スタート!エコライフ2018
平成30年6月4日(月)・5日(火)・6日(水)
10時〜16時
会場:練馬区役所1階アトリウム〈入場無料〉

主催:ねり☆エコ

スタート!エコライフ2018 当日レポート

環境月間行事として、ねり☆エコは毎年6月に「スタート!エコライフ」を開いています。4回目となる今年は、6月4日(月)から6日(水)の3日間、練馬区役所1Fアトリウムで開催しました。

企業や団体、練馬区など、全12ブースが出展。「家庭からはじめよう楽しいエコライフ!」をスローガンに、くらしのエコのヒントや緑化、資源回収など環境への取り組みを紹介しました。

電気自動車から電気を取り出して家電製品を動かす「外部給電」のデモンストレーションをはじめ、家庭で余っている未利用の食品を持ち寄る初の「フードドライブ」などに注目が集まりました。また、2020年東京オリンピック・パラリンピックを控え、不要になった携帯電話などからメダルを作るための「小型家電回収ボックス」にも、多くの人が足を止めて関心を寄せていました。

マスコットキャラクターの「ねりねこ☆彡」と「ねりこんvv」も登場し、会場に元気を振りまいてくれました。

展示ブースレポート

01
電気自動車を活用した外部給電体験
練馬区環境課
 練馬区は、地震など災害時の電源確保として電気自動車の活用を推進しています。主に避難拠点での医療救護の用途を目的に、平成31年度末までに10か所での整備を計画しています。
 ブースでは、この仕組みをよく知ってもらうため、電気自動車から電気を取り出して、照明や扇風機などの家電製品を動かす「外部給電」のデモンストレーションを行いました。併せて区民の皆さんに協力してもらえるように「災害時協力登録車制度」を案内し、パンフレットを配布しました。登録できる車種は、電気自動車だけではなく、プラグインハイブリッド自動車や燃料電池自動車も含まれており、来場者は熱心に聞いていました。

02
みどりの風吹く 豊かな環境のまち ねりま
練馬区環境課・南田中図書館

練馬区環境課は、「練馬区環境基本計画2011(後期計画)」の実現に向けた取り組みをパネルにまとめ、展示しました。
南田中図書館は、環境講座・ワークショップのチラシに加え、今年は玉子のからで作った人形やレモングラスのリースといった成果物をはじめて展示しました。さらに、映画を通して環境を考えるというコンセプトで実施しているドキュメンタリー映画上映会(年3回)が今年4月に記念すべき30回を数え、30回分のポスターを掲示しました。「南田中図書館だより」や6、7月分のイベントカレンダーも配布。「スタート!エコライフを見てきました」といううれしい声や、講座の問い合わせも増えました。

03
私もやります省エネライフ
ねりまエコ・アドバイザー協議会

練馬区長から委嘱された「ねりまエコ・アドバイザー」の活動内容を紹介しました。「環境について学んでみたい」という区民の方や団体にアドバイザーを講師として派遣していますが、講師派遣メニューとして工作や自然観察、エコクッキング、みどりのカーテン作り、家庭でできる節電や省エネの話など一覧にして配布しました。
また、昨年に引き続き、ブースの前にエコツリーを立て、来場者に「エコライフ」の目標を紙に書いて貼ってもらいました。「こまめに電気を消す」「シャワーの水を出しっぱなしにしない」など、親子で話し合いながら書く姿が印象的でした。

04
ずっと快適、もっと省エネ
東京ガス(株)北部支店

今回のテーマであるエコライフを実現する家庭用商品を案内しました。自宅で電気とお湯をつくる家庭用燃料電池「エネファーム」、高効率バーナーを搭載したガスコンロ、最新の節水タイプのトイレと水道の蛇口を展示しました。
特に関心が高かったのはガスコンロです。グリルを活用することで調理時間を短縮できるほか、掃除も簡単で、従来より節水性がある特徴を伝えました。「興味はあるけれども買い替えの時期になったら買いたい」という声がありましたが、こうした方に対してどうアピールしていくかが、今後の課題と考えています。

05
家庭でできる温暖化対策
ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)

暑い夏に活用してもらいたい扇風機について、省エネにつながる直流モーター(DC)式と、従来からの交流モーター(AC)式の2台の扇風機を置き、消費電力や風量の違いなどを目で見て体感していただきました。
また、北極海の島にある東ブレッガー氷河とヒマラヤ氷河の昔と今を写真で展示し、地球温暖化により氷河が後退している姿を視覚に訴えました。第7回を迎えた「平成29年度こどもエコ・コンクール」の紹介では、小学生部門と中学生部門の29年度最優秀賞2点をマウスパッドにして配布し、とても好評でした。

