第3期くらしのエネルギー・スキルアップ講座
第3回講座レポート
「最新の省エネ設備機器」ショールーム見学講習会
講演「水まわりから環境を考える」
三村 良輔 氏
講演「全空気式床冷暖房について」
浦川 茂雄 氏 ほか
講演「住まいの価値は窓、開口部で変えられる」
中島 史朗 氏
見学「最新の省エネ設備機器」
東京コラボレーションショールーム
開催日時:平成29年12月19日(火)午後2時~4時
開催場所:JR南新宿ビル 東京コラボレーションショールーム・会議室
講演「水まわりから環境を考える」

講師:TOTO株式会社 東京支社 商品技術部 商品技術課
三村 良輔 氏
TOTOでは、水まわりの総合メーカーとして、トイレ、浴室、洗面化粧台、キッチンなどにおいて、節水、省エネ化を図っております。
地球全体の水の中で、淡水といわれる海水以外の部分につきましては2.53%しかございません。この淡水の多くは北極、南極の氷の形で、凍っておりますので、実際に使える水は、その中のさらに一部分です。
私たちが日常の生活用水として使える水は、地下水を除く、河川や湖の水となりますので、地球全体の水の0.01%しかございません。水は大切にしましょう。
棒グラフが年間の降水です。日本は、世界の中でも降水量が多い地域になります。一方、これを人口で割った一人当たりの使える水の量でみていきますと、世界平均の約2分の1くらいです。日本人が使える水資源というのは、非常に少ないのです。水の量を減らすとエコになる、水を大事にしましょうと、昔から言われておりますし、夏場になりますと取水制限がかかるエリアもございます。
私たちが家庭でつかう水の量は、一人一日約230Lと言われております。浴槽約1杯分の水です。トイレ、洗面、風呂、それ以外にも使っておりますので、これを減らすことで、よりエコにつなげていくといった考え方で、節水を図っております。
家計のなかで、一番、水を使う場所はどこでしょうか。浴室、台所、トイレ、洗面所、洗濯機、といった部分がありますが、一番多いのがトイレ、次に風呂です。
トイレは、毎回流しています。また風呂は、シャワーだけでなく浴槽にも水を貯めます。このトイレと風呂が多くなっております。
その次に炊事場。キッチンです。私共TOTOの商品でいきますと、トイレ、風呂、キッチン、洗面所とございます。各部位で節水を図ることで、家庭の中の全体の水の使用量を減らしていくことができると考えております。
なぜ水の量減らすとエコにつながるのか。二酸化炭素の量が減るのかです。
水が、山から川に流れて来て、浄水場を通って、家庭で使って、そのあと下水で処理して、河川に流れて行くと、一連の絵です。水も自動的にお家に来るわけではなく、山からポンプで浄水場に送り、きれいな水にするのにも、浄水場からポンプで家庭に配水するのにも、使い終わった水を河川に流せるようにする下水処理場においても、エネルギーを使います。
このように水を使う各所で、エネルギーの消費が発生しますので、水を使う量を減らすと、結果的に二酸化炭素の削減につながります。私どもは、節水によって環境貢献を図っております。
家庭の水周りから出るCO2の排出量、左側が日本全体です。2011年のデータですが、これは日本全体。産業と家庭に分けております。全体の約22%が、家庭で排出されております。その22%の内、水まわりは23%です。多くの二酸化炭素を排出しておりますので、水の使用量を減らすことで、CO2の削減を図っております。
本日、ショールームで見ていただきます商品の紹介をさせていただきます。
まずトイレの省エネの技術、どのくらい進んでいるのかを、ご紹介をさせていただきます。
私どものタンクがないタイプ、いわゆる今流行のタンクレスというタイプの便器でございます。ネオレストハイブリットシリーズという便器でございまして、こちらの機種は、一番節水を図っている便器になります。
トイレの便器で一回にながれる水の量はどのくらいでしょう。先ほどの写真のタイプではなく、皆さまが使っていらっしゃる、たとえば20年、30年前の便器といいますと、ご想像つきますか。知らない方が90%で、知っている方が10%です。
実際の量どれくらいかといいますと、約50年前以上の便器ですと約20L。一回あたりです。約20年から30年前、よく今、ご家庭についていると思われる便器というのは、一回の洗浄あたり13Lです。ほとんどの家が、約13L使っております。
この当時は、大洗浄と小洗浄の切り替えなどがございませんでしたので、毎回小を使っても、大で流していることが多いです。
その後、20年程前に、私ども、ニューCSシリーズという、一回で10Lに節水化を図っております。こちらでも節水便器と言われておりました。その後、急速に節水化を図っております。
昨今の地球温暖化などがございまして私どもの商品の節水化が急速にすすんでおります。
現在一般的な戸建て向け、マンション向けのタンクを抱えているタイプの便器です。
後ろにタンクがあるタイプの便器は、大洗浄の場合4.8Lございます。
