区民・事業者・練馬区等がともに地球温暖化防止をめざす

スタート!エコライフ2024、こどもエコ・コンクール作品展 in スタート!エコライフ2024 当日レポート

期間:令和6年2月22日(木曜)~3月5日(火曜)
場所:練馬区役所本庁舎1階アトリウム

 今年で9回目を迎えた「スタート!エコライフ」。このイベントは、“ゼロカーボンシティ”(二酸化炭素の排出量が実質ゼロのまち)の実現に向け、省エネルギー・省資源・節電など、環境に役立つ暮らしのヒントを紹介するイベントです。

 今回は20の企業や区民団体、行政団体が出展しました。前半(2月22日から2月28日)と後半(2月28日から3月5日)に分かれ、ごみの減量や自転車で楽しむマイクロツーリズムなどを提案し、「地球温暖化について考え、私たち一人ひとりができることから始めましょう!」と呼びかけました。

 来場者から「私たちは地球にお世話になったのだから、できることをやっていきたい」「娘にも教えたい」などといった声が聞かれました。また熱心にパネルを読んだり、必要なパンフレットを持ち帰ったりと、エコな暮らしへの関心の高さを感じました。

 ブースの入口では来場者アンケートを実施。アンケート回答者に配布した「リサイクルコルクコースター」が好評でした。

展示ブースレポート

前半の展示後半の展示

前半の展示(2月22日(木曜)〜28日(水曜))

東京第一友の会 練馬方面

買いすぎない、持ちすぎない、使いすぎない

 スタート!エコライフ初出展の東京第一友の会練馬方面は、会員が実践している「エコライフ」を家計・食・住に分けて紹介しました。中でも鍋にかぶせるだけで保温調理ができる「鍋帽子Ⓡ」は、パネル展示だけでなく実演でも紹介。スタッフが鍋帽子を持ち寄って使い方や効能を説明しました。省エネ効果をはじめ、「ポトフなどの煮込み料理は火にコトコトかけないので煮崩れせず、スープも透き通っています」といった利点があるようです。一方、洗浄剤に使われる「重曹」「クエン酸」「セスキ炭酸ソーダ」などの特徴と使い方が一目で分かる一覧表があり、来場者は「娘にも教えたい」と話していました。また、一見関係ないように見える家計が、エコライフを目指すのに大切であると説明しました。

練馬区立南田中図書館

練馬区立南田中図書館の紹介

 「環境」に配慮した図書館として平成21年に開館した練馬区立南田中図書館。太陽光発電、屋上緑化、打ち水、緑のカーテン、雨水の再利用などさまざまな取り組みを紹介しました。また、「ワンダーおはなし会」や「ワイワイ自然塾」、開館当初から続く環境問題を考える映画会など、環境や自然に関連したイベントを紹介するとともに、近く予定するイベントのチラシを配布しました。

東京都下水道局西部第二下水道事務所

油・断・快適!下水道 下水道に油を流さないで!

 家庭で油を排水する際に環境に与える影響をパネルで説明するとともに、油がこびりついた下水管にゴキブリが這う展示物を置いて、「下水道に油を流さないで!」と呼びかけました。「油を拭いているのに台所の排水管の調子が悪い」と訴える区民に対し、展示作業中のスタッフが丁寧に応じ、相談窓口のフリーダイヤルを案内していました。東京都のマンホールの蓋をデザインしたエコバッグにふき取りペーパーや関連資料などを入れて配布し、好評でした。

練馬区立リサイクルセンター(関町・春日町・豊玉・大泉)

リサイクルセンター事業の紹介

 練馬区立リサイクルセンターは、環境・リサイクル学習の拠点施設。関町、春日町、豊玉、大泉の区内4拠点ある各リサイクルセンターの地図や主な活動内容を写真やパネルで展示。広報誌「ゆずりは」の最新号を用いて活動内容を紹介するとともに、バックナンバーから最新号まで配布しました。近く予定している子ども講座などのチラシも配布しました。

練馬区みどり推進課 練馬みどりの葉っぴい基金

練馬みどりの葉っぴい基金にご協力を!

 練馬区のみどりを守り育て、次の世代に引き継いでいくために平成16年10月に設置した「練馬みどりの葉っぴい基金」を紹介・PRしました。パネルでは、寄付を募集中(3月31日まで)の牧野記念庭園プロジェクトや中里郷土の森ホタルプロジェクトを紹介し、詳しいパンフレットを配布しました。牧野記念庭園の企画展や、四季の香ローズガーデンで行うイベントなどもパネルで展示し、あわせてパンフレットを配布しました。

NPO法人みどり環境ネットワーク!

