夏の節電

地球規模の温暖化対策に加えて東日本大震災以降、電力の供給量が低下していることから、一層の「節電」が求められています。
 この夏、東京地方では、比較的電力供給に余裕があると言われていますが、他の地域への電力の融通や火力発電所の稼働などによる温室効果ガスの増加も考え、引き続き節電に取り組んでいきましょう。

   
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1.2012年 夏の電力状況 

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2.家庭での省エネポイント 

3.「節電」に役立つ事業報告

4.「節電」のためのリンク集

1.2012年夏の電力状況

(1)夏の電力の使われ方

◇夏は年間最大電力を迎える季節

電気の使われ方は一定ではなく、季節や昼と夜によっても大きく違います。
 年間では、昭和44年度以降、夏季に最大電力が発生するようになりました。
 ただ平成23年度は、電力使用制限令の発令による夏季の節電が進められたため、冬季(平成24年1月20日)が最大となっています。(東京電力管内)

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東京電力「平成23年度 数表でみる東京電力」および同ホームページのデータから引用し作図

夏季の一日電力需要は、 9時〜20時頃までが高く推移しており、全需要では、14時頃 にピークを迎えます。 家庭のピークは、夕方から夜間にかけて見られます。

夏季の一日電力需要
経済産業省「節電go.jp」から引用し作図

◇夏の家庭で使われるもの

夏の日中ピーク時(14時頃)の在宅家庭でおもに使われているのは、エアコンです。「夏の節電」にはエアコン使用への工夫を行うことが大切です。

   夏の昼間の電気使用例
   
経済産業省「節電go.jp」から引用し作図
(2)わたしたちができること

◇ピークを抑えるために

電力はその特性から貯めることができず、瞬時瞬時の需要量と発電量を一致させる必要があります。電力設備はこのピーク時にブラックアウト(大停電)を引き起こさないように準備されることから拡大を続けてきました。
  電力需要は深夜になればほぼ半減されます。日中のピークを抑えて需要の格差を小さくすることが、電力の効率化につながります。

ピークを減らそう!

電力需給がひっ迫してくるピーク時には消費電力の高い家電製品の使用をへらしましょう。

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経済産業省「節電go.jp」から引用

アイロン、電気ポット、電子レンジ、ホットプレート、トースター、食器洗い機、IHクッキングヒーター、ドライヤー、掃除機、洗濯乾燥機などは、瞬間的に1,000W、さらにそれを上回るような消費電力の高い機器です。

 ピークをシフトしよう!朝の掃除機かけ

消費電力量の高い家電は同時に使用せずに順番に使う、また需要が高まる日中より朝や夜間の時間帯、休日に使うようにることなどをみんなで意識しておこなうと、結果として全体のピークを平準化することができます。


エネルギーをチェンジしよう!太陽光発電

例えば、洗濯物を乾燥機を使わずに天日干しにするなど、電力に依存しない方法を考えてみましょう。
 また最近では「太陽光発電の導入」など、家庭でも消費するだけでない「創エネルギー」という選択肢もあります。


エネルギーをシェアしよう!図書館で読み聞かせ

近年、日本の家庭の電力量が増加した原因に、家族の人数が減りながらも世帯数が増加したことが挙げられます。ピーク時には公共施設を利用したり、仲間同士で1つの場所に集まったりしてエネルギーを分け合うことも節電につながります。



2.家庭の省エネポイント

(1)エアコンの上手な使い方 

1.窓からの熱の入りを防ぎましょう!
窓にカーテンやすだれ
 窓は冷房時の冷気を外に逃がし、外気の熱を室内に伝えます。カーテンやすだれなどで日差しをしっかりカットしましょう。すだれは窓際ではなく軒下等に下げて窓との間に空気の層を作ると効果的です。
 外出時はカーテンを閉めて出かけます。

2.お部屋の温度を管理しましょう!
28℃設定温度
 冷房時の室温は28℃ が目安です。 エアコンの設定温度を26℃から2℃上げると約10%、約130Wの電力が削減できます。
 また開始時に電力がかかるので、頻繁にON とOFF を繰り返すより、30分程度なら弱めにつけておく方が節電になります。

室外機

3.室外機の環境を整えましょう!

 室外機を日当たりのよいところに置き、まわりを物などでふさぐと排熱できず冷房効果が下がります。
 なるべく日陰で風通しのよい場所に設置しましょう。

4.扇風機を上手に使いましょう!
扇風機
 風を感じると体感温度を下がるため、エアコンの設定温度を弱めることができ、扇風機と併用しても結局、節電になります。
サーキュレーター  また冷気は重く床にたまりやすいので、扇風機、サーキュレーターなどで、室内の涼しくしたいところに冷気が回るようにすると効果的です。

(2)冷蔵庫の上手な使い方

1.開けている時間を短く、回数を少なく
開けっ放しの冷蔵庫
 開閉が多いとせっかくの冷気が逃げていきます。冷蔵庫と冷凍室のドアの開閉回数がそれぞれ50回・15回の場合は、その約半分、25回・8回の場合にくらべて消費電力を約6%も増加させます。
 日頃から家族で棚の置き場所を決めておくと、取り出しがスムーズになります。

2.設定温度は低くしましょう!
温度計
 設定温度を「強」から「中」に変えると年間の金額で約1,300円程度も変わってきます。熱いものは十分冷ましてから入れると、庫内の温度上昇が防げます。
 最近は冷蔵庫用の温度計も市販されていますので、ドアポケットなどに下げておくと庫内温度の目安になります。

3. ものは詰め込みすぎないように!
満杯冷蔵庫
 冷蔵庫が満杯になると冷気の流れが悪くなり、冷えにくくなります。冷蔵室は容量の「約7割程度まで」と言われています。
 冷凍室は冷えたものを詰め合った方が効率はよくなります。

