スタート!エコライフ2017 当日レポート

 6月は、国の定める「環境月間」です。ねり☆エコでは、毎年6月に「スタート!エコライフ」を開催しています。3回目となる今年は、6月5 日(月)から7日(水)の3日間、練馬区役所1階アトリウムで開催しました。

 今年は昨年より3団体増え、企業や民間、練馬区など12団体がブース出展し、各団体の温暖化対策への取り組み状況について、パネルや体験等でPRしました。入口付近の電気自動車による「外部給電」のデモンストレーションは、区役所に来た方が「なんだろう?」と足を止めるきっかけになりました。また、東京オリンピック・パラリンピック2020大会で使用するメダルを携帯電話などの使用済小型家電から製作する「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」の展示も注目の1つとなりました。さらに、「スタート!エコライフ」では初となる、スタンプラリーも大好評でした。

 マスコットキャラクターの「ねりねこ☆彡」と「ねりこんvv」も、かわいらしく手をふったりポーズを決め、会場を盛り上げていました。


展示ブースレポート

1 自動車の電気で 電化製品を動かします
練馬区環境課

 区の電気自動車「銀河1号」から電気を取り出し、扇風機やテレビなどの家電製品を動かす「外部給電」デモンストレーションを行いました。電気を取り出すには「外部給電機」が必要なことを説明し、実際に携帯電話の充電などを実演しました。これにより災害時の安全・安心につながることを体感いただきました。環境にやさしい電気自動車の魅力を伝え、理解を広めることができました。

2 みどりの風吹く 豊かな環境のまち ねりま
練馬区環境課・南田中図書館

 練馬区の環境政策で、2016年に策定した「練馬区エネルギービジョン」や、「エコライフチェック事業」をパネルにまとめ、展示しました。合わせて、「再生可能エネルギー・省エネルギー設備設置補助制度」の資料も配布。また、昨年に引き続き、環境問題に熱心に取り組む南田中図書館をご紹介しました。国や都と連動した区の取り組みを理解していただくよい機会になりました。これをきっかけに、少しでも省エネなどの行動につなげていただけたら幸いです。

3 私もやります省エネライフ
ねりまエコ・アドバイザー協議会

 「ねりまエコ・アドバイザー協議会」は、練馬区長から委嘱された「ねりまエコ・アドバイザー」が集まって結成された区民組織です。毎年「スタート!エコライフ」に参加していますが、今年はパネルの形や大きさを整え、きれいに、見やすくしました。入口正面のブースだったこともあり、来場者は昨年の数倍に増え、環境への取り組みを宣言するエコツリーも、たくさんの方に書いていただきました。また、エコライフクイズの参加者には、ゴーヤの種をお渡ししました。

4 身近な省エネ 簡易実験装置で確認しよう
(一財)関東電気保安協会

 電球の種類別に、使用電力量の比較ができる実験装置を使い、LED、蛍光灯、白熱電球の消費電力の違いを一目でわかるようにしました。また、漏電遮断機とアース線の役割を説明する映像を上映。こどもでもわかりやすいアニメ形式で、漏電からの感電を防ぐ方法についてもお伝えしました。電気についての困り事、心配事を質問される方も多く、じっくりとご相談をうけることができました。また、アンケートにご回答いただいた方には、ボールペンや付箋、懐かしい竹製のうちわをプレゼントしました。

5 リサイクルセンター事業の紹介
練馬区立リサイクルセンター(関町・春日町・豊玉・大泉)

 平成29年4月にオープンした大泉リサイクルセンターを中心に、リサイクルセンターの取り組みについて紹介しました。リサイクルセンターは、講座やイベントなどを通じて、子どもから高齢者まで幅広い層に、リサイクルの普及啓発を行う施設です。「スタート!エコライフ」を通じ、 小さな意識の変化が大きな環境の保全に関わることを伝えられたのではないかと思います。

6 家庭でできる温暖化対策
ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)

 「地球温暖化による影響」と題して、氷河で覆われていた山脈が、30年経過し岩肌が露出したヒマラヤの写真や、海面上昇によって家に海が接近しているマーシャル諸島の風景、台風で破壊された家々などの写真を展示。地球温暖化が進んでいる現実を視覚に訴え、実感していただきました。また、最近注目の直流モーターと従来からの交流モーター、2台の扇風機の実物を置き、消費電力量などの比較を体験していただきました。地球を温暖化から守るために、まず家庭でできることをご紹介しました。

