第7回 ねりま・エコスタイルフェア
平成29年10月15日(日)10:00〜16:00
会場:としまえん〈当日入園無料〉
練馬まつりと同時開催

主催:ねり☆エコ 練馬区地球温暖化対策地域協議会・練馬区

ねりま・エコスタイルフェア 当日レポート

平成29年10月15日(日)10時から16時まで、ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)と練馬区の主催により「第7回ねりま・エコスタイルフェア」を開催しました。あいにくの冷たい雨模様でしたが、大勢の人に足を運んでいただき、盛り上がった1日となりました。

会場をとしまえんに移して4年目となった今回も「練馬まつり」など他のイベントとの同時開催。今年は天候の影響で、練馬まつり全体で12,500名の来場者数となりましたが、としまえん正門ゲート近くの会場となったエコスタイルフェアは、他のイベントを目的にいらした方にも立ち寄っていただくことができました。

会場内を「アベニューエリア」「リバーサイドエリア」「それいゆ広場」の3つに分けてブースを配置。リバーサイドエリアには4tトラックの荷台を利用したトラックステージを設置。音楽あり、クイズあり、演劇やパネルシアターありの舞台として来場者に楽しんでいただきました。

各ブースでは、クイズや体験コーナーなど、来場者にエコへの関心をもってもらえるような工夫がなされ、参加記念品なども配布されました。常連の方や下調べをされた方は、最初からお目当てのブースへ直行。ファミリー層やカップルなど一つ一つのブースをじっくり見学する方など、傘を差しながらとなりましたが、大勢の方に参加いただきました。

子どもからお年寄りまで幅広い世代の方々に、楽しみながら理解していただけるご提案ができたのではないでしょうか。

当日の各団体の出展やトラックステージの詳細をご紹介しますので、ぜひご覧ください。



会場案内図

会場案内図(画像クリックで拡大)

ブース・ステージの様子

アベニューエリア

ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)

LED電球がどれくらい省エネか、実際に白熱電球とLED電球の消費電力の違いを計測していただきました。また、LED電球にも種類があることを紹介すると、ご存知ない方も多く、「知ってよかった」という声が聞かれました。ブースの横には「こどもエコ・コンクール」の入賞作品を展示。雨の中立ち止まって、こども達の作品に見いっている方もいらっしゃいました。今年は、最優秀作品をマウスパッドにして配付しました。
入賞作品はこちらでご覧になれます

ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)

練馬区独立70周年記念企画として、「今とむかしのちがい」と題する環境写真展を開催。1950年代と2007年のヒマラヤ山脈の氷河の溶け方の違いを航空写真でご覧いただきました。山麓の村における地球温暖化による洪水の実態をお伝えすると多くの方が感心しながら見学していました。また、身近な電車やバスについて、むかしと比べると省エネ化、エコ化が進んでいることをパネルで紹介。約70年の間に進歩した環境対策の変化に驚きの声が上がっていました。

ねりまエコ・アドバイザー協議会

ブースを訪れた方々に、地球温暖化のしくみや原因、CO2を削減するためには省エネが大切なことをパネルで学んでいただきました。そして、皆さんがエコについて現在取り組んでいることや、今後取り組みたいと思うことを「省エネ宣言」として書いていただき、エコツリーを完成。
子どもたちにはワークショップとして、事前に公園で拾い集めた木の枝やどんぐりを使った木工クラフトを楽しんでもらいました。出来上がった作品は、かわいらしい置物になりました。

東京電力パワーグリッド(株)荻窪支社

電力のエコ・電気代の節約という両方のご提案から、初めて出展しました。電気とガスの両方を供給するご提案は、皆さまの暮らしをさらにお得にできるため、好感触でした。また、地震を感知すると自動的にブレーカーを落として電気を止める「感震ブレーカー」を紹介。仕組みや種類だけではなく、電気の消し忘れによる事故を防ぐために必要なことをお伝えしました。取り付けが簡単な工事不要タイプもあり、関心をもってくださる方が多くいらっしゃいました。

練馬区環境清掃推進連絡会・練馬区環境審議会

練馬区は、平成29年3月、練馬区環境基本計画2011(後期計画)を策定。「みどりの風吹く豊かな環境のまち ねりま」を望ましい環境像として、5つの基本目標を立てました。これを機に、パネルを一新、皆さまにその内容をお伝えしました。そのほか、練馬区環境清掃推進連絡会と練馬区環境審議会の活動についても紹介。日ごろ皆さまにお伝えする機会が少ないですが、練馬区の環境保全のための取り組みをご紹介することができました。

