第9回 ねりまエコスタイルフェア
令和元年10月20日(日)10:00〜16:00
会場:としまえん〈当日入園無料〉
練馬まつりと同時開催

主催:ねり☆エコ 練馬区地球温暖化対策地域協議会・練馬区

ねりまエコスタイルフェア 当日レポート

令和元年10月20日(日)、ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)と練馬区の共催により、「第9回ねりまエコスタイルフェア」をとしまえんで開催しました(「練馬まつり」と同時開催)。前日までの雨も上がり、当日は久々に青空がのぞいて気温も上昇。開門前から多くの方が来場し、練馬まつり全体では35,300名の来場者を数え、大盛況の一日となりました。

エコスタイルフェアの会場は、「アベニューエリア」と「リバーサイドエリア」の2つに分かれ、25団体がブースを出展しました。リバーサイドエリアには、今年も4tトラックを活用したトラックステージを設け、恒例の「こどもエコ・コンクール発表式」をはじめ、吹奏楽の演奏や環境に関する演劇、区の清掃職員によるパネルシアターなどが行われました。また、ねり☆エコのマスコットキャラクター「ねりねこ☆彡」「ねりこんvv」たちがダンスを披露。観客と一体になって、大いに盛り上がりました。

ブースでは、首都圏を相次いで直撃した台風の記憶も新しいことから、災害時に役立つ電気自動車からの外部給電や太陽光パネルを利用した防災用バッテリー蓄電池のデモンストレーション、災害に備えて電気機器の正しい使い方やブレーカーの使い方などの説明に、熱心に耳を傾ける来場者の姿が目立ちました。また、クイズやゲーム、体験コーナーで楽しみながらエコの知識を身につけてもらう工夫がされ、「楽しかった!」(子ども)、「はじめて知った」(大人)という感想も多くあがっていました。このほか、フードドライブや粗大ごみ再使用品の抽選会、トイレットペーパー交換会などのイベントも注目されていました。

当日の各団体の出展やトラックステージの詳細を紹介しますので、ぜひご覧ください。



会場案内図

会場案内図(画像クリックで拡大)

ブース・ステージの様子

アベニューエリア

ねり☆エコ(練馬区地球温暖化対策地域協議会)

地球温暖化や省エネに関するクイズラリーを行いました。エコスタイルフェア会場内にある3つのクイズテントを巡ってスタンプを集め、ゴールでアンケートに答えていただいた方に、小さくたためる「コットンエコバッグ」を進呈しました。どのテントも終日、長い列ができる大盛況で、用意していた約2,500個のエコバッグをすべて配布しました。また、ゴールテントでは、クイズの問題・答え・解説や、冷蔵庫、照明、エアコンなど家庭における省エネのポイントをパネルで紹介しました。

練馬区みどり推進課

練馬区のみどりへの関心や愛着を一層深めてもらおうと、プロジェクトを選んで寄付してもらう形にリニューアル計画中の「練馬みどりの葉っぴい基金」の新しい愛称について、「みどりの葉っぴい基金(現愛称)」「みどりのファンド」「みどりの葉っぴいファンド」「緑のちょきんばこ」の4つの中から、「これがいい!」というものを来場者に選んでもらう投票を実施、たくさんの方にご協力いただきました。他の投票所での結果も踏まえ、新しい愛称は今年度中に決め、リニューアルした基金をスタートする予定です。PRキャラクター「ぴいちゃん」のコットンエコバッグ等を配布し、大変喜ばれました。

練馬区環境課・練馬区環境審議会・練馬区環境清掃推進連絡会

合同でブースを出展し、それぞれの活動内容や環境関連の各種補助金・支援策を紹介しました。目玉は創エネ体験コーナーで、息をふきかけて風車を回したり、手回しで豆電球やLEDを点けてもらい、子どもたちに楽しみながら消費電力の違いを体感してもらいました。参加者には、練馬区の公式アニメキャラクター「ねり丸」をデザインした付箋やマグネットを差し上げました。また、来場者に携帯灰皿などのグッズを配布し、歩きたばこやポイ捨て禁止を呼びかけました。

練馬区環境課・危機管理課

24時間365日区内を巡回している電気自動車「安全・安心パトロールカー」を展示し、体験乗車や活動の紹介をしました。実際に安全・安心パトロールカーから電気を取り出し、携帯電話やスマートフォンに充電するデモンストレーションを行いましたが、大規模な台風による停電が相次いだため、多くの来場者に関心を持って説明を聞いていただけました。また、災害時に区民が所有する電気自動車などを避難拠点の緊急電源として活用する「災害時協力登録車制度」への登録を呼びかけ、制度を紹介するパンフレットやモバイルクリーナーを配布しました。

TOKYO太陽エネルギーフェア(クール・ネット東京)

