ねりま・エコスタイルフェア 当日レポート

こどもエコ・コンクール入賞作品

審査の結果

小学生部門:最優秀賞1点、優秀賞1点、佳作3点
中学生部門:優秀賞1点、佳作1点

小学生部門

最優秀賞「海の宝石を未来へ!!」

上石神井小学校6年3組 田中 美和心さん

【どんな思いで作品を描きましたか】
私はサンゴが大好きです。しかし、そのサンゴが温暖化によって減っていると知り、いろいろ調べてみました。普段は見ることのない海の中の世界も、生物が住みやすい環境で、いつまでも美しくあることを願ってかきました。

【最優秀賞を受賞した感想】
最優秀賞をいただいたと先生から聞いた時は、東京オリンピックが決まった時のように、友達と飛び跳ねて喜びました。友達も一緒に喜んでくれてうれしかったです。この絵のように、人間の手で私たちの宝石である地球を守っていけたらいいなと思います。

優秀賞「省エネ 電気や水を大切に!」

早宮小学校5年3組 佐藤 心さん

【どんな思いで作品を描きましたか】
いつもお母さんから「だれもいない部屋の電気は消して」などと省エネのことについて言われるので、みんなも省エネについて、わかってほしくて、電気や水のことをテーマにしたちぎり絵を作りました。

【優秀賞を受賞した感想】
ちぎり絵で作ったエコの作品が選ばれて、水や電気をたいせつにということをみんなにわかってもらえたらいいなと思いました。 これから、私は、もっとエコに気をつけていきたいと思いました。

佳作

「みんなの地球」
早宮小学校4年3組
緑川 彰さん

地球温暖化「クマ達の叫び声」
早宮小学校5年1組
小海 太陽さん

「練馬の畑は宝箱」
早宮小学校5年2組
前田 結衣さん

中学生部門

優秀賞「Stop Global Warming」

石神井東中学校 2年3組 髙倉 瑞紀さん

【どんな思いで作品を描きましたか】
地球温暖化をこれ以上進めないでほしいと思ったので、それが伝わるよう「Stop Global Warming」という文字を大きくかきました。 また、地球温暖化の影響により、被害をうけている白くまをかくことにより、動物たちのことも考えて、地球温暖化を止めようと思ってほしいと思い、かきました。

【優秀賞を受賞した感想】
最初、先生から優秀賞を受賞したと聞いたときは、とても驚きました。しかし、今はとてもうれしいです。私の絵を見て、少しでも多くの人が環境について考えて、温暖化を止めようと思ってくれたらうれしいです。

佳作

「緑のカーテン」
三原台中学校1年2組
池野百恵さん

二次審査員のコメント

練馬区立美術館 館長 若林 覚氏

若林 覚氏

【小学生 入選作品へのコメント】
今回も多数の応募があり、クオリティ高く多彩で、楽しく選考できました。 最優秀賞「海の宝石を未来へ!!」は、キレイな魚達が未来も長生きしていける地球環境(汚染されない海)であって欲しいことが、よく表されております。また、色使いがうまく、「海の宝石」の魚達が見事に表現されていました。

優秀賞「省エネ 電気や水を大切に!」は、真中に「大切に」という文字がシンプルかつ、ストレートに描かれているのがよかったです。このコンクールでは、はり絵という初めての手法でうまく表現されています。

佳作「みんなの地球」は、過去に同じようなモチーフで描かれた作品がありましたが、最もよい部類に入る作品でした。緑の笑う地球、魚達が楽しげに泳ぐ海、地球の上に手を結んでいる5人、地球を大切にしたい思いがよく表されています。

佳作 地球温暖化「クマ達の叫び声」は、白クマとヒグマを左右対に描き、2匹のクマの危機感が上手に表されています。 佳作「練馬の畑は宝箱」は、練馬をテーマにしており、大きな大根を抜くキリットした少女の姿、特に目つきがとてもよいです。最優秀賞は「海の宝石」でしたが、こちらは「畑の宝石」ですね。

【中学生 入選作品へのコメント】
作品数が少なく選考に苦労しました。最優秀賞が3年間出ていないのは本当に残念です。 優秀賞「Stop Global Warming」は、文字の力で迫った作品で、タイポグラフィー(※)を中心とした手法を使い、中学生らしい作品です。

