令和7年度 環境月間講演会 当日レポート
図鑑から読み解く 豊かな地球と生き物たち
講師:(株)Gakken図鑑チーム編集長 松原由幸 氏
日時:令和7年6月1日(日曜) 14時~16時
会場:練馬区役所本庁舎アトリウム 地下多目的会議室
参加者:区内在住・在学の小学1年生以上、137名

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当日レポート
6月の環境月間講演会は、(株)Gakken図鑑チーム編集長の松原由幸氏を講師に迎え、「図鑑から読み解く 豊かな地球と生き物たち」と題した講演会を開催しました。
冒頭、主催のねり☆エコ・小口深志会長が挨拶。「私もはるか昔、昆虫の図鑑を買ってもらい、ボロボロになるまで見まくりました。そして今も調べもので図鑑を使っています。今日は、松原先生の図鑑や生き物のお話を通じて、地球環境問題についても興味を持っていただければと思います」と、参加者に呼びかけました。

小口深志会長
講演は2部構成。前半は、図鑑がどのように作られているのか、その制作過程の裏側が明かされました。松原氏が手がけた『学研の図鑑LIVE恐竜』では1,000種類以上の恐竜の中から掲載する約420種を選定するところから始まるとのこと。
その後、研究者による説明文執筆、イラストレーターによる緻密なイラスト制作、ページのレイアウトを決めるデザイナー、そしてカメラマンによる写真撮影など、多岐にわたる専門家が関わり、約2年もの歳月をかけて図鑑が完成したことが紹介されました。とくに、恐竜のイラストを制作する上での細部にわたるこだわりや、生きた昆虫を撮影するためのプロジェクトなど、普段知ることのできないエピソードが披露されました。
後半は、「世界の生き物クイズ大会」と題し、参加型で動物や昆虫などに関するクイズが出題されました。「スズムシの耳はどこにある?」「チーターが獲物を追いかける速さは?」といったユニークな質問を通じて、それぞれの生き物が持つ驚くべき生態や特徴が解説されました。その後は、時間いっぱいまで、参加者の質問に丁寧に答えてくれました。
松原氏は講演全体を通して、「図鑑は世界の入り口である」というメッセージを強調しました。図鑑に載っている情報は地球上に存在する多様な生き物のごく一部であり、図鑑を通じて興味を持ったことをきっかけに、実際に自然に触れ、本物の生き物を見て、感じることの重要性を訴えました。そして、知ることから始まる親近感が、やがて地球環境を大切にする意識へと繋がっていくと講演を締めくくりました。
講演終了後も、松原氏の席には、個別質問やサインを求める長い列ができていました。松原氏は一人ひとりの質問に丁寧に答え、参加者との交流を深めていました。
「スズムシの耳の話しがおもしろかったです」(小学3年生・男子)、「恐竜の中で一番強いのはヴェロキラプトルだと思っていたけど、先生からティラノサウルスが一番強いと教えてもらい、びっくりしました」(小学4年生・女子)、「恐竜の化石に興味があって、何十年か後にDNAが取れるかもしれないという先生の話が印象的でした」(小学6年生・男子)などの声がありました。
松原氏に描いてもらった恐竜の絵やサインを手に、子どもたちは皆、目を輝かせていました。子連れで参加されたご夫婦からは、「先生の引き込まれる話にすっかりファンになりました!」といったコメントも。子どもも大人も知的好奇心を刺激される時間になったようです。

講演終了後は、松原氏にサインを求める長蛇の列

イラストを描くのも得意な松原氏

恐竜のイラストとサインをもらって大喜び!

持参した「学研の図鑑LIVE恐竜」にサインしてもらって笑顔の親子
当日は、「ねりこんvv」「ねりねこ☆彡」が来場者を出迎えました。地下の多目的会議室の受付の奥には、第14回(令和6年度)こどもエコ・コンクールの入賞作品を展示しました。「図鑑クイズにチャレンジしよう」というコーナーや、「学研の図鑑LIVE」シリーズなどの販売コーナーもあり、子どもたちは図鑑を見ながらクイズに挑戦していました。講演会終了後のアンケートに回答した参加者には、シソ、ミツバ、ワサビナの栽培キットなどを進呈しました。

「ねりこんvv」「ねりねこ☆彡」がお出迎え


図鑑を手にする子ども

図鑑等の販売コーナー

会場の様子

第14回(令和6年度)こどもエコ・コンクール入賞作品の展示

エコ素材のファイルに、ねり☆エコ周知チラシやノートなどをセットして配布

アンケートの回答者に配られた栽培キット
5月29日〜6月4日の間、練馬区役所本庁舎1階アトリウムで環境月間パネル展(区環境部主催)が開催されました。地球温暖化や海ごみなどの環境問題を解説し、その解決のために一人ひとりができる取組、練馬のみどりを守り育てる取組を紹介していました。併せて、「高断熱窓の体験、無料相談会」も開催されていました。





会場の様子
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