コンポストでみどりと食が循環する暮らし

生ごみは大切な資源
家庭から出る可燃ごみの約4割は、生ごみです。生ごみの約80%は水分です。大量の水分を含んだ生ごみを焼却処分するには、多くのエネルギーを使います。
生ごみの水分を簡単に減らすには、紙製の水切りごみ袋が便利です。
ごみ箱に捨てる前に、袋ごと水分をぎゅっとしぼって水切りをすると、ごみの量を約10%削減することができます。

また、コンパクトな家庭用生ごみ処理機もあります。生ごみを乾燥・攪拌(かくはん)・破砕して減量化したり、有機質肥料化する家電製品です。生ごみを乾燥させることで、虫の発生やニオイの悩みを軽減し、衛生的なキッチン環境を保ちやすくなります。

乾燥させてパリパリになった生ごみは有機質肥料として再利用でき、ガーデニングや家庭菜園にも役立ちます。家庭から出す生ごみを減らすことができるので、環境にも優しいエコな選択となります。

練馬区では、ごみの減量やリサイクルの推進を目的に、家庭でお試しできる生ごみ処理機の貸出しや、生ごみ処理機と生ごみコンポスト化容器購入のあっせんを行っています。貸出し機器は、温風加熱で水分を飛ばして乾燥させるタイプで、生ごみを約1/5に減量します。
※くわしくは、こちらをご覧ください。
お庭やベランダでコンポスト&ミニ家庭菜園
コンポストとは、「堆肥(compost)」や「堆肥をつくる容器(composter)」のことです。家庭から出る生ごみや落ち葉などの有機物を、微生物の働きで発酵・分解させて堆肥をつくる、日本で昔から伝承されてきた大切な知恵のひとつです。
右図のように、生ごみをコンポストに入れて堆肥をつくり、その堆肥で野菜を育てて食べるという、食とみどりの循環ができます。

でも、コンポストは広いお庭がないとできないのでは?と思う方も多いかもしれません。しかし、お家のベランダでもできる「かばん型のコンポスト」などもあります。
専用のかばんに基材(生ごみと混ぜ合わせる材料)を入れ、生ごみを投入してよくかき混ぜて熟成させると堆肥ができます。虫が入りにくいファスナー仕様です。

そのほかにも、様々なコンポストがあります。お住まいの環境に合ったコンポストを使うのが継続のコツです。ぜひご自身で調べてみてください。
コンポストでできた堆肥を使って、お庭やベランダのプランターで、野菜やハーブなどの植物を育ててみましょう。料理中に野菜やハーブがちょっとほしいとき、香りのよい生ハーブティで癒されたいときなど、日々の暮らしに便利さや楽しさが加わります。
みどりは、食に関係しているだけでなく、地球温暖化につながるCO2を吸収して、生きものに必要な酸素をつくり出してくれます。私たちの暮らしにみどりがあることで、心がホッとしたり、癒されたりもします。

※お家でコンポストは難しいという場合には、練馬区内で生ごみを回収して堆肥化している団体「ねりま・ごみフォーラム」があります。その活動を紹介する記事、エコまちねりま「生ごみを堆肥化して区内での循環を推進!」もぜひご覧ください。
区民農園で農と食に親しむ暮らし
もっと様々な野菜を育ててみたいと思ったときは、練馬区には、区が所有者からお借りした農地を整備して、区民の方に有料で貸し出している「区民農園」があります。
土に触れて、農に親しみ、様々な野菜がどのように成長していくのかを見られるのは、食育にも大切なことです。
※くわしくは、こちらをご覧ください。
練馬区立区民農園
ぜひコンポストで、みどりと食が循環する暮らしを楽しみましょう。
令和7年3月17日更新