区民・事業者・練馬区等がともに地球温暖化防止をめざす

ねりまのエコ語り

#013|保谷 秀子(ほたに ひでこ)さん

練馬区地球温暖化対策地域協議会 監査
学識経験者会員(消費生活専門相談員)

昭和26年福島県生まれ。昭和63年消費生活アドバイザーに。現在、練馬区、昭島市の消費生活相談窓口に従事。昭島市在住。3人の子育てを終え、いまは犬(18歳のビーグル)と“ふたり暮らし”。学生時代に始めた社交ダンスを再開し、競技大会にも出場。105組中5位という好成績で実力は健在。

30年以上の消費生活相談キャリア

どんな経緯で消費生活相談員になられたのですか?

 専業主婦をしていた昭和63年に資格を取得しました。当時、武蔵野市に住んでいたのですが、子どもが3人いて、消費生活にかかわる食の問題や環境の問題などに取り組むことは、自分自身の生活にも役立つと考えたからです。まず武蔵野市の消費生活モニターになりました。その後、地元のスーパーマーケットで、あるモニターの募集をしていました。謝礼の代わりに、「消費生活アドバイザー」の資格取得を支援するというもので、ちょうど取得したいと思っていましたので応募しました。一年間勉強をさせていただき、無事に合格できました。

30年以上携わっていらっしゃるのですね。

 今年で31年目になりますね。資格を取得した当時は、通産省(現・経済産業省)の消費生活相談室にて相談業務を始めました。5年後、先輩に声をかけていただき、練馬区消費生活センターに移りました。平成5年より勤務しており、今は練馬区の消費生活センターで週4回、住んでいる昭島市の消費生活センターで週1回、相談業務に当たっています。

消費生活相談員とはどんな仕事なのですか?

 消費者のトラブルに対し助言したり、問題解決のため事業者との交渉をあっせん(お手伝い)したりします。交渉がうまくいくケースもありますが、うまくいかない時は裁判所の調停や少額訴訟等を案内したり、弁護士につなぎます。もっと早く相談に来ていれば、うまく解決できたのに…というケースも少なくありません。

高齢者の相談・被害には区内の関係各所と協力

最近は、どんな相談内容が増えていますか?

 全国的な傾向と一致しますが、最も多い相談は、契約した覚えのない商品やサービスをあたかも契約したように請求してくる「架空請求詐欺」です。一時期、なりをひそめていましたが、ここにきてまた増えてきました。最近はメールよりも、はがきでくる場合が多く、びっくりして電話をしてしまい、お金を振り込んでしまうというケースがあります。他には、還付金詐欺、儲かるといわれ50万円もする「情報商材」を買わされてしまうケースもあります。携帯電話の機種変更や新規申し込みに行ったのに、通信料が一定期間無料になると誘導され、タブレットなどの不要なものまで買わされてしまったというケースも多いです。

 30年前は、訪問販売の相談が多くありましたが、クーリング・オフ(8日間の無条件解除)や指定商品制の撤廃、電話勧誘販売やエステ、学習塾等の中途解約規定の制定などにより、相談件数は少なくなりました。

 練馬区の消費者相談窓口には9人の相談員がいますが、対応が追いつかない状況です。相談者の多くは高齢者で、区の高齢者相談センターをはじめ、介護事業所や社会福祉協議会、警察の生活安全課などと協力し、情報交換をしています。

専業主婦で身につけたエコ的な暮らしの知恵

地球温暖化対策や環境問題など、保谷さんご自身で取り組まれていることはありますか?

 ねり☆エコの会員となり、今まで専業主婦の目線でお金をどこにかけ、どこにかけないか、経済的・合理的にお金を使うという意識が、結果として環境問題への意識と繋がっていたのだなと感じました。ムダな買い物や消費をしないことが、環境負荷の軽減になっていると思います。

 例えば、自宅でも、外出先のホテル等でも、お風呂上がりのバスタオルは使いません。タオル2枚で済むからです。趣味の社交ダンス以外にお料理が好きですが、食材を無駄なく使うように心がけています。安く買って余った時は、冷凍をしています。また、肉じゃがなど煮込み料理は、ある程度、火が通ったら、鍋にタオルをかけてそのまま電子レンジに入れます。スイッチは入れず、電子レンジの庫内にある保温効果だけを利用しますので電気代もかかりません。これを2〜3回繰り返すと、余熱でだいたい火が通ります。大好きな豆料理も焦がさなくなりました。オススメですよ。人気の真空保温調理器をほしいと思っていたのですが、この方法で代用できることを発見しました。

 実は、学生時代に下宿し、テレビもない、冷蔵庫もない、ラジオだけの最小限で一人暮らしをした経験があります。その時に学んだ、人は何もなくても生活できるんだという考えが、私の根底にあるのでしょう。

福島県のご出身です。電気についてはどうでしょうか?

 原発の事故直後は、「電気をなるべく使わないようにしよう」という意識が国民全体にあったと思いますが、今は元に戻ってしまったように感じます。非常に残念なことです。福島の事故を思い出し、個人的に無駄な電気は使わないように努めていますが、どうしても限界があります。

 電気と同じように、国全体の問題として考えてほしいのが、スーパーの包装資材(包材)です。プラスチックのレジ袋が、環境問題として指摘され、削減されつつありますが、レジ袋だけではなく、包材の問題も大きいと思います。

昨年5月に監査に就任されました。ねり☆エコの活動についてご意見・ご感想はありますか?

 ねり☆エコに参加してはじめて、地道に、また熱心に、さまざまな活動に取り組まれていることを知りました。地域住民が一体となってみどりの保全に努めている「飯能・西武の森」の視察・勉強会にあいにく参加できませんでしたが、今年は、できるだけ参加したいと思っています。

(令和元年7月31日)