出典：2021年度（令和３年度）の温室効果ガス排出量（確報値）について（環境省）の2020年度のデータ
温室効果ガス排出量（1990年度～2020年度）
（オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」）をもとに作成

出典：特別区の温室効果ガス排出量（1990年度～2020年度）
（オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」）をもとに作成

練馬区は、区民の『環境に配慮した生活（エコライフ）』を広めることにより、日常生活における二酸化炭素の排出を抑制し、足元からの地球温暖化対策を進めるために、平成18年度から、エコライフチェック事業「STOP！地球温暖化ねりま大作戦」を展開しています。一人ひとりの小さな環境配慮の行動の積み重ねが、地球温暖化の抑制に役立ちます。

令和５年度の小中学生用のチェック項目は、次の通りです。

行動にと取り組むエコライフデーを自分で決めて、日付を記入します。

• 「いつもしている？」の欄には、いつもできているならば〇を、そうでないならば×をつけます。
• その日にできた行動には〇をつけ、できなかった行動には×をつけます。
• 「いつもしている？」とエコライフデーにつけた〇と×をチェックシートに書き写します。

皆さんも、是非、参加してみてください。

出典：エコライフチェック（練馬区）

〈図1〉は、二酸化炭素排出量の推移を、全国、東京都、練馬区で比較しています。

練馬区は、2013年から2020年の二酸化炭素排出量削減率が18.2％でした。

平成28年５月に国が策定した「地球温暖化対策計画」を踏まえ、練馬区は2030年度に、温室効果ガス排出量を2013年度に比べて26％削減する中期目標に取り組んで来ました。令和４年２月に表明した「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、区民・事業者と協働し、総合的な環境施策を展開するための計画を令和５年（2023年）９月に策定しました。削減目標を強化して、2030年度までに、区内CO_２排出量を2013年度に比べ46％削減することとしました。これまで以上の取り組みが必要となっています。

〈図1〉

出典：2021年度（令和3年度）の温室効果ガス排出量（確報値）について（環境省）、温室効果ガス排出量（1990年度～2020年度）（オール東京62市区町村共同事業「みどり東京・温暖化防止プロジェクト」）をもとに作成

燃料電池自動車は、水素を使って電気を作り、その電気でモーターを回転させて走ります。練馬区では、2014年に谷原一丁目に作られた関東初の商用水素ステーション（天然ガスと水素の両方が入れられるステーションとしては日本初！）で水素をチャージすることができます。

燃料電池自動車は、停電の時には電気自動車と同じように、家庭に電気を送ることができるため、災害時の活用も期待されています。

参照：【エコまちねりま】004 練馬水素ステーション
練馬水素ステーション（東京ガスのページ）

練馬区が所有する水素で走る燃料電池自動車

トヨタ　ミライ　©練馬区

「排出を全体としてゼロ」というのは、CO₂をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減と、吸収を強化する必要があります。

二酸化炭素の排出量を半分に減らすカーボンハーフでは、温暖化の速度は遅くなりますが、2100年に1.5℃に抑える目標達成には、不十分なため、練馬区でもカーボンニュートラルの取組を進めています。

カーボンリサイクルは、排出された二酸化炭素を回収して、再利用するもので、排出量削減対策の一つです。

出典：環境基本計画2023

練馬区から出される可燃ごみの中には、15.3％の割合で紙類、容器包装プラスチック、繊維類、ペットボトルなどのリサイクル可能な資源が含まれています。また、不燃ごみの中にもびん、缶、乾電池、小型家電などのリサイクル可能な資源が14.6％含まれています。ごみと資源がきちんと分別されることで、練馬区のごみが減って、資源のリサイクルがさらに進みます。

出典：練馬区の環境（令和4年度報告） 第３章 循環型社会をつくる

練馬区で回収している容器包装プラスチックは、中身（商品）を取り出したり、使い切った後に不用となるプラスチック製の「容器（入れもの）」や「包装（包み、袋）」をいいます。プラマークがついているペットボトルのラベルはこれにあたります。

