夏休み!ねりま環境まなびフェスタ
令和5年7月29日(土)10:00〜16:00
会場:ココネリ3階〈入場無料〉

主催:ねり☆エコ 練馬区地球温暖化対策地域協議会・練馬区環境部

夏休み!ねりま環境まなびフェスタ
―みんなでわくわくエコ体験~地球のコト、考えよう!~―

 令和5年(2023年)7月29日(土)、ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)と練馬区環境部の共催で「夏休み!ねりま環境まなびフェスタ―みんなでわくわくエコ体験〜地球のコト、考えよう!~―」を開催しました。会場はココネリ3階(ココネリホール・産業イベントコーナー・研修室・交流コーナー)。来場者は1,400名を超え、多くの親子連れでにぎわいました。各ブース前では子どもたちの元気いっぱいの姿が見られ環境について楽しく学ぶ絶好の機会になったようです。

 「夏休み!ねりま環境まなびフェスタ」は今年で2回目。主に小・中学生とその保護者を対象に、環境について楽しく学び、夏休みの宿題や自由研究のヒントにもなる参加・体験型のイベントです。

 今回は、サントリーホールディングスとトヨタモビリティ東京が初出展。また、今年11月に開催される全国都市農業フェスティバルから実行委員会が参加してくれました。ココネリ2階にあるトモズでは来場時のリーフレットを提示すると、支払いの一部を割り引くサービスも実施しました。

 出展・協賛団体は24団体。「リサイクル」「エネルギー」「食のエコ」「みどり・生きもの」「おうちのエコ」「自由研究」の6種類のブースに分けて、実験やゲーム、店舗見学ツアー、練馬に住む生きものとの触れ合い・観察など、さまざまな体験を用意しました。


受付の様子

本部の様子

 スタンプラリーをしながらブース巡りをした子どもたちはみんな生き生きした表情。保護者からは「フードマイレージを子どもにどう伝えて良いか分からなかったが、ゲームで体験できるコーナーがあり、良い学びの機会になりました」「可燃ごみか粗大ごみか、勘違いしていたことがあり、今回勉強になりました」といった声が聞かれました。また、「体験型講座に子どもを参加させたいと思ったのですが、申込みがすでに終わっていたので、来年はぜひ受けさせたい」など、来年への期待の声もありました。

 会場には、ねり☆エコのマスコットキャラクター「ねりねこ☆彡」「ねりこんvv」、練馬区公式アニメキャラクター「ねり丸」、練馬みどりの葉っぴい基金キャラクター「ぴいちゃん」が勢ぞろい。記念撮影スペースでニコニコ顔の子どもたちとの撮影に応じていました。


ねり☆エコ マスコットキャラクター ねりねこ☆彡(右)・ねりこんvv(左)

練馬みどりの葉っぴい基金キャラクター ぴいちゃん(左)・練馬区公式アニメキャラクター ねり丸(右)

展示ブースレポート

リサイクルブース

サントリーホールディングス(株)サステナビリティ経営推進本部

「ペットボトルポスト」でリサイクルを体感しよう

初出展のサントリーホールディングスは、ペットボトルのリサイクルの仕組みやペットボトルの分別方法について紹介しました。小学生からの「キャップやラベルは同じプラスチックなのに、どうして分けないといけないの?」という質問に「素材がそれぞれ違うんだよ」とスタッフが答え、小学生は疑問が解決して満足した表情でした。ブースに設置した「ペットボトルポスト」に、ペットボトルのキャップやラベルを剥がし、つぶして投函すると、100%リサイクルペットの「やさしい麦茶」を配布し大変好評でした。

東京二十三区清掃一部事務組合

清掃工場のはたらきを学ぼう

清掃工場のしくみや可燃ごみ処理の流れ、練馬と光が丘の清掃工場が持続可能な未来のために取り組んでいることをパネルで紹介。初級編と上級編にわけてクイズを用意し、子どもたちに挑戦してもらいました。ごみを減らすための「3R」をわかりやすく紹介したチラシやミニタオル、クイズの答えなどが入ったエコバッグを配布しました。

練馬区環境清掃推進連絡会

ねりま(ち)クリーン作戦 キレイが「いいね」👍

「食品ロスを減らすために家庭でできること」をテーマに展示などを行いました。クイズ形式で食品ロスに関する問題に答えてもらった後に、国内の食品ロス状況などをパネルで説明し、家庭のタイプ別に食品ロスを減らすための取り組みを紹介した冊子を配布しました。
食品ロスに対して小学生の関心が高く、知識が豊富なことに驚きました。また「ためになる話が聞けて、夏休みの自由研究のテーマにもできそう。来てよかった」と言ってくださる保護者の方もいました。

(公財)練馬区環境まちづくり公社 資源循環センター

資源の発信基地を見てみよう!

