区民・事業者・練馬区等がともに地球温暖化防止をめざす

第10回(令和2年度)こどもエコ・コンクール結果

第10回こどもエコ・コンクールにたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。

概要入賞作品【小学生部門】入賞作品【中学生部門】審査員の紹介とコメント審査経過今後の予定

第10回こどもエコ・コンクール 概要

目的

こどもエコ・コンクールは、未来を担う子ども達が地球環境に関する絵を描くことによって、地球温暖化対策やエコへの関心を高めてもらうことを目的に実施しています。

対象

小学生部門:練馬区内に在住または在学する小学3年生から6年生
中学生部門:練馬区内に在住または在学する中学1年生および2年生

テーマ

次のテーマを参考に、地球環境に関するものであれば自由です。

  • 守りたい練馬の自然
  • 温暖化から美しい地球を守ろう
  • 自然エネルギーのあるまち
  • わたしのエコじまん

募集期間

令和2年7月21日(火)~9月4日(金)

応募数

2,063件
小学生部門:730件(参加校60校)
中学生部門:1,333件(参加校21校)

入賞作品

小学生部門

最優秀賞「電気を消して夜空を見上げよう」

早宮小学校 6年1組
山本 愛乃(やまもと あやの)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

いつも夜は明るく、電気を使い過ぎていると感じます。電気を使い過ぎているせいで、いつも見えるはずの星を見ることができません。でも、電気を消して夜空を見上げれば満天の星たちを見ることができます。だから、節電を心がけて環境によい町づくりをしていけたらなと思います。

【受賞した感想】

受賞したと聞いて、おどろいたし、すごくうれしかったです。失敗して、やり直して、失敗して、またやり直してのくり返しでできた作品だったので、けっしてその時間はむだではありませんでした。一生けん命描いてよかったと思いました。

【審査員のコメント】

電球に夜空を描くという構成がとても上手で、構図が一点に集中したインパクトのある作品です。電球の部分だけ切り取って描いて貼るという技術力もあり、良い作品を作ろうという気持ちが伝わってきます。複数の色を使ったきれいなグラデーションや、テーマがストレートに伝わってくるレタリングも上手で、力があるなと感じます。

優秀賞「ママ!! エコバック持とうね!」

大泉第四小学校 4年1組
山脇 紫乃(やまわき しの)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

「本当に、みんな、エコバックをもっていってくれるのか?」と思いながらかきました。

【受賞した感想】

まず、うれしいのと、先生やお母さんたちにほめられてうれしかったです。

【審査員のコメント】

メッセージがストレートに伝わってくる楽しい作品です。細かいところまで描いていて、色彩感覚が良く、人の顔が出てこない構図が訴える力を強くしています。目立つ配色と強い文字に対して、エコバックのかわいい猫の対比が効いています。

優秀賞「彩る 世界はある」

開進第四小学校 6年3組
柘植 真彩(つげ まあや)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

私は、動物、植物、自然が大好きです。自然を守りたいです。そして、多くの方々にもきれいな世界はあるよと伝えたいです。

【受賞した感想】

このような賞をいただき本当にありがとうございます。この絵をたくさんの人に見てもらいたいです。

【審査員のコメント】

魚の描き方など、作品全体が独特のタッチで面白く、近くでじっくりと見たくなり、惹きつけられる作品です。「自然」という中に、直接的な自然物だけでなく、様々な想像的な形の生き物や花を華やかな色で表現していて、地球の豊かさが感じられます。

入選「食べよう!! 練馬の野菜」

練馬小学校 5年2組
奥山 萌枝(おくやま もえ)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

練馬区の野菜は四季折々豊富でおいしいです。だから私はいつもおいしい野菜を作ってくれる農家さんに感謝の気持ちをもち続けたいです。そして、これから先も練馬区の緑が美しいままなくならないように願っています。

【審査員のコメント】

みんながにこやかに楽しそうに笑っていて、明るくハッピーな印象です。背景もきちんと考えられています。画面にたくさんの人物が登場していますが、構図が良く、見る人が元気で明るくなる作品です。

入選「みんな生きている」

中村小学校 4年4組
長澤 絢音(ながさわ あやね)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

植物を守ることがたくさんの生き物を守ることにつながることを伝えたくてこの絵をかきました。

【審査員のコメント】

鳥の巣やクモなど色々描かれています。なかでも、葉っぱの描き方や複数の色を使った塗り方が個性的で、色のバランスも良く、自分でしっかりと考えて描いているのが伝わってきます。蝶の描き方も面白く、遠近感が出て、絵を面白くしています。

入選「海にゴミを捨てないで!!」

八坂小学校 6年3組
木下 琴(きのした こと)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

学校の国語の学習で、ポイ捨てについて調べたときに、海に住んでいるカメやクジラ、鳥などの生き物が、ポイ捨てされたプラスチックやタバコを食べてしまい、命を失ってしまうことがあるということを知りました。このことをみなさんに知ってもらい、ポイ捨てがなくなって生き物にも優しい環境になってほしいと思ったので、この作品を描きました。