勿論、小洗浄もございます。先ほど画面に出て来ましたタンクレスのタイプは、一回の洗浄が3.8Lまで減らすことができております。
ショウルームでこれから見ていただく商品につきましては、全て、4.8Lの便器と、タンクレスのタイプが3.8Lとなっております。
約20年間、30年かかっている機種もございますけれども、洗浄水量にしまして、約半分以下に削減しております。
全世界でも、大便器の節水化を図っております。もともと日本より、外国の方が、水にかかわる規制が多いです。特にアメリカの水が少ないエリア、カリフォルニア州には、4.8L規制というのがございます。
大便器の洗浄水量を4.8L以下にしなさいという規制がございます。こういった規制もございまして、私どもは全世界に商品を届けておりますので、日本国内でも、グローバルスタンダードということで4.8L洗浄化というのを図っております。
日本国内は大便器の洗浄水量の規制というのはございませんが、他のエリア、中国、イギリス、いろいろなところで、大便器の洗浄水量の規制というのはございます。
それだけ、全世界で使える水の量が少ないからです。私共は、外国におきましても、節水化の便器を出荷させていただいております。
ハイブリットネオレストのご紹介でございます。洗浄水量3.6L。通常の小洗浄の外に、さらにエコを促すための、エコ小洗浄ボタンがついております。こちらは便器を掃除した時に、「少ない水で流したい」といったパターンでしたり、男性の方の小洗浄時、ペーパーを使わない時に流していただくために、よりエコを促すためのボタン等もついております。
あとは、水以外のところですと、便座を保温するために、便座の下に断熱材をいれている品物もありまして、節水と節電を図っております。
トータルで、約13Lタイプの便器から比べますと、現在のタンクレスのタイプで、およそ、年間1万円~2万円くらい。幅がございますけど、このくらいの節電節水につながります。CO2換算で110kgです。
二つ目が、浴室関連の商品のご紹介でございます。浴室関連につきましては、水だけではなく、給湯エネルギーが、風呂場で使われるエネルギーでは、多くなっていますので、水と熱を削減するための商品開発を行っております。
一つ目は、シャワーの節水化です。これまでも節水化を図ってまいりましが、今回ご紹介するのは、エアインシャワーというものです。
シャワーを1分間流すと、最適湯量、快適なところで使っていただいて、毎分10Lくらい使っています。使う時間が長くなれば長くなるほど、量が増えていきます。
節水シャワーというものが出ております。穴の数、大きさを変えまして、ちょっと強めに浴びるようなイメージで節水を図るもので、毎分8.5Lです。
現在は、シャワーの水に空気を織り交ぜております。穴が開いていまして、水の力で空気を引き込む形にします。水の中に空気を織り交ぜますので、水の量を減らすことができますし、浴びたときに、たっぷり感というのは落とすことなく使えますという、エアインシャワーというものがでてきております。
こちらは最適湯量で毎分6.5L、従来型から比べますと、3.5L節水を図っておりますし、合わせまして、手元で止められるクリップシャワーもございます。併用していただくことで、さらに20%削減することができます。
こちら、シャワーの部分だけになりますけれども、こちらも年間で22,600円、CO2を203kgくらい、節水、給湯のエネルギーの削減を図れます。
もう一つは断熱浴槽で、浴槽のまわりに断熱材をまとっておりますので、貯めたお湯の温度が下がりにくく、「追い炊きをすることなく、2時間後、3時間後に、もう一回入っていただけます」といった浴槽を提供しております。私どもの商品ですと魔法瓶浴槽という名前です。
魔法瓶のように、湯温が冷めないというものです。こちらオレンジ色の部分が断熱材となっております。浴槽のまわりに断熱材をまとっておりますので、こちらのプレミアムHGシリーズというタイプは、5時間たっても2.5度の低下に抑えることができます。6時くらいにお母様とお子様が風呂に入りまして、4時間後にお父様が帰って来ても追い炊きしなくても入れます。このように追い炊きの回数や時間などを減らすことができます。
お湯を沸かすエネルギーを減らすことができますので、年間約3万円くらいの削減につながります。
本日ご紹介しておりませんが、洗面所、キッチンにも節水化を図った水栓など、たくさん出しております。最新機種に替えますと、TOTOのトイレ、洗面、風呂、キッチン、トータルで、単純計算ではございますけれども、年間9万円くらい、減らせます。今日の主題でございますエネルギーについても、最新機種を使うだけで、このくらいエコにつながります。
これだけのエネルギー、金額がありましたら、もともとのエコの部分に加えまして、お客様皆様方の生活の違うところに、使っていただきたい思い、私ども節水節電を図っております。
講演「全空気式床冷暖房について」

