減らそう!食品ロス&二酸化炭素(CO2)
「食品ロス」とは、食べ残しや賞味期限が近いなど様々な理由で、まだ食べられるのに捨てられている食べ物のことです。
日本の食品ロス量は、年間472万トン※。これは、毎日、日本国民全員がおにぎり1個分の食品を捨てている量になります。そのうち約50%が家庭から捨てられています。※農林水産省・環境省(2022年度(令和4年度)推計)
家庭の食品ロスの原因は3つです。
- 買いすぎや期限切れによって、手つかずのままで捨てる「直接廃棄」
- 作りすぎて、食べきれないなどの「食べ残し」
- 野菜の皮など、食べられるところまで厚くむき、捨てる「過剰除去」
(2022年度(令和4年度)推計)
また、普段自分がどのように食品ロスを出していることが多いのかが分かる「5つの食品ロスタイプ」があります。あなたはどのタイプでしょうか?
※くわしくは、計ってみよう!家庭での食品ロス(消費者庁)pdfをご覧ください。
練馬区では、食品ロスの内、全く手つかずのまま捨てられた食品が、可燃ごみの中に4.3%あり、その量はおよそ4,800トンです※。※練馬区の環境(2023年度(令和5年度))
食品ロスは、食べものを無駄にして“もったいない”だけでなく、環境や経済、地球温暖化など、様々な問題につながります。
家庭での用途別CO2排出量のグラフを見てみましょう。「食品ロスによる温室効果ガス」は、冷房の約1.5倍のCO2を排出しています。CO2排出量の増加は、地球温暖化を加速させます。
水分を多く含む食品の運搬や焼却には、たくさんのエネルギーが必要となり、多くのCO2が排出されます。また、ごみとなってしまった食品の処理には、多額の処理費用がかかり、焼却後の灰を埋め立てる土地の問題も発生します。
では、食品ロスを減らすには?
買いすぎない!
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買い物前に、冷蔵庫や食品棚にある食材をチェック!
メモ書きやスマホで撮影して、買い物の参考にする。
※最新の冷蔵庫は、省エネで、食材の鮮度を長持ちさせる機能、 カメラ付きで庫内のストックが確認できる機能などがあるものも。 キッチン編 冷蔵庫は思い切って買替えも◎ もご覧ください。 - 家にある食材を優先的に使う献立を考える。
- 使いきれる分、食べられる量だけを買う。
- すぐに使う食材は、お店の棚の手前からとる「てまえどり」を!
お店の食品ロス削減につながります。
食材はムダなく食べる!
- 野菜の皮、茎、葉などには栄養や香りがたっぷり。切り方を工夫すると生ごみの量も減るので、丸ごと食べるコツやレシピを覚えて料理をする。
※エコな調理方法などを紹介する
キッチン編 エコ・クッキング もご覧ください。
上手に保存して、食べきる!
- 食べきれなかった食品は、冷凍するなど、傷みにくい方法で保存。
- 保存したものを忘れないように、冷蔵庫や食品棚の中の配置を工夫!ポイントは“見える化”。中身の見える容器を使って、すぐに食べきりたいものや、賞味期限が近いものは手前に置く。
- 冷蔵庫の使い方にもコツが。何より効果的なのが整理整頓!スッキリした庫内は見やすく、食べ残しや不要な買い物を防ぐことができ、庫内の冷気が効率よく回るので、省エネにも!
※くわしくは、こちらをご覧ください。
- めざせ!食品ロス・ゼロ「家族みんなで、冷蔵庫のお片付けをしよう」(消費者庁)
- キッチン編 季節に合わせて冷蔵庫の設定温度を調節!
それでも余った食品は、フードドライブへ!
- 食べられる食品が余ったときは、ごみとして捨ててしまう前に、ぜひ「フードドライブ」へ!練馬区では、区内リサイクルセンターに「フードドライブ受取窓口」を常設して、通年で食品の受取をしています。
※くわしくは、こちらをご覧ください。
練馬区立リサイクルセンターのホームページ
私たちが毎日食べる食べ物。食品ロスを少しずつでも減らして、食べ物にも、地球にもやさしいことを、できることから始めてみましょう!