ピカチュウの模型を使った子ども向けの発電体験コーナーが人気をよびました。また、実演付きの太陽エネルギーに関するクイズを実施。太陽の熱であたためると水温は?というクイズで、①水のまま(10〜29℃くらい)②お風呂のお湯くらい(30〜39℃くらい)③お風呂のお湯より熱い(40℃以上〜)の三択から、③が答え。「100℃以上になりますよ!」というスタッフの説明に、驚きの声があがっていました。クイズ参加者に景品として缶バッジなどを配布しました。

東京電力パワーグリッド(株)荻窪支社

自然エネルギーによる発電模型の展示の他、太陽光パネルにて充電可能なモバイルバッテリーを紹介し、来場いただいた方からの反響も多数ありました。また、お子様には「電気回路を作ってみよう!」という体験コーナーを設け、スタッフに教えてもらいながら子どもたちは真剣な表情でLEDが点灯する回路や、宇宙音をならす回路を作成しました。

西武鉄道(株)・(公財)ほほえみの森財団

駅長と同じ制服を着て写真撮影ができる子ども撮影会は、今年3月にデビューした新型特急車両「ラビュー」を背景に行えるようにしました。大勢の親子連れが並び、終日にぎわいました。また、秩父の木材で作った犬や猫、特急レッドアロー号などの模型がもらえる抽選会も、大変喜ばれました。地域の皆さまと里山保全活動に取り組んでいる「飯能・西武の森」を紹介し、ハイキングコースのパンフレットなどを配布しました。

(一財)関東電気保安協会

模擬盤を使い、ブレーカの働きをわかりやすく紹介する「実演!ブレーカーのはたらき教室」が親子連れに好評でした。とくに、漏電遮断機の仕組みを見てもらったり、漏電遮断器の復旧方法を説明したところ、「知らなかった。教えてもらってよかった」といった声があがっていました。記念品として、通電火災の防止に役立つ、ブレーカーにつける防災ひもをはじめ、ボールペン、メモ用紙などをセットにして配布しました。

東京都下水道局西部第二下水道事務所

「油・断・快適!下水道〜下水道に油を流さないで〜」をテーマに、下水の正しい処理方法を説明し、啓発のためのパンフレットを配布しました。また、小冊子「下水道なんでもガイド〜下水道と暮らしの便利帳」は、「子どもの教材用にほしい」という問い合わせもありました。増税に伴う令和元年12月分からの「水道・下水道料金の消費税率改訂」も案内。来場者には、ボールペンやウエットティッシュ、油汚れを拭き取るペーパーなどを配布しました。

(一社)ソーラーシステム振興協会

私たちが推進しているクリーンで、枯渇しない資源である太陽熱利用システムについて模型やパネルの展示、クイズ形式で学んでいただきました。ブースの入り口には、工作キットで作った太陽熱温水器を置き、太陽熱エネルギーを体感してもらいました。工作キットは、興味を示してくれた子どもたちに進呈しました。また、1,500個用意した入浴剤、ペットボトルのカバーなどの記念品は大変好評でした。協会メンバーの各社パンフレットも置き、興味深く持ち帰る来場者もいました。

ねりま・ごみフォーラム

地産地消を啓発するための「フードマイレージゲーム」は、親子連れの来場者で終日にぎわいました。ゲームは魚釣り形式で、表に食材の絵、裏に産地、輸送距離、輸送で発生するCO2の量を書いたカードを、お題のメニューにそって釣ります。例えば、大根の場合、CO2は中国産だと221グラムに対し、練馬産なら0グラムというように、地元の食材を食べれば、CO2の発生を抑え、エコにつながるということが一目でわかる仕組みです。親御さんに「CO2をなるべくださないように、毎日の買い物に気をつけていただけたら」と話すと、「そうですね!」と理解を示してくれました。

ねりまエコ・アドバイザー協議会

「ムダなくムリなく楽しく省エネ」をモットーに、家庭でできる省エネのポイントや技をパネルで紹介するとともに、それらを要約したリーフレットを配布しました。また、省エネ生活を意識してもらうため、「エコライフアクションチェック」を書いてもらい、今後取り組みたいエコライフについて「環境宣言」をしていただきました。これらの「環境宣言」はブース正面の「エコツリー」に貼りつけてツリーを完成させました。「マイバッグを使います」「ペットボトルは買わない」「水は出しっぱなしにしません」など、多くの宣言が寄せられました。子どもたちには、木の実クラフトを楽しんでもらいました。その中で、どんぐりにはクヌギやマテバシイなど形や種類がたくさんあることを伝えました。