講師:大建工業株式会社 国内営業企画部
浦川 茂雄 氏
ダイケンホーム&サービス株式会社 東京支店
小竹 真由美 氏
全空気式冷暖房ユカリラシステムをご紹介します。通常のエアコンは、冷たい空気、暖かい空気が直接部屋の中に入ってきて、室温を暖めたり冷やしたりします。
ユカリラシステムは、エアコンを壁ではなく天井裏に設置します。ここから出る冷たい空気、暖かい空気を、全て床下へ導き、床を、暖めたり、冷やしたりする、一風変わったエアコンのシステムです。
ユカリラシステムはふく射という熱の伝わり方を利用したエアコンです。ふく射というのは、熱の伝わり方の一つです。例えば、窓際での日向ぼっこがふく射を感じる一例です。外は寒いが、日が当たって「気持ちいい」といったもの。これは、実はふく射熱を体で感じているのです。あるいは、夏場歩いてトンネルに入ると「ひんやり」と感じることがあります。トンネルの中の気温は外よりは若干下がりますが大きくは下がっていないはずです。しかし、体感温度としては、すごく「ひんやり」します。これが冷たいふく射を感じている例です。

資料1ページ
このユカリラシステムは、お部屋の中に夏場のトンネルの中とか、あるいは冬場のポカポカした縁側での日向ぼっこ、こういった環境を再現しようというものです。(資料1ページ Ⅰ.ユカリラシステムとは?)
このユカリラシステムのメリットですが、1番目は、風が部屋に吹き込まないので風が直接体に当たらず、体に優しいということです。風が直接当たると、それだけ水分が体から奪われてしまいますので、乾燥肌にもなります。
2番目は、風が舞わないということでウイルスの飛散を抑えることができ、感染症の予防にもなることです。特に、病院、幼稚園の方に喜んでいただいています。
3番目はヒートショック対策に非常に有効なエアコンだということです。通常の壁かけ式のエアコンだと冬、暖房が効いている部屋は快適ですが、エアコンが効いていない廊下、洗面、脱衣場といったところと温度差が生じヒートショックを起こしてしまいます。
ユカリラシステムは、床下を空気が流れる事で冷暖房を行います。部屋、廊下、トイレ、キッチン、洗面脱衣場、すべて床下に空気が流れる通路さえつなげてあげれば、家中の温度差がなくなり、ヒートショックを防止します。
また、ユカリラシステムだと洗面所、トイレ、脱衣場、こういった狭い空間でも、空調が効くということです。壁かけ式のエアコンだと狭い空間での空調はむずかしいですが、床下を使うことで狭小空間も空調が可能になります。
今日は、エコがテーマなので、ユカリラという冷暖房システムが、どうエコに関係してくるのか、ということをお話いたします。このユカリラというのは、お部屋の空気を暖めたり冷やすのではなくて、床・壁・天井を暖めたり冷やす事で空調を行います。一旦床・壁・天井が暖まったり、冷えると、室内の温度変化が緩やかになります。
一方、最今の壁掛け式のエアコンは非常に優秀で設定温度になると運転を停止し、設定温度から外れると再度運転に入りオンオフを繰り返します。実は、このオンになってしばらく、「立ち上がり」と言うのですが、この部分が、非常に電気を使います。車の運転と一緒です。アクセルをふかすと燃費が悪くなり、アクセル操作を穏やかにすると燃費が良くなります。同じ感覚で捉えていただければいいのです。通常の壁掛け式のエアコンは、オンオフを頻繁に行うため、立ち上がり回数が多くなり、電力を使います。ユカリラの場合は、床・壁・天井が暖まっているので、温度変化が非常に緩やかになり、オンとオフの間隔が非常に広くなります。結果、立ち上がりの回数も少なく、電気の消費も小さくなります。
最初に、トンネルの中は体感気温としては非常に涼しく感じるという話をさせてもらいました。ユカリラシステムを使うと同じことが部屋の中で再現可能です。エアコンの設定温度を夏場であれば28度、冬場であれば20度に設定していただければ、十分冷たさ・暖かさを感じていただけます。設定温度の差からも、通常の壁掛式エアコンと比較して省エネになります。(資料1ページ Ⅱ.ユカリラのメリット)

