第6回 ねりま・エコスタイルフェア
平成28年10月16日(日)10:00〜16:00
会場:としまえん〈当日入園無料〉
練馬まつりと同時開催

主催:ねり☆エコ 練馬区地球温暖化対策地域協議会・練馬区

ねりま・エコスタイルフェア 当日レポート

 平成28年10月16日(日)10時から16時まで、ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)と練馬区主催により「第6回ねりま・エコスタイルフェア」を開催。さわやかな秋晴れのもと、大盛況となりました。

 会場をとしまえんに移して3年目となった今回も「練馬まつり」など他のイベントとの同時開催。さらにこの日は、としまえんが入園料無料ということもあって、フェアを知らずに来場した方にも立ち寄っていただくことができました。

 ブースでは記念品のプレゼントや体験コーナーもあり、常連の方やあらかじめ下調べをして来られた方は、お目当てのブースに駆け寄り、開場直後から長い行列ができました。

 会場内を「アベニューエリア」「リバーサイドエリア」「それいゆ広場」の3つに分け、リバーサイドエリアには4tトラックの荷台を利用したミニステージを設けました。練馬区が導入した2台目の燃料電池自動車クラリティのお披露目セレモニーには、前川区長が出席し立ち見が出るほどでした。このクラリティが水素を燃料として発電した電力でミニステージで使用する電源をまかなうなど、エコスタイルフェアらしい取り組みも行いました。

 各ブースでの展示や催しも工夫をこらし、親子連れからお年寄りまで幅広い年代の方に楽しみながらエコについて考えていただけるようご提案をいたしました。

 当日の各団体の出展やミニステージなどの様子をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

ブース・ステージの様子

アベニューエリア

東京二十三区清掃一部事務組合 練馬清掃工場

清掃工場の仕組みや工場見学のご案内をパネルで紹介。練馬区内に2つの清掃工場があることをお話しすると驚かれる方もいらっしゃいました。建て替え中の光が丘清掃工場についての質問も多く聞かれました。また、「工場見学に是非行ってみたい!」とおっしゃる方もいらして、清掃工場がより身近な場所であることを感じていただけたと思います。来場者にはハンカチ、クリアファイルなどのグッズを進呈しました。

東京都下水道局 西部第二下水道事務所

例年下水道についてのアンケートを実施し、汚水の処理方法や油を流すとどうなるかなど、下水道に対する正しい知識のPRをし、回答者には景品をプレゼントしています。毎年大変好評で長蛇の列ができてしまうため、今年は時間を区切って実施しました。一番伝えたいことは、下水道に油を流さないで!ということ。「油・断・快適!下水道」キャンペーンのもと、油はひと手間かけてふき取る、吸い取る、使い切ることなどをお願いしました。

(一財)関東電気保安協会

白熱灯、電球、LEDの消費電力がひと目でわかるように実物を展示。LEDの有効性に驚かれる方が多く「省エネにはやっぱりLEDだね」という声が聞かれました。昨年に引き続き、漏電の仕組みを体験できる装置も展示。漏電時のブレーカーの復帰方法や漏電ポイントを見つける方法などのデモには多くの方が関心を持ってくださいました。 アンケートに答えた方に粗品を進呈。地震の際にブレーカーがすぐに落とせる安全ヒモが喜ばれました。

練馬区みどり推進課

みどりの実態調査の一環として、練馬区のどこにどんな生きものがいるのかを調べてもらう「ねりまの生きものさがし」について展示。 家のそばにこんな生き物がいた、あれはなんだろう、と相談に来られる方も。昨年オープンした羽沢の「練馬区立こどもの森」もパネルでPR。来場者に配布したへちまの実は、区役所の緑のカーテンで育ったものを前日に収穫し150個準備。1時間ほどで配布終了となりました。その他、ぴいちゃん風船や朝顔のたねなども人気でした。

ねりまエコ・アドバイザー協議会

普段は小学校や学童クラブなどで、自然環境についての講座などをしています。ブースでは、省エネのために取り組んでいることや、これからやっていきたいことなど「省エネ宣言」を書いてもらいエコツリーを完成させました。こどもたち向けにはどんぐりや木の枝を使っての工作コーナーを設け、親子で楽しんでいただきました。どんぐりは数か月前から公園で拾い集めたものです。ブース前では、太陽熱を利用して調理するソーラークッカ―を使った実演も行いました。