東京二十三区清掃一部事務組合練馬清掃工場

清掃工場が行うごみの中間処理と環境対策、ごみのビフォーアフターなどをパネルで紹介しました。また、建替工事が進む光が丘清掃工場の見学会の案内をしたところ、メモをとられる方もいて、関心の高さがうかがえました。子どもたちには、清掃工場の煙突わなげで遊んでもらい、大変好評でした。記念品として、ごみ減量のためのリデュース・リユース・リサイクルの「3R」を啓蒙したイラスト入りのミニハンカチ、クリアファイル、シャーペンの3点セットを配布しました。

(一社)東京環境保全協会

東京23区の委託を受け、ごみ収集車の手配や清掃事業をサポートしています。家庭からでるごみの分別をゲームを通じて学んでもらいました。パネルでは、東日本大震災の支援活動を豊富な写真でお伝えしました。毎年子どもたちに大人気のごみ収集車のミニカーは約300個を用意しましたが、あっという間に配布終了しました。大人向けにはゴミ袋と収集車のペーパークラフトをセットで配布したところ、こちらも人気で午前中に配布終了となりました。

東京ガス(株)北部支店

①家庭用燃料電池(エネファーム)の創エネ性能、②ガスコンロで料理をする際の省エネ方法、③白熱灯からLED電球に取り換えることの省エネ効果を、簡単なクイズ形式で理解していただきました。普段の料理での省エネ方法や白熱灯とLEDの具体的な差をご存じない来場者も半数ほどおり「参考になった」との感想でした。クイズに回答いただいた方々にはウェットティシュをお配りしました。

都自商練馬支部・石神井支部

来場者の大きな注目を集めたのが、ブースの前に置かれた大きなカボチャ。何キロか、カボチャの重さを見て当てた上位3人に、自転車購入・修理券をプレゼントしました。優勝した人は、自転車を愛用している50代の男性で「びっくりです!」と、嬉しそうに話していました。日ごろ自転車を販売する立場から、防犯登録相談所を設け、防犯登録や自転車向け保険「赤色TSマーク」を案内しました。来場者には、サドルカバーやLEDライト付きキーホルダーなどを進呈しました。

(公財)練馬区環境まちづくり公社自転車事業課

「クイズに正解して景品をゲットしよう!」。今年も自転車交通安全クイズを行い、たくさんの参加者で賑わいました。正解者には、ここでしか手に入らない特製エコバッグ、フリクションボールペン、練馬区公式アニメキャラクター「ねり丸」をデザインした「自転車にカギをかけよう」シールを進呈し、大変喜ばれました。また、区内7か所にある自転車レンタル事業「タウンサイクル」利用や交通安全についてのパネル展示も行いました。

リバーサイドエリア

(一社)東京都トラック協会練馬支部

低公害車の導入やエコドライブの推進などを通じてさまざまな環境対策に取り組んでいることをパネルで紹介しました。また、トラックは暮らしと経済のライフラインとして、災害時の緊急支援物資輸送にも従事していることをパネルで展示、説明しました。スタッフとじゃんけんで勝った来場者には、UVスプレーや冷凍・冷蔵できる保存バッグ、5年保証の防災用ウエットティッシュを、負けた人には通常のティッシュを進呈し、悲喜こもごも歓声があがっていました。

練馬区資源循環センター

家庭からでる「粗大ごみ」に関するパネルを展示。これをヒントにクイズに答えてもらい、練馬区が取り組む資源の有効活用とごみの減量について知ってもらいました。クイズ参加者には、ハンドタオルを進呈し、大変好評でした。また、資源循環センターで収集している粗大ごみの中から、状態の良い家具類を簡易修繕・清掃をして、希望者に無償提供する抽選会は毎年人気で、今回も、長い列ができました。

練馬区清掃リサイクル課

練馬区では、1年間で約3,400トン(平成30年度)の食品が利用されずに捨てられている食品ロスの問題があります。そこで食品ロス削減の取り組みとして、家庭で使いきれない未利用食品を集め、必要としている福祉施設などに提供する「フードドライブ」を実施しました。また、食品ロス削減を特集した「ゆずりは」(練馬区立リサイクルセンターの情報誌)の配布や、食品ロス削減に取り組んでいる区内飲食店を登録する「おいしく完食協力店」のPRをしました。

練馬区環境部清掃リサイクル事業

ごみ収集車の内部が見えるスケルトン車を展示し、模擬ごみの積み込み実演と清掃作業服を着て車に乗って記念撮影する子ども撮影会をしました。記念撮影した写真はプリントアウトして提供し、大変喜んでもらいました。資源・ごみの分け方と出し方、とくに、車両火災の発生の原因となっているガスライターやスプレー缶などについては、使い切ってから別の袋に入れて不燃ごみに出してもらうように注意喚起しました。

