夏休み!ねりま環境まなびフェスタ〜自由研究のヒント発見!〜
令和4年7月30日(土)、ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)と練馬区環境部の共催により、「夏休み!ねりま環境まなびフェスタ~自由研究のヒント発見!~」をココネリ3階(ココネリホール・産業イベントコーナー・研修室)で開催しました。朝からぐんぐん気温が上がる中、開始時間の午前10時前から多くの親子連れが行列を作り、10分繰り上げてオープンしました。
初開催となる「夏休み!ねりま環境まなびフェスタ」は、主に小・中学生とその保護者に向けた、環境について楽しく学び、夏休みの自由研究のヒントとなる体験型のイベントです。VR(バーチャルリアリティー)体験をはじめ、フードマイレージゲームや生きものとの触れ合い・観察、水素エネルギーの実験など、ワクワクするブースがいっぱい。研修室では、ゲームや実験を伴う体験型の講座も開かれ、盛況でした。スタンプラリーやこどもエコ・コンクールの入賞作品の展示も行われたほか、自由研究相談コーナーには、ヒントを求めてたくさんの相談者が訪れました。また、ココネリ2階のトモズとカフェカルディーノの2店舗には、来場時のリーフレットを提示すると一部を割引くご協力をいただきました。
受付の様子
本部の様子
コロナ禍での開催となり、出展者、来場者にフェイスシールドを配るなど、感染予防対策を徹底しました。会場には、ねり☆エコのマスコットキャラクター「ねりねこ☆彡」「ねりこんvv」、練馬区公式アニメキャラクター「ねり丸」、練馬みどりの葉っぴい基金キャラクター「ぴいちゃん」が勢ぞろい。会場を練り歩いて、記念撮影も行いました。
ねり☆エコ マスコットキャラクター ねりねこ☆彡(左)・ねりこんvv(右)
練馬みどりの葉っぴい基金キャラクター ぴいちゃん(左)・練馬区公式アニメキャラクター ねり丸(右)
ブースは「おうちのエコ」「リサイクル」「エネルギー」「食のエコ」「みどり・生きもの」の5つのゾーンに分かれ、研修室での体験型講座を含め、24のブースが出展しました。来場者は1,000名を超え、楽しく元気に学ぶ親子連れの姿が見られました。
展示ブースレポート
おうちのエコゾーン
ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)
環境にやさしい商品の目印!環境ラベル博士になろう!
私たちの身近にある環境ラベルのマークとエコの理由を知ってもらおうと、子どもたちに環境ラベルのついた商品やパネルを見ながら、クイズに答えてもらいました。「間伐材マーク」は「わりばし」に、「再生紙使用マーク」は「ノート」にと、一つ一つクイズの答え合わせしながら進む親子の姿がありました。クイズの参加者には、部屋の温度がチェックできる「温度計シール」やこどもエコ・コンクールの地球温暖化対策啓発ノートなどを記念品として配布しました。
東京都下水道局西部第二下水道事務所
下水道に油を流さないで!~油・断・快適!下水道~
VR(バーチャルリアリティー)映像で、ふだん目にできない下水道施設の見学を体験できるコーナーが終日賑わっていました。「コロナ禍で外出がままならない時だからこそ、体験型に力を入れました」とスタッフ。自由研究のヒントにしやすいよう、展示も工夫されていました。記念品として「油を下水道に流さないで」という啓発メッセージ付きのまな板シートなどを配布しました。
練馬区環境課
家庭で取り組める地球温暖化対策について考えよう!