東京都下水道局西部第二下水道事務所

下水の処理方法や、油を適切に処理せずに下水道管へ流すとどうなるかなどを、写真入りで説明し、正しい知識をPR。「油・断・快適!下水道」をテーマに、下水道へ油を流さないよう、啓発活動に力を入れています。
油はふき取る・吸い取る・使い切る。このひと手間が環境保全のために重要であることを伝えると、ご来場の方に理解して頂きました。来場者にはふき取りペーパーなどを配布しました。

(一財)関東電気保安協会

白熱灯、電球、LED電球の消費電力が一目でわかるよう、実物を点灯して展示。同じ明るさではLED電球が長寿命であることを実証すると「エコのために買い替えよう」という声が聞かれました。初期費用の面でためらいも出るようですが、リビングなど点灯時間が長い場所では、早期の切り替えがお得です。また、漏電の復旧方法や、エアコン使用時の電気代の節約となる遮熱フィルムの有効性など、実際に役立つ知恵をお伝えすると、興味深そうな様子がうかがえました。

リバーサイドエリア

練馬区資源循環センター

資源循環センターで収集している粗大ごみの中から、状態の良いものを簡易修繕、清掃して抽選であたった方へ無償で提供しました。午前30品、午後30品の数量限定で、希望の品はあっという間になくなるほどの人気ぶり。今回は小物を充実し、家具類から日用雑貨、子どものおもちゃまで豊富にそろえました。「捨てれば粗大ごみ。大切に使えば宝の山。使えるものを長く使う意識を持ってほしい」という気持ちで、行っています。

(一社)東京都トラック協会練馬支部

トラック業界における排ガス規制や燃費改善など、CO2削減への取り組みについて、パネルを展示しました。練馬区とトラック協会との協定が再締結され、災害緊急時の避難所への物資輸送を主力となって行う様子も紹介しました。大人はもちろん、子どもにも見やすいようにレイアウトを工夫。来場者には、くまモンのランチパックやウェットティッシュなどのグッズを配布。雨にもかかわらず、長い行列ができました。
トラックステージの提供もしています

練馬区環境部清掃リサイクル事業

不用品の分別クイズを行い、回答者には記念品をプレゼント。可燃か不燃か、資源になるのかといった分類についてはパネルを展示してお伝えしました。ごみの焼却温度が高くなったことにより、燃やせるものが増えたことをお知らせすると、「知らなかった」との声も上がり、認識が深まったこを感じました。ごみ収集車の内部が見えるスケルトン車は子どもたちに人気で、記念撮影をする姿も見られました。今後は食品ロスを減らす「フードドライブ」にも取り組んでいきます。

練馬区リサイクル事業協同組合

親子で楽しめる大人気企画「紙すき手作りはがき体験」は、雨にもかかわらず長蛇の列に。不要な紙パックの繊維をふやかしてはがきを作ることは、「捨ててごみにするのではなく、また使えるものに生まれ変わらせる」意識を高めてほしいという啓蒙活動の一環です。もう一つの目玉である、紙パック10枚とトイレットペーパー1個の交換も多くの方が来てくださいました。ねり丸のオリジナルパッケージが可愛い!という方もいらっしゃいました。

練馬区環境課・経理用地課

燃料電池自動車「よりどりみどり号」を展示しました。水素と酸素の化学反応により電気エネルギーを発生させて走行するためCO2の発生がなく、究極のエコカーと呼ばれています。練馬区ではこの車を、災害時の避難拠点などにおける緊急電源として活用します。実際に車で発電した電力でモニターに映像を映し、皆さんに緊急電源としての活用に興味を持っていただきました。また、車の内部構造や発電の仕組みもあわせて紹介しました。練馬区は、2台の燃料電池自動車を所有し、普段は公務で使用しています。

それいゆ広場

練馬区環境課・清掃リサイクル課

練馬区では、平成23年9月から他区に先駆け携帯電話など9品目の小型家電の回収を実施しています。小型家電の内部に含まれる有用金属(金・銀・銅など)を再資源化し、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックの入賞メダルに活用しようという、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」を紹介。携帯電話の回収にご協力いただいた方には、オリジナルソーラーモバイルバッテリーを進呈。小型家電のリサイクルを身近なものとして皆さんに感じていただきました。

練馬区みどり推進課

練馬区には、まだまだ豊かな緑がたくさんあります!子どもたちが思いきり自然とふれあい遊べる「こどもの森」、「中里郷土の森」などを紹介したり、ガーデニングコンテストを開催していることなどをお伝えしました。また、区役所で収穫した、たわし作り用のヘチマを配布。ヘチマを知らない子どもたちからは「これなあに?」と驚きの声が上がりました。来場者には、練馬産のナノハナの種などを配布しました。

