第3期くらしのエネルギー・スキルアップ講座
第2回講座レポート
講演「家庭でできる省エネのコツ」
北間 澄代 氏 ほか
説明「エコキーパーによる計測について」
ねり☆エコ 沼田 美穂 委員
開催日時:平成29年11月15日(水)午前10時~正午
開催場所:練馬センタービル 3階会議室
講演「家庭でできる省エネのコツ」
講師:東京都地球温暖化防止活動推進センター(クール・ネット東京)
エコアドバイザー 北間 澄代 氏
普及連携チーム 吉田 啓介 氏
私たちの便利で豊かな暮らしは、時として、地球環境に悪影響を及ぼしていることがあります。その一つが地球温暖化です。地球温暖化によって、私たちは大きな災害に見舞われるなど、様々な影響が出ることが予測されています。地球温暖化を少しでも抑えられるよう、今日は「家庭でできる省エネのコツ」についてお話しします。
まず、クイズです。
【第1問】
過去132年の間に、世界の年平均気温は、何度上昇しているでしょうか?
「0.85度」、「1.14度」、「3.2度」。
【第2問】
家庭で、1年間に使う電気の量、最も多いのはどれでしょう?
「エアコン」、「テレビ」、「照明器具」。
【第3問】
家庭で1年間に使うエネルギー、次の中で最も多い用途は?
「冷房」、「暖房」、「給湯」。
【第4問】
シャワーを1分間使うと出るお湯の量は、何Lくらいになるでしょう?
「5L」、「12L」、「20L」。
答えは、後程説明の中で出てきます。

資料1
世界の年平均気温の推移は、1880年から2012年の間、0.85度上昇しています。2000年を越えてから、あまり上昇していないように見えますが、2014年から16年の間、毎年のように、平均気温は上昇をしています。(資料1)
なお、クイズの選択肢にあった1.14度は、日本における過去100年あたりの年平均気温の上昇温度です。3.2度は、東京です。都市部のヒートアイランドによる影響も含まれています。

資料2
続いて、世界の平均気温の変化の予測のグラフです。現状以上の温暖化対策をとらなかった場合、今世紀末には2.6度から4.8度の気温上昇が予測されています。厳しい温暖化対策をとっても、0.3度から1.7度は、上昇すると予測されています。(資料2)

資料3
温暖化の原因となっている二酸化炭素ですが、東京都(2014年度)では、家庭部門から31.2%、業務部門から40.8%と、大きな割合で排出しています。業務部門からの排出量が多いですが、家庭部門も大きな排出量となっています。(資料3)
また練馬区は、家庭部門からの排出量が約半分を占めています。練馬区は、家庭部門の排出量が最も多く、家庭の省エネが大切です。
ここからは、具体的な省エネ対策です。
1.一度やると、ずっと省エネ
〈冷蔵庫〉
季節に合わせて冷蔵庫の設定温度を調節する。無理のない範囲で、夏は「中」、その他の季節は「弱」に設定しましょう。
〈温水洗浄便座〉
温水の温度と暖房便座の温度を無理のない範囲で低めの設定にする、夏場はオフにしましょう。
2.少ないエネルギーで“快適”の工夫
〈窓〉
夏の住宅の暑さの原因は、開口部である窓からが約7割。窓の外で日射を遮断することで、窓からの直射日光が入らず効果的です。その為みどりのカーテンやオーニング(日よけ)も有効です。
冬も窓から、部屋の中の暖かさが逃げていくため、日が暮れたらカーテンを閉めるといった対策が有効です。
〈エアコン〉
エアコンのフィルターは、2週間に1回程度清掃すると省エネです。また、室外機の前に植木や空き瓶などは置かず、空気の流れが妨げられないようにしましょう。
3.買い替えでぐ~んと省エネ!
〈統一省エネルギーラベル〉
統一省エネルギーラベルは、省エネ性能が高い製品ほど★の数が多くなります。対象機器は、エアコン、照明器具、テレビ、電気冷蔵庫、電気冷凍庫、電気便座の6品目です。
省エネルギーラベルのEのマークは、省エネ性能基準100%を上回ったものがグリーン、100%を上回っていないものはオレンジ色です。省エネ性能が良いということは、消費電力が少なくて済み、電気代が安くなる。★が多い製品も検討していただけるとよいでしょう。
〈LED電球〉
都内の家庭で1年間に使用する電気の量で、最も多いのは照明器具です。照明は、数が多く使っている時間も長いので、1年間で使用する電気の量で考えると一番大きくなります。
そこで、白熱電球を省エネで長寿命なLED電球に交換すると使用量が抑えられます。LED電球に交換する際の注意点は、以下です。
①明るさ
LED電球はルーメン値(全光束)で明るさを表しています。白熱電球60W相当であれば、810lm(ルーメン)を目安に選んでください。LED電球の箱に記載があります。
②口金サイズ
電球の口金サイズは、26mmと17mmがあります。口金サイズに合ったLED電球に取換えてください。
③器具に対応した電球か
調光器具、カバーで密閉されているものには、対応できるLED電球を選ぶ必要があります。LED電球の箱に記載があります。
④光の広がり方
かなり全方向が明るいタイプが増えていますが、下だけが明るくなるタイプもあります。使用用途に合わせて、LED電球を選びましょう。
4.省エネの肝は“お湯”の使い方
家庭で1年間使用するエネルギーが一番多いのは、給湯用で、約3割です。また、シャワー1分間で使うお湯の量は、12Lです。一人5分ずつ家族3人で使っても、浴槽一杯分くらいになってしまいます。
〈シャワーヘッド〉
お勧めしたいのが節水シャワーヘッドです。簡単に、ご自宅のシャワーヘッドと交換していただくことが可能です。20%から30%くらい節水することができ、ガスの使用量も減らすことができます。