【審査員のコメント】

浜辺に散乱したゴミが全部違って、細かいところまできちんと描かれています。鳥の足や羽は観察して描いたのでしょう。また、鳥の輪郭をしっかり描き、背景は淡く描くことで、遠近感を出しているのも良いです。

入選「ねりまのしぜんはたからもの」

大泉第三小学校 5年3組
佐藤 心春(さとう こはる)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

わたしは、練馬区は23区の中で、一番自然が多いことがみりょくだと思います。だから練馬区にたくさんある花や木、野菜などをかくことで、そのみりょくを知ってもらい、たからもののように大切にしてほしいという思いをこめて、かきました。

【審査員のコメント】

色がきれいで、四季の移ろいや、細かいところまで気を配って丁寧に描いているのが良いです。練馬の大地を手で大事に持ってみんなに見せるという構図に、タイトルの「たからもの」という優しい感じが込められています。

入選「のこさずたべれば、地球もよろこぶ」

高松小学校 3年3組
早津 実咲(はやつ みさき)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

おべんとうや白いごはんなどのおいしい食べ物を描き、作品名に合わせて「これからも、のこさず食べるようにしたい。」みんなにもそうしてほしいという思いをこめました。

【審査員のコメント】

タイトルが面白く、手の広がりや食べ物も生き生きと描かれていて、良い絵です。レタリングも上手です。お茶碗の模様や割り箸など、きちんと観察して描いているのが伝わってきます。

中学生部門

最優秀賞「こんな未来、美味しそう?」

開進第四中学校 2年D組
武田 るう(たけだ るう)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

よくニュースで、たくさんの動物が誤って人間が出したゴミを食べてしまっているという問題を見て 、私達のご飯もいつかゴミになってしまうのではないかと思い描きました。
また、原因を作っているのは人間のため、私達人間のご飯をゴミで描くことによって、動物の苦しさに気づき、このままではいけないと思ってもらえるのではないかと思い描きました。

【受賞した感想】

とても驚き、うれしかったです。ていねいに時間をかけて、頑張って良かったです。この作品を見た人が少しでも、今の地球の深刻さについて考え直し、地球を救おうと行動するきっかけになるとうれしいです。

【審査員のコメント】

最近のニュースを把握している作品で、アイデアが面白いです。地味な器や魚とカラフルなプラスチックの色の対比や、簡略化した線としっかりと描いている箇所の使い分けなど、バランスが良いです。焦げ目のグラデーションや木目もきれいで、とても上手です。インパクトが強く、訴求力もあって、見る人が身近なこととして捉えられる作品です。

優秀賞「地球温暖化通り」

旭丘中学校 2年A組
赤司 道人(あかし みちひと)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

これからの未来を生きていく自分の生活は、一体何の上にのっているのかと考えました。このままだと地球温暖化の影響や、環境汚染など、そんなものの上で裕福に生活していくのかと思うと、そんなことはしてはいけないと思いました。そんな思いを描きました。

【受賞した感想】

これを見た人が温暖化について色々考えてほしいと思いました。

【審査員のコメント】

一個一個違うものを描いているフィルムのような構成で、細かく色々描きながらも一つの絵として構成できる構成力が凄いです。文章も良く、インパクトがあります。映像が流れているかの様に、様々な問題がフラッシュバックしてきて、絵の中に物語があって、色々なことを考えられる作品です。

優秀賞「緑を破った先に何が見えますか」

中村中学校 2年E組
石曽根 隆生(いしぞね りゅうき)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

自然と動物は共存しているので、自然破壊は人間に影響を与えるだけでなく、野生動物にも被害をもたらしてしまうから、自然は大切にしてほしいという思いで描きました。

【受賞した感想】

時間をかけて力を入れて描いたので、受賞できて嬉しいです 。そして、僕自身もこれからは自然を大切にしていきたいと思っています。

【審査員のコメント】

小さい画面にまとめる力があると思います。みどりを取り上げた作品の中でも視点や表現がユニークで、色彩もきれいです。レタリングもきちんと書かれていて映えています。

入選「私たちの手で、自然を、地球を。-未来の環境を守る-」

光が丘第三中学校 1年C組
矢飼 由宇(やがい ゆう)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

今、地球では、様々な環境問題が起きていて、それによって生き物や自然、さらには地球までもが、大きな影響を受けてしまっています。しかし、私たちの意識を、少し変えるだけで、未来の環境を守ることにつなげられるのではないかと考えました。今、私たちにできることをやり、大切な自然や地球を守っていきたいと思い、この作品をかきました。

【審査員のコメント】

画材を使い分けるテクニックがあり、色使いがとてもきれいです。色の塗り分けがきちんとできていて、さわやかな印象です。自分なりの工夫や配色が見られて、犬の色を白く残したバランスも良いです。

入選「私たちができることはなにか。」

上石神井中学校 1年C組
内藤 夢乃(ないとう ゆめの)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

今、人が捨てるゴミによって、海が汚れていっています。未来の海がきれいであるために、この絵を見た人が、自分にできることが何かを考えてもらいたいと思い、この作品を描きました。