都自商練馬支部・石神井支部・光が丘支部

「自転車こそエコな乗り物」であるというメッセージを掲げ、より安全に使用してもらうため、防犯登録やTSマーク貼布保険に関する展示を行いました。また防犯登録相談所を設け、日ごろ自転車を販売する立場から、自転車や交通ルールにまつわるご相談に応じました。自転車の利用者が増えていますが、交通交通ルールを守る・守らせる大切さを説明すると、共感してくださる方が多数いらっしゃいました。来場者にはサドルカバーやキーホルダーなどを進呈しました。

(一社)東京環境保全協会

東京23区の要請により、ごみ収集車の手配や清掃事業のサポートをしています。手作りのカードを用いながら資源ごみの分別クイズを実施。遊び感覚でごみの仕分け方が学べるので、大人だけでなく子どもにも人気でした。一番の目玉は、恒例となっている、こども達にごみ収集車のミニカーの進呈。雨天にもかかわらず、250個のミニカーは昼前に配布終了となりました。東日本大震災の支援活動などのパネルを展示し、団体の活動内容などについてもお伝えしました。

東京ガス(株)北部支店

省エネ性と環境性に優れたシステムとして、自宅で発電し、発電した電気は家庭内で、発電の時にでた熱は給湯に利用することができる仕組みの「エネファーム」を紹介しました。実物大のエネファームを見ていただくと、「こんなに大きいの」と、驚きの声が聞かれました。「エネルギーをつかう家から、つくる家へ」をキーワードに説明したところ、多くの方が関心をお持ちでした。ビルトインガスコンロなどの展示も行い、雨の中、多くの方々にご来場いただきました。

(公財)練馬区環境まちづくり公社 自転車事業課

練馬区内に7か所ある貸自転車事業「タウンサイクル」と、区立自転車駐車場の管理を行っています。タウンサイクルを利用されたことがある方がいる一方で、まだご存知ない方も多くいらっしゃり、月極めで利用できることをお伝えしました。また、多くの方々に、シミュレーターを使って、交通ルールを守った正しい自転車の乗り方を体験していただきました。来場者には、傘さし運転をなくすためにレインコートを進呈。その場で使用している人もいました(笑)。

ねりま・ごみフォーラム

活動のコンセプトは「ごみを資源として見直そう」。ブースのテーマは「地産地消」。毎年人気のフードマイレージゲームは、親子連れの来場者でにぎわいました。魚釣り形式で、表に食材の絵、裏に産地と輸送距離と輸送で発生するCO2の量が書かれたカードを、お題のメニューに沿って釣るゲームです。地元の食材を使用すればCO2の発生を抑えてエコにつながるという意識を、楽しみながら高めていただけたと思います。金属の鍋釜やフライパンの回収も好評でした。

(一社)ソーラーシステム振興協会

クリーンで、枯渇しない資源である太陽熱エネルギーの活用をおすすめしています。クイズ形式で、太陽熱エネルギーについて学んでいただき、太陽熱温水器や液体式ソーラーシステム、空気式ソーラーシステムなどの仕組みについては、パネルで紹介しました。あいにくの天気で、太陽熱温水器の工作や実験ができず残念でしたが、600人以上の方が来場してくださり、関心の高さがうかがえました。温泉の素とスポンジを進呈し、喜んでいただきました。

東京二十三区清掃一部事務組合 練馬清掃工場

清掃工場の煙突総選挙を実施し、23区の清掃工場をPRしました。また、清掃工場がどんなところかを知ってもらうため、工場の仕組みや役割、予約制の工場見学会等をパネルで紹介しました。区内には、練馬清掃工場と現在建替工事中の光が丘清掃工場があります。
ごみ処理施設というイメージを一掃するデザインに加え、徹底した環境対策、焼却により発生した熱を発電などに有効利用していることをアピールし、多くの方々にご理解をいただきました。

シャープエネルギーソリューション(株)

電気をつくる=太陽光発電システム、電気をためる=蓄電池システム、電気を賢く使う=HEMSコントローラを用いた電力コントロールの3本柱について紹介しました。また、太陽光パネルからの電気でスマートフォンなどの充電が無料でできる、ソーラー充電スタンド「シティチャージ」の国内3機目をとしまえんに設置しており、そちらもご案内しました。非常用電源としても活用できます。あいにくの雨となり体験いただけなかったのが残念でした。