練馬区環境課・練馬区環境審議会・練馬区環境清掃推進連絡会

練馬区環境課は、3月に発表した練馬区エネルギービジョンを分かりやすくパネルにして紹介しました。また、こどもたちには、手でハンドルを回して電球を点灯させ、LEDと白熱電球の違いを体感してもらいました。「LEDはすぐに明るく点くけれど白熱電球はたくさん回しても暗い=多くの電力を必要とする」ということを親子で実感していただけたのではないでしょうか。練馬区環境審議会・練馬区環境清掃推進連絡会はそれぞれの活動をパネルで紹介しました。

ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)

家庭でできる省エネをクイズ形式にしてお伝えしました。掃除機はフローリングでは強でも弱でもごみの取れる量はほとんど変わらないけれど、電力使用量は大きく違うことをご存じない方も多く、「知ってよかった」との声が聞かれました。日ごろはエコに興味のない方も、ふらっと立ち寄りクイズに参加して、少しでも環境に関心をもっていただけるのがありがたいです。ブースの横には、こどもエコ・コンクールの入選作品を展示。最優秀作品の絵はがきの配布も行いました。
こどもエコ・コンクール審査結果

リバーサイドエリア

練馬区環境課・経理用地課

燃料電池自動車「よりどりみどり号」と外部給電器を展示しました。災害時に電気自動車などを所有する区民の方に、避難拠点での緊急電源として参集していただく「災害時協力登録車制度」の周知に向けて、まずは外部給電に興味をもっていただくため、ブース内の電化製品や他の出展団体に電気を給電する仕組みを説明しました。ミニステージでは前川区長も登壇して、区として2台目となる燃料電池自動車「クラリティ」のお披露目を行い、大盛況でした。

練馬区リサイクル事業協同組合

恒例となった紙すき手作りはがき体験は、紙パックの繊維をふやかしたものではがきを作ろうというもの。親子で楽しめる企画で毎年大人気です。今年はスペースを広くして例年より多くの方にご参加いただきました。また、もう一つの目玉である紙パック10枚とトイレットペーパー1個の交換にも多くの方にお越しいただきました。ねり丸のオリジナルパッケージで「毎年これが楽しみ!」と喜んで下さる方がたくさんいらっしゃいました。

練馬区環境部清掃リサイクル事業

ごみ分別の啓発活動の一環として、クイズに答えてもらい水きりネットをプレゼント。燃えるごみに再生できる紙が混ざっているケースが多いため、分別について再確認できるパネルも展示し周知しました。毎回好評のスケルトン清掃車の展示では、清掃車の中のごみの状態を知ることができ、興味深く見てくださる方が多くいらっしゃいました。清掃作業服を着ての写真撮影は、その場でプリントしたものをお渡しできるので、記念になるととても喜ばれています。

(一社)東京都トラック協会練馬支部

CO2削減、エコドライブなどトラック協会のエコへの取り組みをパネルで紹介。災害緊急時の物資輸送などの様子も展示し、トラックのイメージアップにつなげるブースにしました。来場者にはくまモンのタッパーなどのグッズを進呈。ブース前には長蛇の列ができ、通行の妨げにならないように配布の時間を調整しました。ミニステージに使用した4tウィングトラックはトラック協会から提供したもので、2年ぶりの復活となりました。

(公財)練馬区環境まちづくり公社・資源循環センター

普段はリサイクルセンターで有料で行っている再利用家具の提供を、フェアでは抽選で無償提供しています。希望の番号を聞き、当たりのピンポン玉を引いた方にはプレゼント。大型家具は配送のサービス付きです。毎回1時間で終了してしまうほどの人気で、楽しみに来てくださる常連の方もいらっしゃいます。今年は小物類を充実させて昨年より10点増やし60点用意しました。金属回収や廃油の再利用の展示も行い、さまざまなリサイクル事業の紹介も行いました。