4. 壁から適切な間隔で設置しましょう!
周囲に何もない冷蔵庫
 冷蔵庫がうまく放熱できないとムダな電気を使います。上部に物を置かないことも含め、周囲に適度な隙間をあけましょう。
 冷蔵庫の扉や壁面に、ものを貼ったり、掛けたりすることもよくありません。

注)環境省ホームページ「家庭でできる節電方法」  財団法人 省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典」
経済産業省のホームページ「家庭の節電対策メニュー 」などのデータを参考に作成しています。




3.「節電」に役立つ事業報告〜平成23年度分〜

 ねり☆エコでは昨年度、「省エネナビモニター事業」と「みどりの省エネ大作戦」という
 ご家庭の節電に関する事業を実施しました。
  ぜひ事業結果をご覧いただき、夏の節電にお役立て下さい。    

(1)省エネナビモニター事業

◇省エネナビとは

省エネナビは、分電盤にセンサーを取り付け、電気の使用量をリアルタイムで計測する機器です。 家庭の電力使用量を見える化することで、何時頃に電気をたくさん使うかが分かります。
 また、時刻別、日別、月別でデータを数値化やグラフ化するとともに、二酸化炭素の排出量や熱量、電気料金など様々な表示が可能で、電気の使用量を実感して、省エネ行動に結び付けるツールとなります。    

◇省エネナビモニター事業の概要

・実施期間  :夏季(7月〜9月)、冬季(11月〜1月) それぞれ約60日間
 ・モニター家庭:夏季10軒、冬季9軒

      「省エネナビ」を貸し出しモニター宅の時系列の使用状況を計測すると同時に、
       設置・中間・機器回収の訪問時に、家電の保有・使用調査やそれにあわせた
       省エネアドバイス等を行いました。  

◇モニター事業の効果

・夏季モニター:モニター期間中、全ての家庭で前年同月と比べて電力使用量が削減
          された。(平均−23.4%)

・冬季モニター:モニター期間中、ほとんどの家庭で前年同月と比べて電力使用量が
          削減された。(平均−12.4%)

     これらの結果を主催イベント「ねりま・エコスタイルフェア」「省エネライフ2012」等で
     公表することで、広く地域への省エネ啓発にもつなげました。

◇報告書のダウンロード

 報告書本編はこちら(PDF) データ編はこちら(PDF)
   概要版はこちら(PDF)
     ※なお、本事業は平成24年度も実施します。
  


(2)みどりの省エネ大作戦事業
−平成23年度練馬区内の家庭等における今夏節電状況調査−

◇みどりの省エネ大作戦とは

家庭でも前年同月比マイナス15%の努力目標が定められた平成23年の夏、練馬区が行った「ねりまecoチャレンジ!みどりのカーテン・プロジェクト」の参加者を対象に、さまざまな節電の取り組みによる電気使用量の削減効果や、節電ができた理由やできなかった理由を調査し、無理のない節電方法について考えることを目的として調査を実施しました。

◇みどりの省エネ大作戦の概要

取組期間 :平成23年7月〜9月
  対象家庭 :1,422件
  回答件数 :439件(回収率30.9%)
  調査方法 :郵送もしくは特設WEBページのアンケートフォームに7月から9月まで
         の3ヶ月間分の東京電力の検針票の数値を記入してもらい、節電率を自
         己計算してもらう。
         前年同月比マイナス15%を達成できた、できなかったそれぞれの原因
         と考えられる理由を記入してもらう。

◇アンケート結果

・7月から9月にかけて、電気使用量の削減量と削減率がともに上昇した。
  (1世帯あたりの月間平均削減率 7月:10.3%、8月:22.3%、9月:25.8%)
  ・7月から9月の3ヶ月間の1世帯あたりの月間平均削減率は20.2%
  ・月別では、9月に73.6%の世帯で15%以上の節電を達成

◇節電できた理由、できなかった理由、今後の対策

節電できた理由としては、「家電の利用方法の工夫」、「家電の利用時間の減少」、「使用する家電の数を減らした」という回答が上位を占めた。また、「みどりのカーテンプロジェクトに参加した」ということを理由に挙げた回答者が多かったが、自由記述などをみると、直接的な節電効果よりも「節電やエコに取り組むきっかけになった」という回答が多かった。

節電できなかった理由としては、「以前から節電に取り組んでいたので大幅な変化は無かった」という回答のほか、「生活リズムの変化」や「家族数の増加」、「高齢者世帯」などさまざまな理由でエアコンの使用を制限できなかった事を理由に挙げる回答が多かった。

今後の対策として、電化製品を使いながらも電気使用量を「増やさない」取り組み(エアコンの省エネモード運転等)や、省エネ型家電への買い替えなどと言ったハード面からの取り組みの必要性が高まることも予想される。

◇報告書のダウンロード

報告書はこちら(PDF)
  


4.節電のためのリンク集

★政府の「節電ポータルサイト2012」

東京電力の5分ごとの電力使用状況や、節電に関する最新ニュースなどがまとめられています。

★経済産業省の「夏季の節電メニュー」(ご家庭の皆様)【PDF(1.4mb)】

2012年夏の節電メニューや取り組み効果がわかります。

★クール・ネット東京の「これからも見直していきましょう電気の使い方」【PDF(9.92mb)】

家庭における「賢い節電」7か条や、家庭でできるおすすめの対策を掲載しています。

★財団法人省エネルギーセンターの「家庭の省エネ大事典」

家庭で取り組める身近な省エネポイントとその効果がわかります。

★環境省の「みんなで節電アクション!」

「チャレンジ25キャンペーン」(1990年比温室効果ガス25%削減のための国民運動)の視点から「節電アクション」を提案しています。