練馬区は二酸化炭素の排出量の約半分が家庭から排出されています。そこで「家庭で取り組める地球温暖化対策について考えよう!」をテーマに、2022年版「家庭の省エネハンドブック」を配布しました。あわせて、家庭向け省エネ関連の設備設置補助のチラシ(窓の断熱改修費補助など)を配布したほか、練馬区公式アニメキャラクター「ねり丸」をあしらった紙製うちわで「打ち水大作戦」をアピールしていました。
リサイクルゾーン
ユニクロ練馬北口店
ユニクロリサイクル体験
ユニクロのリサイクル活動を知ってもらうため、店舗でも実施しているユニクロ・GU商品のリサイクルボックスを置き、衣類の回収を受け付けました。また、実際に回収したリサイクル商品を難民キャンプに届ける際に圧縮してまとめた、実物大の「リサイクルベール」は迫力があり、注目を集めていました。また、ペットボトルのリサイクルから生まれた服の展示もありました。
東京二十三区清掃一部事務組合
ウルトラ・ごみ・Quiz~キミは清掃工場を知っているか~
練馬清掃工場と光が丘清掃工場で再開した見学案内と、見学コースでは見ることのできないバックヤードツアーをパネルで展示し紹介しました。また、クイズでごみ処理の仕組みを知ってもらいました。クイズの参加者には、ミニタオルやボールペン、小学生向けに清掃工場の仕組みをわかりやすく解説した「ごみれぽ23Kids」などを記念品として配布しました。
練馬区資源循環センター
資源の発信基地へようこそ
令和4年4月から始まった不燃ごみ資源化について、わかりやすくパネルで解説しました。不燃ごみの中から金属などを取り出したり、粗大ごみの収集現場で「まだ使える」「もったいないな」という家具を修理して区立リサイクルセンターで販売したりしていることを伝えました。参加者はクイズの用紙を持って、熱心に取り組んでいました。記念品としてミニタオルを配布しました。
練馬区環境清掃推進連絡会
ねりま(ち)クリーン作戦 キレイが『いいね👍』
夏休みの自由研究の題材としてごみ拾いに注目、拾った内容や感想を記録する体験型のゲームを行いました。会場近くの公園で実際にごみを拾い、拾ったごみの写真とメモに書いた感想を「ごみ拾いマップ」に張り付けて発表してもらいました。参加者からは「(ごみが)いっぱいあった」「きれいになって『うれしいな』と思いました」などの感想がありました。記念品として、本人が使用した軍手(古布リサイクルにて作られたエコ軍手)を進呈しました。
練馬区リサイクル事業協同組合
紙パックを捨てないで!
紙パック10枚につき、トイレットペーパー1個を交換できる人気イベントを3年ぶりに復活させました。「いつやりますか?」という問い合わせも多かったそうです。会場に一番乗りした親子連れは、制限いっぱいの50枚の紙パックを持参していました。またパネルを使い、読み終えた新聞や雑誌、役目を終えた段ボールなど古紙のリサイクルについてお知らせしました。
練馬区清掃事業所
ごみ・資源の分別と重さを体験しよう!
①カードを使ったごみ分別ゲーム ②ごみの重さ体験
中止となりました。
エネルギーゾーン
(一社)ソーラーシステム振興協会
もっと使おう太陽熱、太陽熱温水器を作ってみよう
太陽からの恵みをエネルギーとして無駄なく使う「太陽熱利用システム」。このシステムを知ってもらうため、太陽熱利用システムを導入した家の模型を展示したり、クイズの参加者に公式キャラクター「ソーラん」の付箋を配布しました。なかでも、太陽エネルギーでお湯を温める実験ができる温水器工作キットは、子どもたちに大人気でした。
(一財)関東電気保安協会
省エネと電気安全を楽しく学ぼう
地震を感知するとブレーカーを自動的に切る「感震ブレーカ機能付きホーム分電盤動作シミュレーション」装置を展示し、体験してもらいました。子ども以上に、保護者が真剣に話を聞いていました。家庭ですぐにできるように、ブレーカーにつける防災ひもを記念品として配布し、災害時等の通電火災の防止を呼びかけました。他の配布物も、うちわは竹製、手提げ袋はバイオマスマークのプラスチックを使うなど、環境に配慮したものでした。
東京電力パワーグリッド(株)荻窪支社
東京電力グループにおける環境への取り組み
風力発電に見立てた大小の風車を用意して、うちわを使って回してもらいました。一定の風が大量に吹かないと回らないことを体験してもらい、電気を作るのは大変なことであり、電気を大切に使ってほしいとアピールしました。「省エネ」「節電」について学べるチラシ、長年にわたり守ってきた尾瀬についての冊子などを配布しました。
水素情報館 東京スイソミル
水素エネルギーって、なんだろう?