粗大ごみの収集・持ち込みなどを行う資源循環センター。令和4年4月からスタートした不燃ごみの資源化事業についてわかりやすくパネルで解説しました。また粗大ごみ・不燃ごみが再循環する流れをスライドを用いて説明し、限りあるごみの最終埋立地をできるだけ長続きさせるため、「ごみの減量」を訴えました。記念品としてミニタオルを配布しました。

練馬区清掃リサイクル課

フードドライブ やってみよう!

フードドライブにどんな食品を出せるのか、ブース内のパネルで解説し、子どもたちには1人ずつボードを渡して、食品の絵を見ながらフードドライブにできるもの、できないものを分けてもらいました。保護者から「こういうクイズはとても役立ちますね」と感想が寄せられていました。食品の保存容器などの上に貼る文字を書けるテープを配布し「食品をむだにしなくて済みます」と好評でした。資源循環センター・練馬清掃事務所とのスタンプラリーを実施し、クリアファイルなどを記念品として配布しました。

練馬区リサイクル事業協同組合

紙すきで楽しくリサイクル

水に溶かした牛乳パック(紙)の繊維でハガキ作りを行い、終日行列ができるほど賑わいました。どの子どもたちも紙すきは初体験のようで、できあがるまで興味深々。スタッフがすいた紙にアイロンをかけ乾燥させ、子どもたちに完成品を手渡すと、笑顔がぱっとこぼれていました。パネルでは「知っているとちょっと自慢!飲料用アルミ付き紙パックとリサイクル」について解説し、アルミ付き紙パックのリサイクルの協力を呼びかけていました。

ユニクロ練馬北口店

エコバッグを作ろう!~海のごみ、プラスチックごみ~

「プラスチックごみが増えると海の生き物はどうなる?」「このまま増えるとみんなが大人になる2050年は魚よりプラスチックごみの方が多くなる」など海洋ゴミについて説明し、子どもたちは真剣に耳を傾けていました。エコバッグ作りは、「これがお目当てで来ました」という親子連れが多いほど人気で、子どもたちが思い思いに絵を描いて、できあがったエコバッグと嬉しそうに写真を撮っていました。

練馬区練馬清掃事務所

分別ゲームにチャレンジしてみよう!

ごみの分別とリサイクルをどれだけ知っているか、子ども向けのクイズを6種類用意し挑戦してもらいました。例えば「ペットボトルは変身するとくつした」という解答について、スタッフは自身の作業服を指しながら「この上着は500mlのペットボトルが9本から10本使ってできているんだよ。よく燃えるよ」と説明し、子どもたちは目を丸くしていました。パネルでは、ごみを減らすための「3つのR」や「資源・ごみ分別アプリ」を紹介。記念品のねり丸と清掃車のイラスト付きノートは子どもたちに好評でした。

エネルギーブース

東京電力パワーグリッド(株)荻窪支社

東京電力グループにおける環境への取り組み

東京電力グループが長年取り組んでいる尾瀬の自然活動についてパネルや冊子で紹介。まるで尾瀬に行ったような写真を撮ることができる“映える”展示が注目を集めました。うちわで風車をあおぐとLEDライトが光る発電体験も人気でした。「体験を通じて、こんな小さな電気を作るのも大変なんだと分かってもらえたと思います。『電気を大切に使おうね』というメッセージです」とスタッフは話していました。

(一財)関東電気保安協会

省エネと電気安全を楽しく学ぼう

地震などを感知するとブレーカーを自動的に切る「感震ブレーカ機能付きホーム分電盤シミュレーション」装置を展示し、体験してもらいました。「夜、電気が消えたことがある!」という子どもたちに対し、「壊れてはいませんよ。電気火災を防ぐため、安全のために切っているんですよ」「電気にとって水は天敵。夏は感電事故が多いので気をつけましょう」と、スタッフが声をかけていました。夏らしいスイカの絵をあしらった竹製のうちわを配布して好評でした。

(一社)ソーラーシステム振興協会

もっと使おう太陽熱 太陽熱利用システム

太陽の熱で水を温める太陽熱温水器の工作キット作りが子どもたちに大人気で、みんな真剣な表情で教わっていました。ブース内のパネルのヒントを参考にしてクイズにも挑戦してもらったほか、太陽熱利用システムを導入した家の模型を展示し、お湯をわかす・床暖房を付けるなど、どんなことに利用できるのかを視覚的にわかりやすく紹介しました。

東京都地球温暖化防止活動推進センター(クール・ネット東京)