資料2ページ
資料の2枚目の絵にあるように、エアコンが天井裏に設置されており、そこから床下に空気が流れて床面を暖め、またエアコンに戻るという空気の循環をしています。この循環の中で、床・壁・天井が暖まって、先ほどのふく射を感じることになります。(資料2ページ Ⅲ.ユカリラ 空気の流れイメージ)

資料3ページ
次のページに、簡単な家の図面が載っております。図面には長方形のパネルが記載されています。ここにユカリラパネルと言う効率よく熱を伝達するパネルが床下に埋め込まれています。このパネルは、冷暖房を行いたい部分をカバーするように設置します。トイレ、洗面脱衣場もカバーできるのが、このユカリラシステムの特徴です。(資料3ページ Ⅳ.ユカリラふく射パネル配置図例)
まとめますと、ユカリラシステムと言うのはふく射という仕組みを使った空調です。壁掛式のエアコンと比較して、設定温度がよりエコな設定で快適に過ごせます。また、設定温度に対するエアコンのオンオフの切り替えが少なくなるため、省エネにもなります。(資料3ページ Ⅴ.ランニングコストの試算)
なかなか言葉で説明するのは難しいですが、体で感じていただくのが1番かと思います。今日はちょっと寒いですけれども、ユカリラシステムを使った冷房を体感できる部屋をご用意しております。最初にお話したトンネルの中を再現した涼しさを体験していただきたいと思います。
最後に、私ども大建ホーム&サービスが、ユカリラシステムの工事をはじめとしまして、様々なエコのリフォームに関して、ご相談に応じております。
配付資料等
講演「住まいの価値は窓、開口部で変えられる」

講師:YKK AP株式会社 住宅首都圏支社 営業推進部
リノベーション営業推進室 室長 中島 史朗 氏
YKK APでは、窓、玄関、エクステリア、ビルなどをつくっておりますが、今日は、窓、開口部についてご説明します。

資料1
日本の住宅の実情ですが、ストック(既存)住宅の約7割以上が単板1枚ガラスで、しかもアルミサッシ、アルミのフレームで、断熱が低い窓がついているという現状になっております。(資料1)

資料2
樹脂は、アルミの1000分の1しか熱を通しません。アルミの鍋は、何もない状態ではとても触れませんが、取手の部分に樹脂が巻いてあると、持つことができます。樹脂は非常に熱を通しづらいのです。(資料2)
リフォームで窓の材質を、変えていただくことができます。

資料3
樹脂窓が、日本では約15%、ドイツでは6割、アメリカでは約7割です。なお、アメリカの50州中24州、ほぼ半分の州では、アルミサッシの販売が禁止されています。(資料3)
私どもYKK APは、窓で健康と言うことを考えていきたいと考えております。

資料4
日本では、健康寿命と平均寿命の差が、男性9年、女性13年ほどあると言われています。私どもとしては、この健康寿命延ばせる環境をつくっていこうと考えております。(資料4)

資料5
冬場の寒い時期、ヒートショックが大きな問題です。暖かいところから、急に寒いところに行くことによって血圧が上がったり下がったりすると言うようなことで、心臓発作、脳卒中など、体に重大な影響を及ぼすことがあります。交通事故の約4倍の方が、このヒートショックで亡くなられています。(資料5)
血圧の変動を表したグラフになっていますが、40代の方と、80代の方を調べていますが、40代の方は、まだまだ少ないのですが、80代の方ぐらいになりますと、お部屋から廊下に出ただけで、ぐんと血圧が上がりまして、風呂に入る直前に、裸になられている状態で、血圧がピークになり、風呂に入るとガンと下がります。

資料6
このような血圧の大きな変動が、体に大きな負担を与えていると考えております。これは温度差が非常に影響していると言われています。 冬の入浴時に、どのような温度差があるのかというと、先ほど申し上げましたアルミのフレームに1枚ガラスの単板ガラス窓の場合は、お部屋を22度に暖房していますと、浴室は約9度。13度も温度差があります。樹脂窓の家は、約半分程度の温度差となっています。(資料6)