「東京スイソミル」は、目に見えない水素のことを楽しく学べる施設。ブースでは、水の電気分解の実験装置を用意しました。手回しの発電機で発電し、水に電気を流すと、水素と酸素に分解され、泡になって出てくる仕組みです。一生懸命に発電機をクルクル回す子どもたちの姿がありました。実験の参加者には、東京スイソミルの資料や燃料電池自動車のペーパークラフトなどを配布しました。
東京都地球温暖化防止活動推進センター(クール・ネット東京)
知って、学んで。はじめてみようゼロエミな暮らし
太陽光発電で充電した畜電池を使って走る電車の模型で、太陽エネルギーについて学んでもらいました。「歯磨き中、水を流しっぱなしにしない」「使っていない照明はつけっぱなしにしない」などの “ぱなし運動”を宣言してくれた人に、好きな色のソーラーLEDライトキーホルダーをプレゼント。このソーラーLEDライトを使った提灯の飾り付けを体験するコーナーは、子どもたちで常に満席でした。「東京スイソミル」との2ブースでシールラリーも行いました。
(公財)練馬区環境まちづくり公社自転車事業課
自転車で楽しむエコなマイクロツーリズム
二酸化炭素排出ゼロで、環境にやさしい交通手段の自転車の利用を啓発しました。自転車を使ったマイクロツーリズムや安全に利用するためのルールをパネルで展示したほか、貸自転車の「ねりまタウンサイクル」のパンフレットなどを配布。記念品としてミニタオルと、練馬区公式アニメキャラクターの「ねり丸」をデザインした“自転車にカギをかけよう”キャンペーンシールを配布しました。
食のエコゾーン
練馬区清掃リサイクル課
フードドライブを実施します
「もったいないを行動に!」をキャッチフレーズに掲げ、家庭で余っている未利用食品をブースで受け付け、必要としている福祉団体などに提供する「フードドライブ」を実施しました。スタート直後からレトルト食品をはじめ、ケチャップ、カレーのルー、お菓子や缶詰など、バラエティーに富んだ商品が集まり、フードドライブ事業に対する関心の高さがうかがえました。
(株)ライフコーポレーション
ライフの環境取り組み見学ツアー
ココネリ1階の実店舗やバックヤードを案内しながら、ライフの環境に配慮した取り組みを紹介しました。特に食品ロスを減らすための工夫として、①商品を並べるときに賞味期限・消費期限が近い商品を手前に並べる ②むだな発注をしないように在庫の整理・管理をする ③値引きシールを貼って安くし、少しでも多く買ってもらえるようにする、などを挙げていました。見学会は午前の部と午後の部で計8回実施。身近なスーパーだけに、どの回もすぐに定員がいっぱいになり、高い関心を集めていました。
ねりま・ごみフォーラム
減らせごみ!開け未来!
地産地消を啓発するための「フードマイレージゲーム」を実施し、親子連れの来場者で終日賑わいました。「カレー」や「フルーツケーキ」など3種類から1つを選び、魚釣りのように材料のカードを釣りあげました。カードの裏に産地、距離、輸送で発生する二酸化炭素(CO2)の量が書いてあり、結果のワークシートを見ながらスタッフが「練馬産の材料を使えば、CO2はもっと減りますよ」などと伝えていました。保護者からは「とても勉強になりますね」という声が相次いで上がっていました。
東京あおば農業協同組合
地産地消でフードマイレージを減らそう!
「地産地消でフードマイレージを減らそう!」をテーマに、旬のおいしさを閉じ込めた加工品を販売。練馬区産の農産物を使ったピクルスやジャム、練馬大根おろし入りのドレッシングなどが並びました。夏と言えば麦茶ですが、プライベートブランド商品の「練馬金子ゴールデンビール麦茶」が好評でした。また、農産物の直売所や摘み取り園を紹介するパンフレットを配布しました。
みどり・生きものゾーン
ねりまエコ・アドバイザー協議会
危ない!宇宙船地球号-救うのはきみだ!
カードに「自分にできる環境行動」を書いてもらい、ブースの正面にエコツリーとして飾りました。「食べ物を全部残さず食べて、動物や植物に感謝する」「ごみぶんべつをする」「まちにごみをすてない」「エコバックを持ち歩く!」など、各自の思いが伝わってくるメッセージが貼り出されていました。
練馬区立中里郷土の森
見て!触れる!生きもの展示!