知って、学んで。はじめてみようゼロエミな暮らし

「住宅において熱の出入りが最も多いのは?」「家庭で1年間に使うエネルギーが1番大きいのは?」など、地球温暖化防止につながるクイズを出題。クイズの景品であるソーラーLEDライトを使った提灯の飾り付け体験は大人気で、1日50名の定員がすぐに埋まりました。東京都が推進するHTT(電力をへらす・つくる・ためる)を啓発したエコバッグやティッシュなどを配布しました。

(公財)練馬区環境まちづくり公社 自転車事業課

自転車で楽しむエコなマイクロツーリズム

「自転車を使ってCO2を削減」「近隣のおでかけは自転車に置き換えよう」と、車よりエコな移動手段である自転車の利用をアピール。「ただし今は暑いので涼しくなったら乗りましょう」と猛暑を気遣うスタッフ。区内のマイクロツーリズムのモデルコースを紹介するとともに、チラシやシェアサイクルのパンフレットなどを配布。また地球の歩き方と練馬区がタイアップして制作した「豊島園通りの歩き方」を配布して好評でした。

トヨタモビリティ東京(株)

SDGs教室~水素エネルギーについて学ぼう~

初出展となるトヨタモビリティ東京。前半は、スライドを用いながら「SDGs」についての座学教室を開催。後半は燃料電池について、実験キットを使った水素の生成と発電の仕組みを学んでもらいました。実験キットのモーターが回り出すと、席を立ち上がり興味深そうに見守る子どもたちの姿も。「電池がないのにモーターが動くのは、水素から電気を作り出した証拠です。外に出てくるのは水だけなので究極のエコカーです」と、スタッフは燃料電池自動車をアピールしていました。

食のエコブース

ねりま・ごみフォーラム

減らせごみ!開け未来!

地産地消を啓発するための恒例「フードマイレージゲーム」(生産地から食卓まで運ぶ間に排出されたCO2の量がわかるゲーム)を実施しました。ブースのテーブルを釣り堀のように子どもたちが囲み、材料のジャガイモやニンジン、イチゴなどのカードを真剣な表情で釣りあげていました。スタッフが結果の答え合わせをしながら、CO2削減のため地産地消の大切さを伝えていました。パネルでも「家庭からのごみ減量の究極は買いすぎない!!食べきりが大切!!」と強調していました。

(株)ライフコーポレーション

ライフのサステナツアー

ココネリ1階にあるスーパー「ライフ」の裏側を見学するツアーが大人気で、1日8回48組の親子が参加しました。店長と副店長が、「野菜や果物の食べられないところは畑の肥料や豚のえさになるんだよ」「発泡スチロールや段ボールは捨てずに集めて再利用しているんだよ」など、エコやリサイクルの取り組みについて説明。マイナス21℃の冷凍庫も体験し、子どもたちの歓声があがっていました。ライフコーポレーションが出前授業で使っている小学生向けの冊子「いっしょに未来を考える。の本」などを配布しました。

全国都市農業フェスティバル実行委員会

練馬区の地産地消の取組を紹介!

令和5年(2023年)11月19日に光が丘公園で開催する「全国都市農業フェスティバル」をPR。パンフレットやウエットティッシュなどを配布しました。「知っています!」という保護者の声も多く聞かれました。子どもたちには、ねり丸をあしらったオリジナル缶バッジを作ってもらいました。グリーンとオレンジの2色あり、オレンジが人気で早くなくなっていました。

みどり・生きものブース

ねりまエコ・アドバイザー協議会

地球のみどりを救うのは君だ!

色紙とクリップで「空とぶタネ」を作るワークショップが子どもたちに人気で、完成したタネはブースの前で飛ばしあい、大盛り上がりでした。「地球のみどりを救うのは君だ!」アンケートでは、付箋に自分が環境を守るためにできることを書いて貼り出しました。「実際に書くと自分の意識に入って行動するようになるんですよ」とスタッフ。「木をいっぱい作る」「アスファルトをはがして土にする」など、さまざまなコメントがありました。

練馬区立中里郷土の森緑地

触れるいきもの展示&楽しい自然工作!