なお、ペットボトルの本体は、ペットボトルとして、別に回収しています。

また、レジ袋、チャック付きビニール袋、ハンガー、クリーニングの袋など、プラマークのないプラスチック製品や医療系廃棄物・危険品などは、容器包装プラスチックとしては回収できません。詳しくは、資源・ごみの分け方と出し方（練馬区）をご覧ください。

練馬区立中里郷土の森緑地（略称：中里郷土の森）は、2017年（平成29年）３月25日にオープンした公園です。武蔵野の面影を残す屋敷林を活かして、専門知識をもつ「自然解説員」が常駐する、練馬の自然や生きものについて学べる体験型の学習拠点となっています。

この場所は、100年以上前にあったお屋敷の跡地です。周辺の宅地化が進む中、練馬の貴重な緑を保全するため、区画整理の時に公園として残すことが決まりました。

同時に、ホタルが飛び交っていた頃の練馬の原風景を再現しようと、敷地内の井戸水を使って小川と池を整備。開園当初から施設でホタルを育成しており、令和５年のホタルの観察会は、申込者が4,000人を上回った大人気イベントになっています。

面積は2,500㎡と小さな公園ですが、園内には30種を超える野鳥や約300種の昆虫類が確認されています。見て、触って、聞いて…“五感”をフルに使って練馬の身近な自然を体験してもらえる公園を目指しています。

詳しくは、ねりまのエコ暮らし帳　エコまちねりま００５（ねり☆エコ）

なお、竪穴式住居は、「区立池淵史跡公園の埋め戻された竪穴式住居跡」や「都立城北中央公園の復元された住居跡」などがあります。また、縄文式土器は、石神井川や白子川流域などの多くの遺跡から出土しています。

詳しくは、ねりまの遺跡（練馬区）

家の中で一番熱の出入りが大きい場所は窓。その割合は、夏の冷房時に外から入ってくる熱の73％、冬の暖房時に外に逃げてしまう熱の58％にのぼります。断熱性能の低い窓だと、夏は暑くて冬は寒く、快適とはほど遠い室内環境になってしまいます。

水力発電は、再生可能エネルギーで、地球温暖化対策に役立ちますが、住宅への設置は困難です。

ガソリン車は、走行時にCO₂を排出するため、CO₂排出量がガソリン車に比べると少ないハイブリッド車や、電気自動車・燃料電池自動車などの走行時にCO₂を出さない車など、エコカーへの転換が望まれます。

出典：なるほど省エネ住宅（一般社団法人住宅生産団体連合会）

快適な室内環境を保つポイントのひとつは、窓を高断熱・高気密にすること。「断熱すると熱がこもって夏に暑くなるのじゃない？」と思うかもしれませんが、熱を室内に入れないよう日差しを遮れば、夏も快適に過ごすことができます。

窓ガラスは、複層ガラスや、既存の窓にプラスして二重窓に。ガラスとガラスの間に生まれる中空層によって、熱の出入りを防ぐことができます。高い断熱性に加えて、防音効果があり、結露の悩みも解消！カビ・ダニの発生を防ぎ家族の健康を守ることにも繋がります。

日本の家屋の窓枠には、これまでアルミ製が長く使われてきましたが、断熱性に欠けています。断熱性に優れている木製や樹脂製のサッシの普及が望まれます。

「ねりま環境まなびフェスタ」（ねり☆エコ、練馬区環境部共催）は、主に小・中学生とその保護者に向けた、環境について楽しく学び、夏休みの宿題や自由研究のヒントとなる参加・体験型のイベントです。下水道施設のVR（バーチャルリアリティー）体験をはじめ、フードマイレージゲームや生きものとの触れ合い・観察など、1,400人を超える来場者でにぎわいました。研修室では、水素と酸素から二酸化炭素を出さずに発電する「燃料電池」の実験を行う体験型の講座も開催しました。

令和６年度も７月に実施するので、皆さん是非参加してください。