それいゆ広場

ねりま・ごみフォーラム

ブースのテーマは、地産地消と食育。「農地が豊富な練馬で地元産のものを食べよう!」という提案です。国産のもの、地元のものを食べることで輸送にかかるCO2が抑えられエコにつながるということを、ゲームを通して体感してもらえるように工夫。このフードマイレージゲームは、釣り形式になっているのですが毎回好評で、親子で真剣に取り組む姿も見られました。毎年行っている金属の鍋釜やフライパンの回収も広く認知されてきています。

(公財)練馬区環境まちづくり公社・自転車事業課

練馬区内の7か所で計2700台の自転車を保有し、貸し出しを行っているねりまタウンサイクル。多くの方に知っていただき、もっと活用してもらえるよう普及活動の一環として出展しました。どこで借りられるか、どんな風に活用されているかなどをパネルで紹介。自転車に乗る時のマナーなど交通安全クイズに答えた方には、タウンサイクルが2回利用できる無料試乗券を進呈しました。今回の展示でタウンサイクルを初めて知ったという方もいらっしゃいました。

(一社)東京都自転車商協同組合練馬支部・石神井支部・光が丘支部

「自転車はエコな乗り物です」をキーワードに、安全・安心で楽しい自転車ライフを送ってもらえるように、防犯登録やTSマーク貼布保険についての展示を行いました。また、防犯登録相談所を設け、自転車全般についての相談やなぜ購入時に防犯登録をした方が良いのか、TSマーク貼布保険って何?などの質問に、日ごろ自転車を販売している立場から説明をいたしました。来場者には(一社)東京都自転車商防犯協力会から提供された、サドルカバー、キーホルダー、定規セットなどを進呈しました。

東京ガス(株)北部支店

省エネ性や環境性に優れたエネファームを展示。自宅で電気とお湯をつくることができる仕組みを紹介し、「エネルギーをつかう家から、つくる家へ」をPRしました。「この大きなものは何?」との質問もあり、エネファームの実際の大きさをご覧いただくこともできました。ガスコンロの展示では、チャーハンを炒めている臨場感のある食品サンプルが、注目を集めました(笑)。アンケートに回答いただいた方には記念品を進呈しました。

(一社)東京環境保全協会

東京23区の要請でごみ収集車の手配や清掃事業のサポートをする協会です。ブースでは手作りのカードを使ってごみ分別クイズを実施。こどもには清掃車のミニカーを、大人にはごみ袋とペーパークラフトをプレゼントしました。ミニカーは特注の非売品で、毎年大人気。今年は500個が午前中で終了となりました。小型家電、蛍光灯などは燃えないごみではなく、リサイクルとして出せることなどをPR。みなさんに知ってもらうよい機会になったと思います。

クール・ネット東京

再生可能エネルギー、太陽エネルギーの普及活動の一環として出展しました。手回し発電でシャボン玉を作ったり、太陽光についての3択クイズをスタンプラリー形式で行い、子どもたちにも楽しんでいただきました。としまえんには、太陽光パネルからの電気で携帯電話などが充電できる「シティチャージ」が設置されています。非常用電源としても活用できることを知っていただくよい機会となりました。

ミニステージ 他

ミニステージ

今回のステージは、東京都トラック協会練馬支部の提供による4tウイングトラックの荷台を使用。2年ぶりのトラックステージの復活となりました。また、ステージの音源は練馬区が所有する燃料電池自動車(クラリティ)からの発電でまかなうというエコスタイルフェアらしい取り組みも注目されました。

オープニングブラスステージ&みんな集まれ!ファミリーミュージック

練馬を中心に地元で活躍している「Music Laboratory ~おとらぼ~」の演奏からスタート! メンバーの仲の良さが音に現れ、イベントにふさわしい軽快な曲が観客を誘いました。2ステージ目となるお昼からの演奏は、ファミリーミュージックと題して映画「君の名は。」主題歌の前前前世や、ドラえもん、ちびまる子ちゃんなどのキッズアニメのメドレーを演奏。幅広い世代の来場者が聴き入りました。

燃料電池自動車導入セレモニー

練馬区の公用車として2台目となる燃料電池自動車「クラリティ」を区民の方にお披露目しました。前川燿男区長と横倉会長が、こどもたちと一緒に除幕式を行いました。

前川区長は「これからのエネルギー政策は国や自治体だけでなく、地域分散型の取り組みが必要だと考えます。練馬区は今年3月に練馬区エネルギービジョンを作成し、発表しました。燃料電池自動車の導入はその取り組みの一環であり、未来型のエネルギーである水素ガスの素晴らしさをPRできるものと考えています。また、いざ災害が起きた際には、避難拠点に出向いて電力の供給を行う役割も持っています。こうした区の取り組みを皆様にご紹介するために、このセレモニーを企画しました」と挨拶されました。

