区民・事業者・練馬区等がともに地球温暖化防止をめざす

ねりまのエコ語り

#002|髙橋 司郎さん

練馬区地球温暖化対策地域協議会 副会長

金融関係のサラリーマンとして、20年は国内を転勤、10年は海外で勤務。リタイア後、光が丘へ転居。自治会加入をきっかけに、練馬区環境清掃推進連絡会会長、光が丘地区連合協議会会長など20以上の役職を持つ。

区民70万が温暖化防止に関わる
それが、練馬らしさになれば

会長を務めている「練馬区環境清掃推進連絡会」とは、どんな団体ですか?

 一般ごみ、産業ごみなどごみにはいろいろな種類がありますが、そのなかでも家庭ごみについて、区民と行政が一緒に話し合っていこうという団体です。

主な活動について教えてください。

 非常に難しいごみ問題ですが、まずは正しい知識を身につけることが大切です。そこで、年1回、2日にわたり、大型バス2台ずつの研修ツアーを行っています。東京湾の埋め立て地、資源ごみのリサイクル工場などの現場を、自分の目で確かめ、理解を深めていただくのが目的です。毎年、平均150人にご参加いただいています。

 たとえばペットボトルは、3年前は衣類にしか再利用できませんでしたが、技術革新によって、ペットボトルそのものに再利用できるようになりました。ペットボトルというのは中身より容器がはるかに高いんです。原料は石油ですから、すごい革新ですね。こういった最新の動向を、工場見学で知っていただくのも、我々が負う役目だなと考えています。

 また、年1回、講演会も開催しています。最近では、フードロス問題を取り上げました。コンビニやスーパーでは、お惣菜やお弁当はたくさん並んでいないと買わないのが大衆心理です。以前、ロスを出さない方法で1グラム1円で売るお惣菜屋がありましたが、1年で1円80銭、つまり8割も値上げした。理由は、残り物の状態では売れないからです。ごみ問題は、多岐にわたりますね。

ねり☆エコに参加して、感じることはなんですか?

 練馬区は住宅が多く、そのため、CO2の約45%は家庭から出ています。次が運輸で、あわせると70%を占めます。さらに、東日本大震災を機に、エネルギー問題は大転換期を迎えました。町会連合会の副会長も務める立場からすると、区民70万が温暖化防止に関わるのは当然のことではないか、それが練馬らしさにつながるのではないか、と考えています。


環境清掃関連施設見学会の中防管理事務所の様子
平成25年11月5日・6日実施
写真提供:練馬区
ねりま・エコスタイルフェアの閉会式で挨拶をする髙橋副会長

新しい技術の導入が、効率的な温暖化対策につながる

練馬での温暖化対策のポイントは?

 区民の皆さん1人1人の生活パターンが、CO2削減に大きく貢献します。通勤を車から電車にする、自家用車をバスにするなど、個人の生活をいかに変えていただくか。長い目で訴えていかなければならないテーマだと思います。

他に、私たちができることはありますか。

 たくさんありますよね。たとえば、照明をLEDに替えること。我が家でデータをとったところ、電気代が2割も削減できました。設備投資分は約8年で償却できる計算です。

 さらに、長年使ってきた車は思い切ってエコカーに。冷蔵庫やクーラーも、最新の省エネ型に替えましょう。大事に使うことはよいことですが、温暖化防止への貢献だとご理解いただけたらいいですね。

 冷蔵庫は、ぎゅう詰めにしないことも大事です。最近は、大地震への対策として、食料を1週間~10日分備蓄するよう言われていますが。冷蔵庫をぎゅう詰めにするのではなく、回転させていくと考えたらよいですね。

 また、子どもというのはとてもおもしろいものです。学校で温暖化について習うと、家でお母さんにいろいろお話します。その意見にぜひ耳を傾けていただきたい。「老いては子に従え」ということわざがありますが、「老いなくても従う」側面があってもいいと思うのです(笑)。

その子どもたちへの取り組みについては、どう考えますか?

 子どもの冒険心や好奇心は大人以上です。ねり☆エコでは、宇宙や南極がテーマの講演会を開いてきました。宇宙飛行士や越冬隊員の体験談は、学校では聞けない生の声。親子での参加なので、親子のコミュニケーションにもつながればと願っています。

今後の新たな取り組みについて、ご意見をお願いします。

 昨年度は初めてウォームビズのミニファッションショーを開きましたが、毎年試行錯誤の連続ですね。新技術の開発により、新しい切り口の温暖化防止対策が続々登場しています。たとえば旧来の屋上緑化では補強が必要でしたが、今は補強なしでもできるシステムが開発されています。そういった新しい技術を導入することで、効率のよい温暖化対策につながっていくと感じています。

(平成26年4月16日)


家中の照明をLEDに替えたという髙橋副会長
(写真は省エネライフ2014)
エコカーに替えることで、温暖化防止に貢献できます
(写真は練馬区の電気自動車)
省エネライフ2014ではウォームビズのファッショショーを開催
地球温暖化防止啓発事業「キッズ イン ザ キッチン」で挨拶をする髙橋副会長
主催・写真提供:東京ガス(株)
協力:ねり☆エコ

地球温暖化防止月間講演会「南極の秘密をさぐろう!」

ネットワークを活かし、温暖化防止に努めていきたい