【審査員のコメント】

制服に夜空が描かれている等、構図に創意工夫がみられるのが素敵です。配色を抑えて表現するのは難しいのですが、ゴミを白で描くなど、きれいな未来と汚い未来の対比を上手く出して、工夫されている作品です。

入選「環境問題について考えよう」

開進第四中学校 2年B組
川辺 紗菜子(かわべ さなこ)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

他人事だとは思わずに、自分が意識して地球に向き合って行動してほしいという願いで描きました。
この絵は、左右の半分に分かれていて、左側はきれいな地球と笑顔の女の子、右側は危険な状態の地球と悲しみの顔の女の子になっています。

【審査員のコメント】

丁寧できちんと描かれていて、とても上手です。地球を真円で描いたり、線の強弱をつけたりすると、メリハリがついてさらに良くなると思います。

入選「平和をつなぐエコ」

田柄中学校 2年2組
渡部 勇月(わたなべ ゆづき)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

僕たちが住んでいる地球では、さまざまな発電などがされています。その内のほとんどが排気ガスになっています。排気ガスが発生するということは地球温暖化につながります。僕は、この世界から、排気ガスをできるだけ少なくしたいという思いで、この絵を描きました。

【審査員のコメント】

絵がかわいく、きれいで、とても上手です。色もきれいに塗られています。色々な要素がきちんと入っていて、構成も上手です。気持ちが良い作品です。

入選「この涙を止めましょう。」

光が丘第一中学校 2年2組
下津 寧々(しもづ ねね)さん

【どんな思いで作品を描きましたか】

地球上には、干ばつ・戦争・地球温暖化・海へのゴミ捨てなど、たくさんの問題が山積みになっています。その問題の中には、人間の行動次第で解決できるものもあります。この絵によって1人でも、少しでも、行動を見直してくれる人がいたらいいなと思い、この絵を描きました。

【審査員のコメント】

絵の構成が上手で、色のバランスも良く、イラストとしてレベルが高いです。涙に血が混じっていますが、シュールで、グロテスクになっていないのが良いです。

審査員の紹介とコメント

練馬区美術家協会会長
島田 紘一呂 氏

今年は応募数が多く、選ぶのに苦労しました。テーマに偏りがなく、しっかりと良く描けている作品が多かったと思います。今まで見たことのない新しい図案がたくさん見られてとても楽しかったです。


島田 紘一呂 氏
練馬区立美術館学芸員
真子 みほ 氏

力作ぞろいで、見ていてとても楽しかったです。選びきれないくらい色々な作品がありました。借りてきたイメージというより、自分でイメージを膨らませて、自分のものにしている作品が多かったと思います。とても充実したコンクールでした。


真子 みほ 氏
練馬区地球温暖化対策地域協議会会長
横倉 尚 氏

第10回となる今回は、大変な時期にも関わらず、大勢の児童・生徒の皆さんが応募してくれて心強く思いました。テーマも地球温暖化の問題から練馬の環境についてなど様々で、児童・生徒の皆さんが幅広く関心を持っているということが分かりました。これまで以上に、自分の描きたいことをしっかりと描いているという印象が強いです。


横倉 尚 氏

審査経過

(1)一次審査

令和2年9月16日(水) ねり☆エコ会員による審査
小学生部門82作品、中学生部門184作品を選定。

審査風景

(2)二次審査

令和2年10月5日(月) こどもエコ・コンクール審査員による審査
小学生部門82作品の中から、最優秀賞1作品、優秀賞2作品、入選5作品を選定。
中学生部門184作品の中から、最優秀賞1作品、優秀賞2作品、入選5作品を選定。

審査風景

(3)最終審査

令和2年10月30日(金) ねり☆エコ役員会で、入賞作品を二次審査のとおり決定。
募集の詳細はこちらからご覧になれます

今後の予定

入賞作品をはじめ、小学生・中学生部門からあわせて約100作品を展示します。
また、今後展示の機会を増やしていく予定です。開催が決まりましたら、このホームページの「お知らせ・最新情報」やツイッターなどでお知らせいたします。
ぜひ見に来てください!

第10回こどもエコ・コンクール100選展 ※終了しました

日時:令和3年1月21日(木)~1月28日(木)9:00~17:00
   ※初日は10:00から。最終日は16:00まで。
会場:練馬区役所1階アトリウム

練馬区地球温暖化対策地域協議会より

 今回は、新型コロナウイルス感染症拡大防止により小・中学校が休校になった影響で、夏休みが短縮されるなど厳しい状況の中、これまでで最高数のご応募をいただきました。ありがとうございました。

 練馬区では、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガス排出量のうち、 家庭からの排出量が過半を占めています。未来を担う多くの子ども達が地球温暖化や環境問題を身近なこととして関心を持つきっかけになれば幸いです。

 ご応募いただいた児童・生徒のみなさまをはじめ、ご協力いただいた保護者の方々、先生方など全てのみなさまに厚く御礼を申し上げます。

ページの先頭に戻る