練馬区リサイクル事業協同組合

親子で楽しめる紙すき手作りはがき体験、紙パック10枚につきトイレットペーパー1個と交換できる恒例のイベントを行い、終日にぎわいました。紙すき体験には紙パックを再利用したパルプが使われ、すいた紙にお気に入りの柄を置き、スタッフが丁寧にアイロンで乾燥させて待つこと数分。最後に郵便番号のスタンプを押してはがきができあがると、参加者から笑顔がこぼれていました。また、アンケートの回答者に、内側にアルミが貼られた紙パックのお茶を配布し、練馬区ではこれも古紙としてリサイクルできることを伝えました。

トラックステージ

ステージは、昨年に引き続き、東京都トラック協会練馬支部のご厚意による4tトラックの荷台を使わせていただきました。ステージ横には、「こどもエコ・コンクール」の入賞作品がパネル展示され、多くの人たちが足をとめていました。歌って踊って、クイズに答えて、大いに盛り上がりました。

オープニングブラスステージ ~おとらぼの吹奏楽~

今年もトップバッターは、練馬区を中心に活躍する吹奏楽集団「Music Laboratory〜おとらぼ〜」で、トランペット、サックス、チューバ、ドラム、クラリネットなど、過去最大の総勢18人による演奏を披露。昼には「みんな集まれ!ファミリーミュージック」と、2回のステージ演奏をしていただきました。「世界に一つだけの花」「ルパン三世のテーマ'78」「パプリカ」「茶色の小瓶(こびん)」など、子どもから大人まで楽しめる曲で、立ち見もでるほど会場を一気に盛り上げてくれました。

ねりねこ☆彡・ねりこんvvと考えよう! 地球温暖化対策クイズ

「ねり☆エコ」のマスコットキャラクター、ねりねこ☆彡とねりこんvv、「練馬みどりの葉っぴい基金」のマスコットキャラクター、ぴいちゃんがステージに登場。進行役のお兄さん、お姉さんがエコに関するクイズを出題し、いっしょに考えました。クイズは「日当たりのいい窓をつる性の植物で覆って、部屋の温度をあがりにくくするものをなんと言うのでしょうか?」「日本の家庭から出るCO2の原因で、一番多いのはなんでしょうか?」など3問。3択から、来場者にも正解だと思うところで手をあげてもらい、正解者にソーラーLEDキーホルダーを進呈しました。最後は、マスコットキャラクター全員でダンスを披露。写真撮影会にも応じ、子どもたちの笑顔でいっぱいでした。午前・午後と合わせて2回公演しました。


左から、ねりねこ☆彡、ねりこん vv、ぴいちゃん

ねり☆エコ劇場 ムダダ団撃退大作戦

首都圏を中心に活躍する、NPO法人文化活動支援会まつりが演劇を披露しました。エネルギー資源を無駄に消費する「ムダダ団」の攻撃で仲間に入れられてしまった進行役のお兄さんを、愛と正義の節約妖精「こまめちゃん」とお姉さんが観客といっしょになって取り戻すというストーリー。ムダダ団を撃退するときの呪文が「こまめになーれ」で、会場が一体となって声をあげました。「普段の生活でも、地球に優しくする気持ちを忘れずに」「エネルギー資源を大切にする行動を続けて、ムダダ団を撃退しましょう」というメッセージが、子どもたちにも届いたはず。「他のブースも省エネのヒントがいっぱいなので、お楽しみください」という案内も最後にあり、エコスタイルフェアを盛り上げてくれました。

こどもエコ・コンクール発表式

区内の小・中学生を対象に、地球温暖化やエコについての絵を描いてもらうねり☆エコ主催の「こどもエコ・コンクール」の発表式を行いました。9回目となる令和元年度は、小学生部門640作品、中学生部門651作品、応募総数1,291作品があり、この中から選ばれた入賞の16作品を審査員のコメントとともに紹介しました。入賞した子どもたちはステージにあがり、作品に込めた思いや環境への取り組みなどについて話し、会場からあたたかい大きな拍手が起きていました。全入賞作品はパネルに拡大してトラックステージ横に展示したほか、最優秀作品2点については、マウスパッドにして配布し、大変好評でした。
入賞作品はこちらでご覧になれます

パネルシアター ○○すると、どうなるの? リサイクル!! いっしょに、うたっておどって、おぼえよう!

「ごはんを残すとどうなるの?」「ごみをきちんと分けないとどうなるの?」「今日覚えたことをどうするの?」と、清掃現場で働く職員が、ごみの分別やリサイクルなどについてクイズ形式で、会場と一緒に答えを探していくパネルシアター。クイズに答える子どもたちの元気な声があがっていました。パネルシアターで、「ごみをリサイクルに分けて、ごみを減らしていく努力をしましょう」というメッセージが届いたことでしょう。

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