資料7
なぜ窓を樹脂窓にするだけで、こんなに断熱性能が違うのかといいますと、熱の1番の逃げ場所というのは窓でして、窓は壁に空いた穴と言われている位の断熱性能ということです。冬場は、半分以上、熱が窓から逃げていきます。夏場は、7割以上、窓から熱が入ってくると言われています。(資料7)
ですから窓、開口部の断熱性能を上げるということは、家の断熱性能を上げる1番の近道と考えております。

資料8
風呂場の窓を変えた場合の比較です。風呂場に窓は、大体1つか2つしかありませんが、浴室を一度28度に温めて、20分経ったら、何度まで落ちているかを比較しています。アルミフレームの単板ガラス場合ですと20分で11.3度と、17度も温度が下がってしまいます。樹脂窓ですと、28度から24.5度と、ほぼ3度下がるだけです。非常に温度が下がらないのです。(資料8)

資料9
先ほど、お話しがあった魔法瓶浴槽にされるのであれば、是非、こちらの窓もやっていただけますと、風呂の湯も、空気も、暖かくなります。風呂のリフォームをする時は、是非、窓も変えていただきたいと考えております。(資料9)
イギリスの保健省が指針を出していまして、家の中が15度以下になる家というのは、健康不適合住宅ということで、是正勧告が出ると言われております。
日本の家は、朝起きた時の寝室の温度の平均値を出していますが、室温16度以上を保っているのは北海道だけです。東京は、平均値が12度で、上血圧上昇、心臓発作のリスクがあるというレベルの状態になってしまっております。
どうしたらいいのかという時に、同じ断熱性能にすると、壁で断熱性能を高くしようとすると約90万円位かかります。窓で同じ位断熱性能を高くしようとすると、3分の1の金額で大体済みます。

資料10
当然、壁とか屋根も大事なのですが、まずは窓を断熱していただき、さらに断熱性能をよくしたいときは壁もというのがよいのではないかと思っております。(資料10)

資料11
大切なのは体感温度で、部屋の上下の温度差があると非常に寒く感じますので、やはり断熱性能が高い家の方が暖かく感じます。断熱化。家の断熱性能のグレードを上げますと、様々な病気が改善するというデータもあります。是非、断熱化を進めていただきたいというふうに思っております。(資料11)

資料12
夏場にも効果があります。夏、熱中症というのは、外で亡くなられる方が多いと思われがちですが、部屋の中で熱中症になられる方は、2倍くらいの件数があります。暑くならない家というのが必要だと思っております。(資料12)

資料13
夏の日射、西日は、電気ストーブを、強で焚いているような熱が、ガンガン、窓から入ってくるという状態になっております。(資料13)
窓のガラスをLow-E複層ガラスという、遮熱ガラスにしていただきますと、熱を遮ることが出来るので、夏の快適性というのも窓によってもたらすこともできると考えております。
今日は、あまり商品に関して話してないのですが、後ほどショールームで、是非、ご覧になっていただきたいと思っております。

資料14
窓は工事をするのが大変だと言う認識がある方が非常に多く、窓は変えられない、壁を壊したり、足場が必要と思われているのですが、壁を壊さずに、足場もかけずに、窓だけ交換できるというものを、2つご紹介します。(資料14)
今ある窓の内側に、樹脂窓をつけて、二重窓にするという、私どものプラマードUという商品です。一窓あたり、約1時間で工事が完了します。家一棟、全部やっても、1日あれば大体終わってしまいます。
もう一つは、外窓の交換となっていますけれども、今ある窓枠の上に、もう一個、窓をつける、カバー工法です。
足場もいらないですし、壁工事もいらないので、樹脂窓にもできますという商品がございますので、是非、ショールームでご確認いただければと思います。

資料15
最後に、1つ情報ですが、私どもの商品だけではなく、今、東京都の補助金助成金制度があります。要件はですね、東京都にある既存の住宅をお持ちの方です。非常に使いやすい制度で、1部屋だけ窓の工事をやれば、補助金が出ます。(資料15)
先ほど言いました内窓。二重窓ですね。窓を変える。ガラス交換でも補助金が出ますので、もし家の窓の断熱リフォームご検討されている方がいらっしゃれば、業者の方に、話してみていただきたいと思います。

資料16
住まいの価値は窓、開口部で変えられると言うところを、お話しさせていただきました。(資料16)
配付資料等
見学「最新の省エネ設備機器」
東京コラボレーションショールーム
3班に分れて、東京コラボレーションショールームのスタッフの案内で、TOTO、YKK APのショールームおよびDAIKENの特設体験ルームにおいて、講演で学習した省エネ設備機器を中心に、実物に触れたり、温度差を感じるなど、体験・見学しました。
配付資料等