練馬みどりの葉っぴい基金のPRキャラクター「ぴいちゃん」がお出迎えするブースには、カエル(アズマヒキガエル)、ヘビ(ヒバカリ)、カブトムシとクワガタの3つの飼育ケースが展示され、触れ合い体験ができました。目を輝かせながらヘビに触る子がいたり、子どもたちの歓声がひと際あがっていました。保護者からの「昔はいたけれども、今も練馬にいるの?」という問いかけに対し、スタッフが「いっぱいいますよ!」と、区内の生物の多様性を伝えていました。
ガールスカウト東京都第172団
クイズで知ろう!ねりまのみどりを守る活動
特定非営利活動法人「みどり環境ネットワーク」と共に続けている、練馬のみどりを守る活動を豊富な写真やイラストでわかりやすく展示し、一部はクイズ形式で紹介しました。例えば「ねりまの名木になっている木の名前は?」の答えのクスノキについては、本物のクスノキの実が用意され、スタッフに教えてもらってつぶしてみると、清涼感のある香りが広がりました。花をリサイクルして作った押し花のしおりは、用意した分がすぐになくなるほど人気でした。
西武鉄道(株)・(公財)ほほえみの森財団
環境にやさしい電車で飯能・西武の森へ
環境に配慮した車両・設備をパネル展示で紹介。環境活動の取り組みとして、地域の住民と里山保全に取り組んでいる「飯能・西武の森」での地元小学校の総合学習支援の様子、マナー看板や間伐材ベンチの設置などを紹介しました。また、「飯能・西武の森」のハイキングコースのパンフレットや「飯能おでかけMAP」など、観光に役立つパンフレットを配布しました。
体験型講座
環境にやさしい発電 実験してみよう!燃料電池ってなんだろう?
東京ガスネットワーク(株)東京東支店
講師:学校教育情報センター 森井洋二氏、浅見伸介氏
小学5年生以上を対象に体験型講座を開催。「家の中でエネルギーはどこで使われている?」と講師が問いかけると、ガスコンロ、テレビ、掃除機、ドライヤーなど、子どもたちが大きな声で答えました。地球温暖化の実験では、現在と温暖化の進んだ2つの地球の模型を使い、温暖化の進んだ地球に二酸化炭素(CO2)を入れて、時間の経過とともに温度差を調べました。温度差が明らかとなり、地球温暖化の仕組みをとらえることができたようです。また、地球温暖化が進むとどんな影響があるのかも考えました。燃料電池の実験は、参加した親子1組につき1つの実験キットを用意。燃料電池に水素を注入して電気を作り、その電気でプロペラを動かしたり、オルゴールを鳴らしたりして、環境にやさしい発電を学びました。参加者には、家庭でできる省エネのコツなどを紹介した冊子「2022年新版ウルトラ省エネブック」とメモ帳を配布しました。
ゲームで学ぼう! 私たちの食べ物と地球温暖化のつながり
講師:近藤 惠津子 氏
当日レポートは近日公開予定
カレーやハンバーグなどの材料の買い物ゲームをしながら、私たちの食べ物が世界中からやってくることを知って、その意味を一緒に考えましょう。地球温暖化の原因は?どうすれば解決できる?みんなでアイディアを出し合い、今日から実行です!
危ない! 宇宙船地球号−救うのはきみだ!
講師:井田 徹治 氏
地球温暖化やプラスチックによる海洋汚染、生物絶滅の加速など人間が引き起こした環境問題が深刻化しています。
今の日本人と同じ暮らしを世界中の人がするためには、地球が2.8個分必要だと言われています。社会や経済の姿を根本から見直して、一刻も早く「地球一個分の暮らし」を実現することが急がれます。そのためにわれわれは何をするべきなのかを、緑豊かな練馬の自然の姿を手がかりに考えてみましょう!
自由研究相談コーナー
環境に関する自由研究のテーマや取り組み方について相談できるコーナーです。対応したのは、光が丘を拠点に、子どもに無料で勉強を教えている特定非営利活動法人「さつきファミリー」のスタッフ。「『何をしたらいいのかがわからない』という相談が多かったです。虫好きの子には、好きなジュースを置いて、どんな虫が集まるのか研究してみたらと提案したり、別の子にはペットボトルで作る風鈴を提案しました」と話していました。
スタンプラリー
会場内にあるブースのスタンプを3つ以上集めて、アンケートに答えると、紙筒色鉛筆がもらえる「スタンプラリー」を実施しました。子どもたちだけではなく、保護者も一緒に楽しんでいました。出口に設けられたスタンプラリーの記念品交換所では、子どもたちの充実した表情が見られました。
こどもエコ・コンクール作品展示
区内の小・中学生を対象に、地球温暖化やエコについての絵を描いてもらうねり☆エコ主催の「こどもエコ・コンクール」。11回目となる令和3年度の入賞作品を、作者が絵に込めた思いや審査員のコメントとともに紹介しました。「発想がすばらしいですね」「色使いも上手」といった感嘆の声が上がっていました。
[入賞作品はこちら]