7 スマートメーターとエコキュートをご紹介します
東京電力パワーグリッド(株)荻窪支社

 30分ごとの電力使用量を計れる「スマートメーター」と、CO2を冷媒とした高効率な電気式ヒートポンプ給湯機「エコキュート」を展示しました。「スマートメーター」は、2020年度までにサービスエリア全てのお客様に設置の予定です。「従来のメーターと比べてどう機能が違うのか?」また、「エコキュートは現在使用している給湯機と比べて、どのくらいの光熱費が安くなるの? 安くなる理由は?」というご質問が多く、約150組の来場者に説明をし、理解を深めていただきました。

8 みんなで減らそう食品ロス!
練馬区清掃リサイクル課・清掃事務所

 まだ食べられるのに捨てられている食べ物(食品ロス)に焦点をあてたパネル展示を行い、一人ひとりができるちょっとした工夫を紹介しました。また、生ごみを減らすための生ごみ処理機やコンポスト化容器を実際に展示。購入費の半額(最大2万円)の助成金が出ることもお知らせしました。配布していた助成金の申請書も、たくさんの方にお持ち帰りいただくなど、好評でした。さらに、情報紙「ねりまの環」や「資源・ ごみの分け方と出し方」などのパンフレットを配布し、家庭での分別の徹底をご案内しました。

9 家庭に眠る小型家電をメダルにしませんか?
練馬区清掃リサイクル課

 携帯電話などの使用済小型家電に含まれる有用金属(金・銀・銅など)を、2020年オリンピック・パラリンピックの入賞メダルに生まれ変わらせる「メダルプロジェクトの取組」と「小型家電リサイクルの仕組み」を紹介しました。携帯電話解体標本・金属サンプルの展示のほか、「携帯電話穴開け体験」や「バーチャルリアリティによるリサイクル工場体験」のコーナーを用意し、メダルプロジェクトや小型家電リサイクルを身近に感じてもらえるように工夫。メダルプロジェクトを知らなかった方から「協力します!」とうれしいお言葉をいただきました。

10 ずっと快適、もっと省エネ
東京ガス(株)北部支店

 高効率ガスコンロの他、二重窓や、断熱用のブラインド、節水タイプのトイレやシャワーヘッドなど住宅設備も展示。また、今年から既築住宅向けにも販売を開始したアイシン精機製「エネファームtype S」も紹介しました。コンパクトで、発電効率が非常に高く、後付け設置も可能(既存の給湯器の活用可能)であるという特長をお伝えしました。「小さくなったね」、「都市ガスから電気が作れるなんて知らなかった」などと驚かれる方がいらっしゃいました。環境にやさしい住宅設備についてご理解いただけたと思います。

11 きちんと分別 ごみを減らそう!!
練馬区資源循環センター

 当センターとして主要事業である粗大ごみの収集や金属資源リサイクル事業、資源の集団回収をパネルでわかりやすく紹介し、希望される方にはリーフレットを配布しました。「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」(9 練馬区清掃リサイクル課参照)の効果もあり、使用済み小型家電のリーフレットを手に取る方が、多くいらっしゃいました。今年は粗大ごみの再利用に加え、金属資源リサイクルに関する区民の関心の高さを感じることができました。

12 練馬の「みどり」はよりどりみどり!
練馬区みどり推進課

 今回の展示では、今年3月にオープンした「中里郷土の森」の紹介リーフレットと、練馬区独立70周年記念事業「ガーデニングコンテスト」の募集チラシを、スタンプラリーのスタンプの両隣に設置し、目にとまりやすく工夫。また、「こどもの森」や「ぴいちゃんファンクラブ」を PR するパネルを展示したり、「ゴーヤー育成ミニブック」や「みどりの街並みづくり助成制度」のパンフレットを配布しました。練馬みどりの葉っぴい基金キャラクター「ぴいちゃん」のぬいぐるみも目を引き、写真を撮る方もいらっしゃいました。

ねり☆エコスタンプラリー2017

 「スタート!エコライフ」では初の試みとなる、スタンプラリーを実施。全ブースにスタンプを設置し、各ブースの展示を見たり、説明を聞かれた方には、スタンプを押し、3個以上集めた方には、ねり☆エコオリジナルグッズや、練馬区独立70周年記念のゴーヤの種をプレゼント。LEDハンディライト、LEDライト付ボールペンなどのグッズは、大変好評でした。