前川区長、横倉会長に加えて、こどもたち5人にも協力をしてもらっての除幕式では、ファンファーレが鳴り響き、クラリティの姿が現れると、報道関係者だけでなく参加者も次々とシャッターを切り、関心の高さがうかがえました。続いて、ねりねこ☆彡&ねりこんvvも合流しての記念撮影会となり、立ち見も出るほどの盛況ぶりとなりました。

練馬区からは、災害時に電源を確保するために、学校などの避難拠点に外部給電設備を導入する取組と電気自動車などを所有する区民の方に協力していただく「災害時協力登録車制度」の説明がありました。クラリティは、フェア終了までステージ前に展示され、ミニステージの音響機器などの電源として終日活用しました。


横倉会長
前川区長
クラリティ除幕式
ねりねこ☆彡・ねりこんvvと地球温暖化を考えよう

ねりねこ☆彡、ねりこんvv、エコまる、しんきゅうさん、ぴいちゃんの5体のecoキャラクターが登場し、地球温暖化に関するクイズを3問出題。「2100年には、30度以上になる東京の真夏日は何日になると言われている?」の問題では、答えは「3か月」と、多くのこどもたちが正解しました。1問正解する毎に温度計付鉛筆などを配り、全問正解した方は終了後にねりねこ☆彡・ねりこんvvと記念撮影会を行いました。楽しく環境問題について学べる当コーナーは毎回人気で、多くのこどもたちが参加していました。


上段左から:エコまる、ねりねこ☆彡、 ぴいちゃん 下段左から:ねりこんvv、しんきゅうさん
こどもエコ・コンクール発表式

区内の小学3年生から中学2年生を対象に、地球温暖化やエコをテーマに募集した絵はがき作品は、今年は応募総数1,236点でした。入選し発表式に参加いただいたこども達にはステージに上がってもらい、作品の披露と受賞の感想などを発表していただきました。こどもたちは、それぞれ思いを込めて描いており、会場からあたたかい大きな拍手が起こりました。また、最優秀作品は絵はがきとして会場で配布しました。
入賞作品はこちらでご覧になれます

「エコの粋 まなび亭」

エコや環境をテーマにした環境落語のコーナーは、今回初の試みでした。まずは太神楽の翁家和助さんが登場し、水の入ったコップなどを台に乗せて円を描くように回す、究極のバランス感覚を披露。ほっと和む大技の数々でした。  続いて、三遊亭美るくさんは、「練馬区在住、落語界は男社会、数少ない女落語家です」と自己紹介。底抜けに明るいキャラクターで落語「だくだく」を披露しました。つもり、つもり…を連呼する美るくさんのテンポの良い話は、あっという間に過ぎました。「無の空間を楽しくする、落語は究極のエコですね???」、「傘を回す力で発電ができるかしら」など、お客さんの感想もエコならではのものもありました。


翁家和助さん
三遊亭美るくさん
パネルシアター「おしえてしゅうちゃん」

練馬区環境部清掃リサイクル事業による手作りのパネルシアター「おしえてしゅうちゃん」は、こども向けに分かりやすいエコクイズなども行い、幅広い年代の方に楽しんでもらえるステージとなりました。「あれっ、しゅうちゃんってなんだろう?」と思った方も多いのでは。答えは、ゴミ収集車からとった、しゅうちゃんでした(笑)。

“eチャージ”をめぐろう!

その場では温室効果ガスを排出せずに、電力を供給できるユニットを、ねり☆エコでは“eチャージ”と勝手に命名。会場内に設置されたエコカーやシティーチャージを見つけ、「ね」「り」「エ」「コ」の4文字をスタンプ。最後にエコスタイルフェア案内所に持っていくと、「☆」が押されて「ねり☆エコ」の文字が完成。アンケートにお答えいただいた方には、参加記念品を配布。親子で参加される姿が見受けられました。

ページの先頭に戻る