【建物編】

いろいろな屋根と太陽光パネル

 脱炭素社会に向けて、2025年4月から都内に新築される住宅(一部)に太陽光パネルの設置が義務化されることになりました。太陽光発電は再生可能なクリーンエネルギーです。「省エネ」だけでなく、自らエネルギーを創り出す「創エネ」に注目が集まっています。

 太陽光パネルを住宅に設置するときには、屋根に設置することが多いですが、屋根の形や方位などによって効果的な設置方法が違います。ここでは代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

切妻屋根(きりづまやね)

2つの面が山形のかたちをしている屋根です。屋根の面が南北に向いている場合、南面に太陽光パネルを設置できれば効率よく発電できます。屋根の面が東西を向いている場合には、南面に設置したときと比べると発電量が落ちる場合がありますが、周辺環境なども考慮して検討してみましょう。

寄棟屋根(よせむねやね)

屋根の面が4つあり、それらが4方向に流れている屋根です。屋根の面が4方向あるため、発電効率の高い南面にも必ず屋根が向いています。一つ一つの屋根の面が小さく、一面にたくさんの太陽光パネルは設置できないので、南面だけではなく東西面も利用して太陽光パネルを設置するのが一般的です。

陸屋根(りくやね・ろくやね)

傾きのない平らな屋根です。太陽光パネルを設置する傾きや方角などを自由に決めることができます。また、屋根の面積が大きいので、屋根全面に多くのパネルが設置可能です。しかし、他の形の屋根に取り付ける場合と比べて架台(※1)の部材がたくさん必要なので、値段が高くなる可能性があります。
※1:架台 太陽光パネルを載せる台です。パネルを支えるのはもちろん、地震・台風や雪の重みなどにも耐えられるように設計されています。

片流れ屋根(かたながれやね)

屋根の面が一つで一方向に傾いている屋根です。切妻屋根と同じように屋根の向きによって作られる電気量が大きく変わります。南向きの屋根に取り付けた場合、効率良く発電することができますが、北向きの屋根の場合はあまり発電することができません。

出典)クール・ネット東京「省エネを知る・学ぶ」より

 お家に太陽光パネルを設置するときには、専門家に相談しながら、屋根の形・方位・大きさ、地形や周辺環境などの立地条件も考えて、特性に合ったものを選んでいきましょう!

練馬区・東京都の補助制度

 練馬区や東京都では、太陽光発電設備を設置した際に、その費用の一部を補助する制度があります。

練馬区の補助制度(事後申請・東京都の補助と併用可・既存住宅)

練馬区は、太陽光発電設備の設置にかかる費用の一部を補助しています。
練馬区カーボンニュートラル化設備設置等補助制度について

東京都の補助制度(事前申請)

太陽光発電設備の設置に対する東京都の助成事業

令和5年3月16日更新

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