06
東京電力グループは、尾瀬の自然と動物を守ります。
東京電力パワーグリッド(株)荻窪支社

今回の展示は、東京電力が長年取り組んでいる「尾瀬の自然保護活動について」です。木道敷設、湿原の回復、種子落としマット、浄化槽のついた公衆トイレの設置、太陽光発電など、様々な取り組みをパネルや冊子で紹介しました。最近は、地球温暖化による影響で急増している尾瀬の鹿の問題にも取り組んでいることを説明しました。また、夏はニッコウキスゲ、秋は紅葉と、尾瀬の自然の魅力を知ってもらうために、ポケットサイズの地図や散策コース、ガイドの案内などのチラシを配布しました。

07
身近な省エネ 簡易実験装置で確認しよう
(一財)関東電気保安協会

「電球の省エネ比較実験装置」と題し、白熱灯、蛍光灯、LED電球の実物を展示し、消費電力を一目で比較できるようにしました。
また、ブレーカーの仕組みを分かりやすく解説する「ブレーカーのはたらき教室」の実演も好評でした。地震や台風などの震災の際、ブレーカーを落とさずに自宅から避難してしまうと、通電火災となるケースが多々あります。これを防ぐためのポスターを配布したほか、来場者に涼しさを感じてもらえるように竹製の団扇を配りました。

08
練馬の「みどり」はよりどりみどり!
練馬区みどり推進課

みどり推進課は、緑化の啓発や助成など様々な取り組みをしています。今回のブースは、練馬みどりの葉っぴい基金のキャラクター「ぴいちゃん」のぬいぐるみでアピールです。
同基金のPRをはじめ、生垣化の助成制度、昨年3月に開園した「中里郷土の森」や子どもたちが思いきり自然とふれあい遊べる「こどもの森」、2回目となる「ガーデニング写真コンテスト」などを紹介し、パンフレットを配布しました。中里郷土の森で6月、7月に開く「ホタルの観察会」のチラシを配布したところ、大変好評で定員に達する申し込みがありました。

09
練馬区のごみの減量の取り組み
清掃事務所(練馬・石神井)

ごみの分け方や出し方について、クイズ形式で紹介しました。特に生ごみは70%が水分で、夏場の悪臭の原因となっています。家庭での水切りをよくしてもらえれば、悪臭の改善やごみの減量につながることを説明しました。
併せて、生ごみ処理機やコンポスト化容器を展示し、購入費の半額(最大2万円)の助成金があることをご案内。さらに、清掃車の火災事故を引き起こすガスライターやカセット式ガスボンベ、スプレー缶をごみに出すときは使い切ってから別袋で、水銀を含む血圧計や体温計については収集職員に直接手渡すなど、分別の徹底・協力をお願いしました。

10
フードドライブ・小型家電回収を実施します!
練馬区清掃リサイクル課

家庭から出るゴミの中で最も多い「食品ロス」の削減を目指し、今年は家庭で余っている未利用の食品を持ち寄ってもらう「フードドライブ」を試みました。
また、食品ロスを減らす工夫について、ブロッコリーを一例に、茎を細かく切ってきんぴらやパスタなどに有効活用できることを紹介。併せて「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」への協力のため、小型家電回収ボックスを設置し、使用済み携帯電話などの回収を呼びかけました。「個人情報の流出が心配」という声がありましたが、携帯電話については、読取りできないように区で穴開け処理することを説明しました。

11
リサイクルセンター事業の紹介
練馬区立リサイクルセンター(関町・春日町・豊玉・大泉)

リサイクルセンターは、環境リサイクルの学習・啓発のための地域活動拠点です。昨年4月にオープンした大泉をはじめ、関町、春日町、豊玉の4センターの活動内容を、広報紙である「ゆずりは」をパネルにして紹介しました。
「ゆずりは」は、新聞の折り込みを中心に約11万部配布していますが、最近では新聞を購読しない区民も多いため、この機会を通じてPRする狙いもありました。また、6月の環境月間に合わせたイベント、夏休み恒例の尾瀬ヶ原探勝ツアーや親子で参加できる自然観察ツアーなどのチラシを配布し、興味深そうに持ち帰る来場者が多くいました。

12
粗大ごみ、資源化への取り組み
練馬区資源循環センター

粗大ゴミの資源化への取り組みを、パネルでわかりやすく紹介しました。当センターで簡易修繕・清掃してリサイクルセンターで販売する家具類は、質が良いと区内外から評判です。
また、リサイクル可能な金属素材を手作業で取り出している写真を展示し、天然資源の浪費抑制に貢献していることを説明しました。さらに家庭から使用済み食用油を回収し、当センター内でバイオディーゼル燃料に精製し、一部の清掃車の燃料として活用していることを紹介。その他、資源回収のチラシも配布したところ、小型家電回収への関心の高さを感じました。

ねり☆エコ スタンプラリー2018

各ブースで説明を聞いて、スタンプを3個以上集めるとグッズがもらえるスタンプラリー。2回目となる今年は、ソーラーLEDキーホルダー、カード型ソーラー電卓、フリーザーバッグやお掃除クロスなど各種用意。3日間で約500人が参加するなど、子どもから大人まで大変好評でした。

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