資料4
〈シングルレバー混合栓〉
一番右で水、一番左でお湯になります。皆さんレバーを真ん中にして使う方が多いのですが、ちょっと水を使用したい時でもガスが点火してしまいます。無駄になってしまいますので、お使いの時は、レバーを一番右にしておく習慣をつけてください。(資料4)
最後に、クールチョイスについてご紹介します。環境省が進めている国民運動で、賢い選択という意味です。例えば、省エネ性能の高い家電製品に買い替えるという選択も、賢い選択の一つです。省エネ、低炭素型の製品、サービス、行動など、温暖化に資する、また快適な暮らしにもつながるあらゆる「賢い選択」をしていこう取組です。
賛同いただけるという方は、クールチョイス賛同票に、賛同のチェックを入れていただければと思います。
配付資料等
- 資料:家庭でできる省エネのコツ かしこく暮らしてすてきにエコ抜粋(PDF)
- 家庭の省エネハンドブック2017(PDF)出典:クールネット東京のページ
- クールチョイス(環境省のページ)
説明「エコキーパーによる計測について」
ねり☆エコ 沼田 美穂 委員

資料1
家庭からのCO2の排出量の燃料種別を見ると、電気、ガス、ガソリン、水道、ごみ、いろいろなところから二酸化炭素を排出していますが、電気が半分くらいを占めています。(資料1)
電気の合計使用量は、ご家庭の一つひとつの家電の1ヵ月間の使用量が合わさったものですので、どの家電が、どのくらいの電気を使うのかということがわかっていれば、どこでどのくらい省エネができる可能性があるかが分ります。

資料2
家庭の省エネハンドブックの8ページの表ですが、上の方が消費電力の大きいものです。IHクッキングヒーターは約3,000wです。下は消費電力の小さいもので、LED電球は約8wです。それぞれの家電によって消費電力は違います。(資料2)

資料3
機器類が安全に出力できる最大の消費電力のことを定格消費電力といいます。多くの家電は、強弱といったモードや温度設定などによって、消費電力が変化します。電気用品安全法に基づき表示されています。(資料3〜4)

資料4
実際に家庭で使う時は、いろいろな使い方、モードで消費電力が違います。その時々の消費電力を調べるために、今日お配りしているエコキーパーなどの簡易型の電力計が役立ちます。
使い方ですが、コンセントにエコキーパーなどの電力計を接続します。電力計にコンセントのようなものが付いていますので、家電の電源プラグをつなぎます。すると家電の消費電力が表示されます。

資料5
ボタン操作によりまして積算電力量、電気料金、CO2排出量等を表示するように切り替えることもできます。この簡易型の電力計は、1,500ワットを超える家電は計測できない仕様になっています。(資料5)

資料6
皆様がご自宅で測定できるように、本日は2班に分れて、エコキーパーを使いまして、一緒に計測を体験していただきます。この会場に液晶テレビがございます。また、別室に、従来のAC(交流)型の扇風機と、最近のDC(直流)型の2種類の扇風機を用意しています。測定方法を体験していただき、違いを見ていただきたいと思います。(資料6)
エコキーパーは2つの表示がいっぺんに出ます。上のほうに出るのが消費電力で、下の方が積算電力量です。今回は消費電力だけ計測をしていただきます。

資料7
例えば、この32インチ液晶テレビの定格消費電力は74Wです。バックライトがLEDになっているもので、かなり省エネになっています。自動で変わるモードもあります。いろいろモードをかえて画面の明るさなどを調整して、計測してみてください。(資料7)

資料8

資料9
扇風機も同様にエコキーパーで計測して、比べていただきます。(資料8~9)
(計測体験)
今日皆様に、エコキーパーをお配りしました。先ほど体験されたように、モードがある場合は、それぞれの消費電力を計測してください。

資料10

資料11
テレビは皆さん計測していただき、その外の家電は、自由に計測してください。記録用紙の電子ファイルをメールでもお渡しします。機種、製造年、定格消費電力、計測値など、わかるものだけでいいので、入力してメールで送ってください。集計し、第5回講座で表にしてお渡しします。(資料10~11)