馬区等がともに地球温暖化防止をめざす

ねりまのエコ語り

#003|横山 正二さん

練馬区地球温暖化対策地域協議会 副会長

「環境に十分配慮したモノづくり」を実践する大陽ステンレススプリング株式会社代表取締役会長。東京商工会議所練馬支部会長であり、前年度まで東京商工会議所の環境委員を務めていた。練馬産業連合会会長、株式会社ジェイヴァック(ISO審査機関)運営委員会委員長など多数の役職を持つ。趣味は絵画鑑賞とウォーキング。

積極的に行動する社員を育て、環境問題に取り組む

東京商工会議所練馬支部について教えてください。

 東京商工会議所は23区内の商工業者の会員で構成される民間の総合経済団体で、その中の練馬支部にあたります。私はその会長として、区の温暖化対策の検討会議や講習会に積極的に参加し、練馬における活動のまとめ役を担っています。また、地域産業の活性化と環境問題との関わりを重視しており、照姫まつりや練馬まつりに毎回協賛しています。

大陽ステンレススプリング株式会社について、教えてください。

 当社は日本で初めてステンレス製鋼ばねの量産に成功し、そのノウハウを生かし、金属製品用の部品を開発・製造販売してきました。女性がお持ちの化粧品コンパクトは、ふたの開き具合を自由に調整できますね。それは当社のばねの働きによるものです。また、シャンプーなどのポンプ式容器でノズルに使われるばねもそうです。ほかにも自動車関連、家電製品、携帯電話など多種多様な分野に関わり、国内外3,000社以上の取引を頂いています。

温暖化防止活動に取り組んでいますか?

 当社グループ全体の温暖化防止活動として、省エネエアコンやLED蛍光灯の使用や、雨水の活用、風力発電、太陽光発電も取り入れました。同時に「家庭から、街から、職場から」というスローガンを掲げ、家庭でも、地域でも温暖化防止への意識を持ち、「やらされるという意識ではなく、自分から積極的に行動できる」社員の育成をめざしています。

 特に社内のクールビス・ウォームビズ運動には、社員が独自のポスターを作成し活動を啓発する積極的な取り組みを行っています。時どき社員と話をしますが、意識が高く、なかなかいいものだと感じています。

温暖化防止活動を地域へ発信する工夫などされていますか?

 本社最寄駅の西武池袋線・石神井公園駅のホームに当社の看板を掲げています。「石神井の素敵な街に生まれ、育てられた」と地域への感謝の気持ちを、さらに「地球温暖化防止 ~自然を愛し健康で住みやすい環境を築こう~」と、温暖化防止のメッセージを発信しています。社員一丸となって環境問題に取り組む姿勢を伝えているつもりです。

 実は、この看板がきっかけで当社の入社試験を受けて合格した外国人留学生がいるんです。こちらのメッセージがしっかり届いたことに、とてもうれしく感じました。地域産業の活性化には環境問題への取り組みが重要で、そこで生まれる力こそが未来の財産です。


練馬区三原台にある大陽ステンレススプリング株式会社の本社外観
本社の入口に展示されているばねを中心とした製品見本

練馬まつりの様子。東京商工会議所練馬支部は毎回協賛している

2008年からクールビズ・ウォームビズに取り組み、社員の手作りポスターを作成。各事業所に貼り出して、自発性を育んでいる
西武池袋線・石神井公園駅に掲げている看板広告

必要に迫られ果敢に取り組めば未来を守る財産になる!

ねり☆エコの活動に参加された動機や意義についてお話しください。

 東京商工会議所の環境委員としてこの協議会の活動に推薦されたのがきっかけです。地球温暖化対策は、すぐに変化が見えるものではなく、継続した取り組みにより表れてくるもの。2008年には温室効果ガスの排出削減へむけて、行動宣言を発表しました。早くから取り組んできてよかったと思っています。

練馬の産業界で温暖化対策を進めていくには、どんなことがポイントでしょう?

 まずは、経営者の理解を得ることです。安全・安心を第一に考え、環境にやさしい対策へと進めていくという意識が、徐々に広がっていると感じています。

 また、省エネ・省資源という問題は、世界中で時間をかけて取り組まなければならない課題です。経営面からも厳しいこともあるでしょう。しかし、悠長にしている状況ではありません。「省エネ・省資源への取り組みも、仕事の一部」という意識を強く持つことが重要ではないかと思います。

今後、ねり☆エコなどの活動を通して、力を入れていくべき点は?

 東日本大震災以降、節電への取り組みが重要課題となっています。当社もできることはすべて行うつもりです。これまでの歩みから、必要に迫られ果敢に取り組んだ結果、生みだされた技術力こそが当社の財産となっています。

 環境への取り組みも同様に、活動を通じて生まれる力が、「私たちの未来を守る技術=財産」になると信じています。

(平成26年5月13日)

ねり☆エコの総会で挨拶をする横山副会長(右)

Coconeriにできた区民・産業プラザ開設式で練馬産業連合会会長として挨拶をする横山氏
(平成26年4月11日)

穏やかな語り口調の横山副会長