身近な生き物から考えよう!地球温暖化

 区民ボランティアと小学生親子約20人で毎月行っている都立光が丘公園生き物調査の結果を元に、温暖化の影響をうけ生息環境を広げていると考えられている生き物たちを紹介しました。来場者に、気になる生き物たちに「みてみたい」「みたことある」「気になる!」などの『きもちシール♥』を貼ってもらいました。写真を前に、親子の会話が弾んでいました。NPO法人の季刊誌「みどりちゃん通信」のバックナンバーや最新号を配布しました。

東京二十三区清掃一部事務組合 練馬清掃工場

清掃工場の取り組み ~持続可能な未来のために~

 清掃工場で行っているごみの焼却の仕組みと、持続可能な未来のために省エネや廃熱を利用した取り組みなどを紹介しました。また、練馬と光が丘の清掃工場の見学コースを写真とともに詳しく紹介。見学案内のパンフレットや「ごみれぽ2023」と題した同組合が発行するパンフレットなどを配布しました。

環境部 練馬清掃事務所

環境を守るために出来る事!

 「日常生活の中でごみを減らすこと、出さないことは環境を守る第一歩!」として、複数あるリサイクルマークや、可燃ごみと不燃ごみを分かりやすく説明しました。「雑紙を捨てていませんか?」というタイトルのパネルでは、お菓子の箱やカタログ・チラシ、封筒・はがき、紙袋、ラップの箱などを表記し、「雑紙は古紙の日に雑誌などに挟むか紙袋に入れて出してください」と呼びかけました。また、最新版の「練馬区資源・ごみの分け方と出し方」パンフレットを配布しました。パネルを熱心に見ていた人は、「CDは燃えるごみかどうかわからなくて…」と話していました。

公益財団法人 練馬区環境まちづくり公社 資源循環センター

転生(リユース)してもイスだった件

 資源循環センターは、収集した粗大ごみの中から再生使用可能な家具類を簡易補修・清掃をして、区内4か所のリサイクルセンターへ搬入。リサイクルセンターでは展示・販売しています。その数、年間7,000点以上あることをパネルで紹介。また、この取り組みを知ってもらうため、椅子を例にして「転生(リユース)しても…またイスだった件」と題した映像をモニターで上映しました。また、資源循環センターのパンフレットや粗大ごみの料金表などを配布しました。

公益財団法人 練馬区環境まちづくり公社 自転車事業課

自転車で楽しむエコなマイクロツーリズム

 「楽しく!ヘルシーに!自転車を使ってCO2を削減しよう!」と、環境にやさしい交通手段として自転車利用を啓発を行いました。自転車でご近所を旅するように走るマイクロツーリズムを提案し、「スタッフのおすすめコース」をパネルとともにモニターで実走光景を上映しました。練馬区公式アニメキャラクターの「ねり丸」と自転車をモチーフにした石灰石を原料に使ったクリアファイルに、関連のチラシなどを入れて配布しました。

ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)

地球沸騰化の時代?!クイズで学ぼう!温暖化

 「約100年前から現在までに、日本の平均気温は何℃上昇している?」「去年(2023年)練馬区では真夏日(30℃以上)が何日あった?」など3問のクイズを用意して、「地球沸騰化」と言われる背景や影響についてクイズ形式で学んでもらいました。練馬区の部門別の二酸化炭素排出量が視覚的にわかるよう、比率で大小の箱をつくって展示し、家庭部門が最も多いことをアピール。クイズの答えと解説をまとめたペーパーを持ち帰ることができるようにしました。

後半の展示(2月28日(水曜)~3月5日(火曜))

一般社団法人ソーラーシステム振興協会

屋根でお湯を沸かそう、もっと使おう太陽熱!

 太陽エネルギーの熱を利用してお湯を沸かしたり暖房したりすることができる太陽熱利用システムを紹介しました。パネルでは「こんな使い方ができます!」と、家の写真や絵で分かりやすく紹介したほか、気になる太陽熱機器の費用対効果について、節約金額と投資回収年数、CO2削減量などをグラフにして説明しました。テーブルには、東京都などの補助金情報を掲載した冊子をはじめ、家庭用太陽熱利用機器の各社のカタログを配布しました。

西武鉄道株式会社

脱炭素社会へ向けての西武鉄道の取り組み

 2024年1月1日から開始した西武鉄道全線カーボンニュートラル、2030年度までに全車両をよりエネルギー効率が高い「VVVFインバータ制御」へ更新するなど、主要な取り組みをパネルで紹介しました。また、環境負荷の低い鉄道利用促進に向けた鉄道業界全体の取り組みを紹介しました。鉄道は、輸送量あたりのCO2排出量で、自家用乗用車や航空機の約5分の1だとし、「相対的にCO2排出量の少ない鉄道を利用することで脱炭素社会の実現へ大きく貢献することができます!」とアピールしました。