佳作「緑のカーテン」は、情緒で迫る作品で、涼を求める5点セットをうまくあしらい、メルフェンチィックに描かれています。夏の夕べ、窓辺にくつろぐ少女の淡い恋など連想できます。

※タイポグラフィー:もとの意味は、活版印刷術。現在では、活字を用いる印刷技術および活字書体のデザインやその選択・配列などのデザイン表現全体を意味する。

練馬区美術家協会 会長 大橋 晧也氏

大橋 晧也氏

【小学生 入選作品へのコメント】
最優秀賞の「海の宝石を未来へ!!」は、サンゴ礁の海をイメージしたと思いますが、現在、世界各地の海で白化現象(※)によりサンゴ礁が死滅しています。サンゴ礁に住む魚達が住みかを失っていることを、子どもの中で敏感に感じ、危機であることを素直に表現できていると思います。温暖化にストップをかけて地球の宝を後世に伝えようという、子どもらしい優しい気持ちが表れているのではないでしょうか。また、発色よく、丁寧に描かれています。

優秀賞の「省エネ 電気や水を大切に!」は、日常生活でこども達が気づいていることが、素直に端的にアピールされています。また、はり絵の効果がよくでています。 佳作作品の中で「練馬の畑は宝箱」は、自分達の住む町を意識しており、練馬らしい作品でよかったです。 その他の作品については、他の審査員の先生と同様の講評をいただきました。

【中学生 入選作品へのコメント】
中学生の優秀賞「Stop Global Warming」は、文字のレイアウトがおもしろく、中学生らしい作品になっています。 佳作「緑のカーテン」は、日常の雰囲気がよく出ておりこちらも中学生らしく描かれています。 但し、全体でみると作品数も少なく、ふるわれず残念でした。

※白化現象:地球の温暖化が原因で、サンゴが白く脱色したようになる現象。白化したサンゴ(褐虫藻を失ったサンゴ)は、光合成が出来なくなり、栄養が確保できず白化し死滅する。

練馬区地球温暖化対策地域協議会 会長 横倉 尚氏

横倉 尚氏

このコンクールも今年で3回目を迎え、第1回から2人の先生方には審査いただいているところですが、小学生については年々作品数が増えておりますが、中学生については昨年より減少しており、非常に残念です。

【小学生 入選作品へのコメント】
最優秀作品「海の宝石を未来へ!!」は、温暖化が生物環境にも大きく影響しているという強い問題意識を感じさせる作品でした。私達が日常接することが少ない、海の生物である、サンゴ礁の宝が危機に瀕していることを意識させる、インパクトのある作品だと思います。明るい色づかいで上手に描かれています。

優秀賞の「省エネ 電気や水を大切に!」は、東日本大震災後、エネルギーに心を配らなければならない問題がある中で、問題のポイントを非常に大胆に絵に表わしているものだと思います。はり絵という新しい手法が活かされているよい作品です。

今年は、全体的に練馬の緑を意識し、これをテーマとした作品が、これまでになく多くありました。その中で佳作に選ばれた「練馬の畑は宝箱」は、このジャンルでコミカルにうまく描かれた代表的な作品だったと思います。

【中学生 入選作品へのコメント】
中学生は、作品数が少ない中で相対的に見て選考しました。 優秀賞の「Stop Global Warming」は、このコンクールでは初めて見るタイプの作品で、小学生ではなかなか表現できない作品であり、中学生らしい作品であるところが評価されたと思います。

佳作「緑のカーテン」は、昔の家庭の夏休みの女子中学生の生活が表現されており、見ていて気が休まる感じがしました。他の作品にはない、独特の雰囲気をもった作品となっていました。

審査風景

一次審査

一次審査

二次審査

実施結果

募集期間

7月4日(水)〜9月6日(金)

応募数

1,150点(小学生42校1,102点 中学生8校48点)

審査経過

(1)一次審査
   ねり☆エコ担当委員による審査
   小学生96点、中学生31点を選定。
(2)二次審査
   こども・エココンクール審査員による審査
   小学生5点、中学生2点を選定し、役員会に推薦。
(3)最終審査
   ねり☆エコ役員会にて二次審査の推薦に基づき決定。