クール・ネット東京

地球温暖化防止活動と、太陽光発電など再生可能エネルギーの導入推進を目指しています。建物が太陽光発電システムや太陽熱利用システムに適しているかが一目でわかる「東京ソーラー屋根台帳」をパソコンの画面に表示すると、自宅の屋根のチェックもできるので、多くの方が興味津々でした。日陰に位置する住宅でも、太陽熱エネルギーなら取り入れやすいことなどもご説明しました。そのほか、太陽熱温水器の紹介。また、子ども向けには手回し発電でシャボン玉を作り、とても喜ばれました。

トラックステージ 他

トラックステージ

今回のステージは、昨年に引き続き東京都トラック協会練馬支部の提供による4tトラックの荷台を使用。エコスタイルフェアらしい温かみのあるステージとなりました。

オープニングブラスステージ~おとらぼ~の吹奏楽

練馬区を中心に活躍する吹奏楽集団「Music Laboratory~おとらぼ~」の演奏からスタート! 「人数もエコ」と笑っていたメンバーは17人。温かみのあるサウンドと親しみやすい選曲の工夫が持ち味です。今回は、お酒ソングコレクションとして、ビールのCMソングから演歌の「北酒場」まで。また、アニメ「Dr.スランプ アラレちゃん」や「新世紀エヴァンゲリオン」のテーマなど新旧取り混ぜたセレクトに、世代を超えた人々が耳を傾けていました。「みんな集まれ!ファミリーミュージック」と2ステージ演奏いただきました。

ねりねこ☆彡・ねりこんvvと考えよう! 練馬区独立70周年温暖化対策クイズ

ねりねこ☆彡とねりこん vvは、「ねり☆エコ」のマスコットキャラクター。エコキャラクター仲間の「しんきゅうさん」や「エコまる」も応援にかけつけ、練馬区独立70周年や、地球温暖化に関連したクイズを3問出題。「練馬区はどこから独立したか?」答えは「板橋区」など、全問正解者は、キャラクターと記念撮影会を行いました。最後はキャラクター達が得意の(?)ダンスを披露! 楽しみながら環境について学べるコーナーは人気で、あいにくの雨にもかかわらず、傘をさしながら多くの子ども達が参加してくれたので、ステージは元気に盛り上がりました!


左から:ねりねこ☆彡とねりこんvv、エコまる、しんきゅうさん
怪人「チキュウアッタメマン」襲来!

文化活動支援会まつりによる演劇を披露。地球の温暖化を進めるために暑い星からやってきた怪人「チキュウアッタメマン」に「アッタメ光線」を当てられると、「CO2軍団」になってしまい、無類の夏好きに! CO2が増えると地球温暖化が進んでしまい、さあ大変! しかし、観客の皆さんから家庭のエコ活動を聞くと、エネルギーがチャージされ、怪人を撃退! めでたしめでたし。そんなストーリーでした。観客の皆さんもエコについて一緒に考えながら、楽しく参加していただきました。

パネルシアター おしえてしゅうちゃん「清掃事務所のお仕事は?」

練馬区環境部清掃リサイクル事業による手作りパネルシアター。現場で働く職員が、ごみ収集車のしゅうちゃんやとおる少年、ゴリラのゴリオくんなどの声優に扮し、エコにまつわるクイズを一緒に考えながら答えを見つけていくというお話。「ごみ集積所の青いネットはどんな役割があるの?」といった身近な質問に、3択から答えます。ゴリオくんのちょっとマヌケな答えに、しゅうちゃんがわかりやすく解説。恒例のパネルシアターは、清掃事務所の仕事がよくわかり、聞き入ってしまいました。

こどもエコ・コンクール発表式

ねり☆エコでは、区内の小学3年生から中学2年生を対象に地球温暖化やエコをテーマとした作品を募集。今年は、練馬区独立70周年のお祝いと練馬の環境を結びつけたテーマなどもありました。応募総数1,253作品の中から選ばれた、入賞の16作品を紹介。参加いただいたこども達はステージ上で、作品を描いた時の思いなどを発表し、会場からあたたかい大きな拍手が起こりました。また、最優秀作品はマウスパッドとして会場で配布しました。
入賞作品はこちらでご覧になれます

エコキャラをさがそう!

会場内に設置した「ねりねこ☆彡」、「ねりこんvv」、「しんきゅうさん」、「エコまる」。4種類のエコキャラクターのパネルを探して、そこにある文字をスタンプし「ねり☆エコ」の文字を完成。各スタンプポイントには、傘を差しながらも常に10数名の列ができる人気ぶり。ゴールの案内所でアンケートにお答えいただいた方には、記念品をプレゼントしました。

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