【トイレ編】

あつい便座はいらない

 最近のトイレの進化がすごいですね。デパートのトイレを借りると、LED照明、節水型トイレ、人感センサー式開閉フタなど、その省エネ化に驚いてしまいます。でも、せっかくセンサーでフタをして効率よく温めた便座が、逆に熱くなりすぎていると、惜しい!と思わずにはいられません。

 商業施設は不特定多数の利用者がいるので設定が難しいところですが、自宅の便座はどうでしょうか。保温機能や洗浄水の温度は、季節によって調節しましょう。さらに、未使用時はフタをしめると便座の表面温度が下がりにくく、より省エネです。

 最近の製品ではタイマー節電のほか、人感センサーで使用時のみ便座を温めるものもあるようです。

季節に合わせて便座の温度を
中→弱に設定する。
(貯湯式の場合、冷房期間は便座の暖房をOFFに)
電気
年間削減使用量:約26.4kWh/台
年間節約料金:約710円
使わないときは便座のフタを閉める。
(貯湯式)
電気
年間削減使用量:約34.9kWh/台
年間節約料金:約940円
出典)省エネ性能カタログ2020年版

「貯湯式(ちょとうしき)」と「瞬間式」

 ところで、暖房機能や洗浄機能のついた温水洗浄便座には2タイプあるって知っていますか?洗浄用のお湯をタンクで貯めておく「貯湯式(ちょとうしき)」。使用時のみ水を温める「瞬間式」。

 「貯湯式」は、使わない間もずっとタンクの水を温め続けているので、「瞬間式」に比べてエネルギー消費が高くなります。その差は、年間で2,000円程度。

 トイレ(便器)を交換するには購入費用のほかに工事費用や処分費用がかかり値段が張りますが、便座部分だけを交換する手もありますよ!(便器と温水洗浄便座が一体になっているタイプは便座のみの交換ができません。)

  貯湯式 瞬間式
商品価格 安い 高い
温水の量 少人数向け(連続使用は限りあり) 少人数〜大人数向け(使う分だけ温める)
年間消費電力量(平均) 170kWh/年 87kWh/年
 出典)省エネ性能カタログ2020年版より作成

令和3年3月16日更新

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