アズマヒキガエル、ヒラタクワガタとコクワガタ、ヒバカリ(ヘビ)など触れることができるいきものを展示。「カエルのここが背骨だよ」「野生のヒバカリは警戒心が強くて生臭い匂いを出すけど、このヒバカリは飼っているから臭いはしないよ」など、スタッフが生態について説明し、子どもたちに大人気でした。中里郷土の森緑地から持ってきたカタバミなどの葉で、くるみバッジをつくる工作も大好評でした。

おうちのエコブース

東京都下水道局西部第二下水道事務所

下水道に油を流さないで!~油・断・快適!下水道~

ふだん目にできない下水道施設をVR(バーチャルリアリティ)映像で体験できるコーナーには、子どもたちの行列が終日できていました。「大量の水が流れているのがよくわかった」「トンネルが大きかった」などと興奮した様子で話してくれました。油がこびりついた下水管に虫が這う展示物や実物のオイルボール(油の塊)に大人が興味深々。「オイルボールは剥離して流れると環境汚染につながります。油を下水道に流さないように気をつけてください」とスタッフが呼びかけていました。

練馬区環境課

エコな生活で地球温暖化対策

区内の学校や公園などの木を剪定したクスノキやサクラなどの枝を使ったストラップの工作を行い、CO2を吸収してくれる木の大切さを子ども達に伝えていました。また、生活の中で気付かないうちに排出しているCO2を体感できる展示を行いました。「ごはんやおかずを残す」ことで排出される49グラムのCO2は500mlのペットボトル49本分の体積になる展示を行うと、お家の人が子ども達に熱心に説明している様子も見られました。普段からできるエコライフを意識することで地球温暖化対策になることを来場者に呼びかけを行っていました。

自由研究相談ブース

自由研究相談コーナー

特定非営利活動法人 さつきファミリー

さつきファミリーは、練馬小学校(春日町)を拠点に、子どもたちの自主、自立を応援する特定非営利活動法人。小中学生が夏休みに取り組む「自由研究」や「宿題」について、先輩の高校生、大学生がテーマやまとめ方の相談に乗りました。貝割れ大根ともやしの水耕栽培キットを買ってみるという男子生徒には「自分で食べたレモンの種がキットで育つかやってみたら?」と新たに提案したり、「テーマが決まらない」という相談者には好きなことを聞いてちょっとしたヒントを示したり、一人ひとりに対し丁寧に向き合っていました。

体験型講座

東京ガスネットワーク(株)東京東支店

環境にやさしい発電 実験してみよう!燃料電池ってなんだろう?

小学校5年生から中学3年生を対象に、昨年人気だった講座を今年も開催。男性の保護者の姿も目立ちました。内容は昨年と同じく、CO2で地球が温暖化する「温室効果」と、水素と酸素からCO2を出さずに発電する「燃料電池」を実際に体験してもらいました。

「地球温暖化ってなに?」と、子どもたちに投げかけるかたちで丁寧に説明し、現在と温暖化の進んだ2つの地球の模型を用意して、温暖化の進んだ地球にCO2を入れ、時間の経過とともに変わる温度差を観察しました。温暖化が進むとどんな影響がでるのか考えてもらい、子どもたちも手を挙げて「山火事が増える」などと答えていました。

「燃料電池」の実験では、燃料電池に水素を注入して電気を作り、その電気でプロペラを動かしたり、LEDランプをつけたり、オルゴールを鳴らしたりして、環境にやさしい発電を学びました。参加した小学生は皆「実験がおもしろかった」と目を輝かせて答え、小5の男子は「水素をちょっと入れただけでLEDが光ったりオルゴールが鳴ったりするのが不思議だった」と感想を口にしていました。

参加者には、家庭でできる省エネのコツなどを紹介した冊子「2023年ウルトラ省エネブック」などを配布。講師は「エアコンをこまめに掃除するだけでもいいんです。地球温暖化に対して自分たちができることをしてみてください」と呼びかけ、参考としてねり☆エコや東京ガスネットワークの「おどろき!なるほど!ガスワールド」のホームページを紹介しました。

スタンプラリー

会場内のブースのスタンプを3つ以上集めてアンケートに答えると、石(石灰石)から生まれた紙「ストーンペーパー」で作られたクリアファイル「ストーンファイル」をプレゼントしました。環境を学ぶイベントにふさわしいよう、環境にやさしい素材選びに配慮。出口に設けられた記念品交換所では、ストーンファイルについてスタッフが説明し、聞きなれない言葉に耳を傾けたり、手触りを試したり、子どもたちの学ぶ姿勢が見られました。

こどもエコ・コンクール作品展示

区内の小学3年生から中学2年生までを対象に、環境やエコについての絵を描いてもらうねり☆エコ主催の「こどもエコ・コンクール」。第12回目となる昨年度のコンクールの入賞作品をパネルに拡大して、審査員のコメントとともに紹介しました。作品は、会場の出入口付近を囲むように展示され、多くの親子連れが目を留め、「子どもたちの発想が豊かですね」などと話していました。今年度の作品募集の案内と応募用紙、小・中学生各部門の最優秀賞の作品を表紙にしたノートを配布し、手にとる人も多くいました。
入賞作品はこちら

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