東京ガス株式会社 東京東支店

始めよう!地球にやさしい省エネアクション

 東京ガスグループの脱炭素社会に向けた取り組みを紹介しました。中でも、都市ガスのカーボンニュートラル化の取り組み、その名も「eーメタン」について紹介しました。家庭で気楽に取り組むことができる省エネアクションをまとめた「ウルトラ省エネブック2023年版」をはじめ、全てトイレに流せるポケットティッシュのほか、家庭用燃料電池エネファームや停電時にも有効な蓄電池システムのチラシなどを配布しました。

東京電力パワーグリッド株式会社 荻窪支社

環境に配慮したエネルギーのご提案

 カーボンニュートラル社会の実現に向け、東京電力グループの「再生可能エネルギー事業の推進」や「EV・充電ネットワークの普及拡大」「広域化・分散化・系統利用の最適化」など、さまざまな取り組みをパネルで展示。また、カーボンニュートラルと防災を軸とした「次世代のまちづくり」について、「これまでの活動」「現在進行形」「将来の可能性」に分けて、イメージ図とあわせて紹介しました。

一般財団法人 関東電気保安協会

電気安全と身近な省エネ

 災害に備え「避難時にはブレーカーを切りましょう!」「電気機器の近くには花瓶や水槽を置かない!」「災害で切れて垂れた電線には絶対触らない!」といった注意点を紹介しました。また「省エネ家電の選び方」を紹介し、省エネ性能を表示するマークとその見方について分かりやすく説明しました。この省エネ家電の選び方も掲載している「電気de省エネ」パンフレットをはじめ、カレンダー、マスクやティッシュなどを配布し、好評でした。

ねりまエコ・アドバイザー協議会

自然素材を使おう!

 石油製品であるプラスチックは、製品を作る、廃棄(焼却)する時にCO2を排出し、地球温暖化だけではなく、流れ出たプラスチックごみが海洋汚染の原因ともなっています。そこで生活の中にあふれるプラスチックを減らそうと「自然素材を使おう!」と呼びかけました。イグサの卓上ほうきや麻ひも、みつロウのラップなど自然素材を展示。来場者に自由に書いてもらう「私も使っています!!自然素材」のコーナーを設け、「私は(植物で作った)セルローススポンジ」、「まげわっぱを使っています」などの書き込みがありました。

ねりま・ごみフォーラム

減らせごみ開け未来 ー家庭で出来るエコ活動ー

 ねりま・ごみフォーラムの活動スローガン「減らせごみ!開け未来」を中央に掲げ、「家庭からのごみ減量の究極は?買い過ぎない‼食べきりが大切!」と訴えました。また、家庭でできるエコ活動として、生ごみを焼却せず堆肥として使用する「プランターでの生ごみ堆肥」の方法をパネルで紹介。地元産のものを買う「地産地消」も、運送や焼却の燃料を削減し、温室効果ガスの発生抑制ができるエコ活動として区民に呼びかけました。

練馬区清掃リサイクル課

※前半の「環境部 練馬清掃事務所」と同内容で展示

練馬区環境課

今すぐできる!家庭の省エネ

 練馬区の二酸化炭素の排出量の半分以上は家庭部門が占めるため、「練馬区の地球温暖化対策は家庭から」と訴え、「今すぐできる!家庭の省エネ」を部屋ごとに分けてくわしく紹介しました。東京都が推進する「HTT(電力をへらす、つくる、ためる)」を啓発するポスターをパネル展示し、チラシでも配布したほか、「家庭の省エネハンドブック2023」やカバーも含め全てトイレで流せるポケットティッシュなどを配布しました。

ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)

二酸化炭素を減らすカギは家庭にあり!

 「二酸化炭素を減らすカギは家庭にあり!」と題して、キッチン編、リビング編、お風呂編、トイレ編、建物編のシーン別に、省エネや節約のコツを紹介し「できることから始めましょう!」と呼びかけました。あわせて、シリーズ動画「3分でわかる!省エネのコツ」をモニターで上映し、エアコンの省エネ対策を紹介しました。ここで紹介した詳細については、ねり☆エコのホームページコンテンツ「ねりまのエコ暮らし帳」で発信しています。また、ねり☆エコのマスコットキャラクター「ねりねこ☆彡」と「ねりこんvv」をモチーフにした石灰石を原料に使ったクリアファイルにチラシなどを入れて配布しました。

こどもエコ・コンクール作品展 in スタート!エコライフ2024

 毎年夏休みに、練馬区内の小学3年生から6年生と中学1年生および2年生を対象にした環境に関する絵のコンクールを開催しています。昨年(2023年)で13回目を迎えました。

 今回、前半では「第13回の小学生部門・中学生部門最優秀賞作品」、後半では「第11〜13回の小学生部門・中学生部門最優秀賞作品」を展示しました。

 来場者の多くが立ち止まり、熱心に見ていました。「発想がすばらしいです」「言葉にも迫力がありますね」などと感嘆の声が挙がっていました。作品を表紙にしたノートも配布し、来場者に喜ばれていました。

→過去のスタート!エコライフの当日レポート
→過去のこどもエコ・コンクールの入賞作品

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